きれたワインを取りに行った。三種類のリースリングを今の時点で改めて賞味して、この先どのように飲もうかななどと皮算用をしていた。
つまり一番廉く手軽なワインを飲みながら、いくらかキャビネットクラスのワインを時々開けて、寝かしておくためにシュペートレーゼを幾つか確保しておこうと言う心であった。
しかし、静まり返る醸造所を訪れると、中から見慣れぬ顔のおなごしが出てきた。手前知ったる他人の家で、これこれを試飲をしようと断わると、なんとその二つは既に売り切れていたのであった。
先日開けて試した本来はグランクリュとなる最も高価なシュペートレーゼは、数ヶ月の内に驚くほど成長した。表現が適当かどうかは判らないが、育ち盛りのおぼこい娘が知らぬうちに、妙な色気を醸し出す肉体に、その清純さが溢れてしまったような按配である。だから、今の時点ではなんともアンバランスでどうしようも美しくはないのである。瀟洒な均整のとれたボディーの清楚感とはならないのである。
そうは言いながらも土壌の特徴とされる豊満なバラのような甘さがあって、なかなか良いなとも思わせてしまうのである。肉感的で丸みがあって素晴らしい。以前の水のような妖精オンディーヌの姿は消えたが、素晴らしい成熟を既に約束しているのである。しかし、今はまだどうしようもなく駄目なのだ。
2006年度産のワインはどれほど収穫出来なかったことか、その前に立ち寄った醸造所では、2006年の全てのプリミエクリュは売り切れていて、グランクリュを待つだけとなっている。今買えるのは以前のヴィンテージのものとなっている。
2007年度もあまり期待出来ない。今からどうしようかと考えてしまうのである。今日は、午前中は本格的な雷空で暗く、午後は青空が出てくると、押し込められるような大気が摂氏20度台の前半の温度以上に蒸し暑かった。
つまり一番廉く手軽なワインを飲みながら、いくらかキャビネットクラスのワインを時々開けて、寝かしておくためにシュペートレーゼを幾つか確保しておこうと言う心であった。
しかし、静まり返る醸造所を訪れると、中から見慣れぬ顔のおなごしが出てきた。手前知ったる他人の家で、これこれを試飲をしようと断わると、なんとその二つは既に売り切れていたのであった。
先日開けて試した本来はグランクリュとなる最も高価なシュペートレーゼは、数ヶ月の内に驚くほど成長した。表現が適当かどうかは判らないが、育ち盛りのおぼこい娘が知らぬうちに、妙な色気を醸し出す肉体に、その清純さが溢れてしまったような按配である。だから、今の時点ではなんともアンバランスでどうしようも美しくはないのである。瀟洒な均整のとれたボディーの清楚感とはならないのである。
そうは言いながらも土壌の特徴とされる豊満なバラのような甘さがあって、なかなか良いなとも思わせてしまうのである。肉感的で丸みがあって素晴らしい。以前の水のような妖精オンディーヌの姿は消えたが、素晴らしい成熟を既に約束しているのである。しかし、今はまだどうしようもなく駄目なのだ。
2006年度産のワインはどれほど収穫出来なかったことか、その前に立ち寄った醸造所では、2006年の全てのプリミエクリュは売り切れていて、グランクリュを待つだけとなっている。今買えるのは以前のヴィンテージのものとなっている。
2007年度もあまり期待出来ない。今からどうしようかと考えてしまうのである。今日は、午前中は本格的な雷空で暗く、午後は青空が出てくると、押し込められるような大気が摂氏20度台の前半の温度以上に蒸し暑かった。