Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

多様な価値感を履く

2008-03-24 | 生活
靴を買いに行った。冬の間使っていたブーツが冬の間使っていたブーツががたがたになり、夏場使っていた同じく安売りの靴もボロボロで磨いてもしかたない。スーパに行くにも具合の悪い代物となってしまった。

そこでまた、この地方で靴街道として有名な南プファルツのレットアウトが集まる場所へと遠足をした。50KMを三十分もかけて高い燃料代を使った価値があったかどうかは怪しいが ― 途中の小山や古城に残る春の雪は美しかった ―、二時間ほど廻ってなんとか一足の靴を見つけた。

価格以上に、普段履きでありながら、ジャケットに履いてもおかしくなく、尚且つワイン畑を歩いても汚れ難い物を探した。十年ほど以前はそうした用途に英国のクラークスのものを愛用していたので、それを見ようと思ったのだが、価格はどれも90ユーロに近く高めで売れ行き不調なのか以前よりも品揃いが減っていて、奇抜なものかありきたりの物しかなく選ぶことは出来なかった。ドイツだけのことかも知れないが、あのような商品を出している限り、経営状況は決して良くないようにしか思えない。昔からの愛好者がいる銘柄であるが、なんとも高級車ジャグァーもしかり、こうした製品や産業を見る限り英国経済が好調な理由が全く分からない。

結局、ドイツで最も売れていると言う銘柄から、見た目は悪いがとても履き易い物を見つけた。これならば紳士物を別に旅行に持っていく必要がないので大変助かる。価格は、55ユーロとかなり廉いので、いつまでマトモに使えるかなどはあまり考えていない。少なくとも最初だけでも紳士靴として使えれば、後は突っ掛け代わりに気持ちよく使えると思っている。

クラークスの評価に戻れば、昔は直ぐ内装が破れたりしたが、あのなんともふてぶてしい感じが気に入っていたのである。しかし最近のデザインによらず、足入れなどがもう一つと気がつくようになってきて、こちらの靴文化が一ランク上がると、個人的評価ではその銘柄の靴も一挙に価値が下がってしまった。
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