東ドイツのザーレの知り合いの醸造所の苦労話が載っている。冷害が出たら何かしてあげないといけないと考えている。たいした付き合いではないのだが、一度返礼にいかなければいけないと思っている小さな醸造所である。
甘口ドイツワイン愛飲者は、アイスヴァイン、アイスヴァインと叫ぶが、寒さは葡萄を壊滅させてしまう恐れがある冷害に他ならないようだ。
今や高級リースリングの産地として有名なモーゼルの支流ザール川の寒冷被害やそのあまり効を奏さない対抗策への徒労が、営林官という名の醸造所を経営するツィリケンさんによって語られる。ゼーリックとコンツの間で二十世紀当初からのプロイセンによる三つのドメーインではじめたブドウ栽培の苦労話である。
それでも、その霜被害に曝される土地でリースリング以外には殆ど可能性のない葡萄栽培の拡大にブレーキする事がなかったのが高度成長期の60,70年代だと言われる。そして、やってきたのが1978年から1979年にかけての大被害による大きなしっぺ返しである。
その葡萄の壊滅後に新種のリースリングが植えられて、ここ二十年ほどの温暖化の勢いで高級リースリングの産地として所望されるようになったのは知る通りである。ツィリケンさんの葡萄は百年にも至る古木もあるようだがアイスヴァインを収穫して、「古木も凍てついた果汁で元の鞘に収まる」と、零下十度ぐらいの寒さでは霜被害すら話題とはならない。
結局東独のザーレ川沿いやザクセンなどでは、ブラウエツヴィーゲルトなどが名産となっているので被害が出易いようだ。上の醸造所ではリースリングを中心に買いこんだ覚えがある。先ずは被害が拡大しないことを願いたい。しかし、それでいてアイスヴァインなどを売っている様子でなかなか強かな印象がある。
ハイデルベルクとダルムシュタットの間に伸びるベルクシュトラーセでは、質の良いアイスヴァインが収穫できたと大喜びである。
参照:
量から質向上への経済 [ マスメディア批評 ] / 2008-12-23
We do not sell wine..... [ マスメディア批評 ] / 2008-10-08
甘口ドイツワイン愛飲者は、アイスヴァイン、アイスヴァインと叫ぶが、寒さは葡萄を壊滅させてしまう恐れがある冷害に他ならないようだ。
今や高級リースリングの産地として有名なモーゼルの支流ザール川の寒冷被害やそのあまり効を奏さない対抗策への徒労が、営林官という名の醸造所を経営するツィリケンさんによって語られる。ゼーリックとコンツの間で二十世紀当初からのプロイセンによる三つのドメーインではじめたブドウ栽培の苦労話である。
それでも、その霜被害に曝される土地でリースリング以外には殆ど可能性のない葡萄栽培の拡大にブレーキする事がなかったのが高度成長期の60,70年代だと言われる。そして、やってきたのが1978年から1979年にかけての大被害による大きなしっぺ返しである。
その葡萄の壊滅後に新種のリースリングが植えられて、ここ二十年ほどの温暖化の勢いで高級リースリングの産地として所望されるようになったのは知る通りである。ツィリケンさんの葡萄は百年にも至る古木もあるようだがアイスヴァインを収穫して、「古木も凍てついた果汁で元の鞘に収まる」と、零下十度ぐらいの寒さでは霜被害すら話題とはならない。
結局東独のザーレ川沿いやザクセンなどでは、ブラウエツヴィーゲルトなどが名産となっているので被害が出易いようだ。上の醸造所ではリースリングを中心に買いこんだ覚えがある。先ずは被害が拡大しないことを願いたい。しかし、それでいてアイスヴァインなどを売っている様子でなかなか強かな印象がある。
ハイデルベルクとダルムシュタットの間に伸びるベルクシュトラーセでは、質の良いアイスヴァインが収穫できたと大喜びである。
参照:
量から質向上への経済 [ マスメディア批評 ] / 2008-12-23
We do not sell wine..... [ マスメディア批評 ] / 2008-10-08