いらいらさせる可愛い奴

リースリングワインで作ったジェリーを食した。この写真の大きさで、5ユーロ以上するのだから、躊躇していたのもご理解頂けるだろう。

勿論、中に入っているフィレ肉も良質で満足である。しかし、どうしても愛飲家はリースリングの高貴さを期待してしまうのである。しかしそれは求める術はなかったが、ニコゴリの酸味がワインの酸味となっているので、あれが嫌いな者にはこれは喜ばれる。反対にニコゴリ好きには、物足りないかもしれないのである。

そのような訳で、これをオードブルとして、上質なリースリングを楽しむのが良さそうである。但し、なぜかゼラチン成分がゴム菓子とまではいかないまでも硬く、口中で細かくなったそれを噛み切るのは不可能である。また口中の熱ではなかなか溶けない。噛み切ろうとすると、決して歯並びが特に悪いわけではないが、要らぬ所を噛んで怪我をするか、いらいらが溜まるのである。しかし、大きく噛み切るのは気持ち良く、問題ないので、喉に引っかかる心配は無用だ。

焼きジャガイモに融け難いのは良いが、馴染みが悪くもったいないと言う感じがする。これは、上質のデリカテッセンであることには変わりない。