Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

食後のグランクリュ試飲

2008-03-21 | ワイン
お誕生日会のグランクリュ・ワイン試飲はなかなか上手く行った。特に2006年のカルクオーフェンは、評判がよく、幾らでもすいすいと飲めるという評価が男女二人づつ一致した。

その次に2001年産のペッヒシュタインが講評されたのだが、その香りは最も気高く高評価であった。その期待に応え切れずに、味の方は少し抵抗があるとする意見が多数で、ただ一人朝から試飲したお蔭で口の中が荒れているに係わらずその特殊性を問い続けた。正直言えば購入の際の試飲の時とは異なり口内や喉に若干抵抗を感じたのは事実である。黒パンを摘んだが、それでは戻らなかった。

勿論、美味しいと誰もが言うのだが比較の中で若干、こぼれたようであった。おなじ年のウンゲホイヤーは、その点フローラルな香りが十分に受けて、「お花畑の中のよう」な気分を皆さんに味わって頂いた。

結局、最初の新鮮なワインの飲み口が良過ぎて、評価はひっくり返ることがなかったのだが、皆さんに楽しくワインの土壌を勉強して貰えて大満足であった。

そのことをこのワインの選択に智恵をかしてくれた醸造責任者に話してみた。すると、カルクオッフェンのそのあまりに飲み易いと言う高評価には若干異論があったようで、ペッヒシュタインの細身のクリアーさをやはり推薦していたようであった。これは試飲会前の予想であった訳なのだが、その結果は若干異なった原因は今一つ分からない。考えられる条件は、この試飲を始める前に食事に四種類ほどのワインを飲んでいたことであろうか。つまり、口内が若干食事などに影響されていた可能性である。

ワインの選定と食事、そしてその条件作りは途轍もなく難しい。だからその晩の食事もソムリエによって選ばれたものであったのだった。



参照:
誕生日ワイン会の計画 [ 生活 ] / 2008-02-02
花園に包まれていたい [ ワイン ] / 2008-03-04
倹約家たちの意思の疎通 [ 生活 ] / 2008-03-05
ワイン地所の王道を行く [ ワイン ] / 2008-03-09
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