Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

様々な銘柄への批評

2008-03-19 | ワイン
先日東京の水産庁の捕鯨政策を批判した。それに対してオーストラリアのカンガルー政策の記事を読んで、コメントをした。そして、本日になってまたその肉が健康食として欧州でも入手可能と知って驚いた。

前輸出量の八割過多は欧州向けでドイツも主要輸入国という。個人的には、今世紀に入ってから肉食量が減ったので代用牛肉も必要なくなった。だから未だに食していない。油が少なくBSEフリーで野生肉の味で健康的というが、元来牛肉を愛するので、現地でならいざ知らず、今後とも冷凍ものを態々食する気もしない。

アボリジニーの食事としてあったのは日本における鯨の食用と同じで、その繁殖力とラムやビーフに比べて人気が無いことから、今や海外に輸出されているのはやはり不思議である。

Australusと名付けられたカンガルーの肉は、オーストラリア政府の後押しで産業化しているところも鯨肉の場合と全く同じようだ。当然ながら、ポール・マッカートニーやブリジット・バルドーなどという反捕鯨で名の挙がるような反対者が運動していることを付け加えておけば充分だろうか。

ついでながら、先日来吟味したワインについて加えておく。一つは、フォンブール醸造所のムーゼンハング・キャビネットで、そのグレープフルーツ味に絆されて購入した。なるほど斜面の上部にある地所だけに、朝晩よく冷やされてかその酸が素晴らしい。まだまだ瓶詰め後日数を経ていないとは言いながら、大変瑞々しく、現在の状況でその酸の強みに言及されても、まずいと言う者は殆どいないであろう。

しかし、翌日には既にバランスが崩れていて、その落ちた酸のあとに糖などが残された感じがして良くない。勿論、まだ若すぎると言う事実があるにせよ、許容範囲なのであるが、その幾らでも清涼飲料水のように楽しめる前日との差が大き過ぎる。最初のピークを先ず楽しんでしまうのも悪くはないが、9ユーロの価格設定からすると、もう少しあとで試してみるのも良いかもしれない。

もう一つは、ミュラー・カトワール醸造所のMCリースリングと呼ばれる最も廉価なリースリングである。試飲した時の印象と同じで、上のものと最高を争そうほど今までに試飲したワインの中では最も鋭い酸が特徴で、尚且つ気持ちの良い酸である。これも初日は大変楽しめたのだが、明くる日に残りを試すと、完全に落ちて仕舞っていた。しかしこちらの方は、一本6ユーロであり、その価格からすれば「村醒め」度には腹が立たない。しかし一人で飲もうが、二人で飲もうが一晩で消費するとなると、決して廉くはない。また、これは夏までの最初のピークに消費してしまわなければいけないような気がするワインである。



参照:ハイドン作曲、交響曲第84番 (yurikamomeの妄想的音楽鑑賞)
コメント
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