雨降りの中をナーヘ渓谷へと向かった。アウトバーンでラインヘッセンに入るまでの工事渋滞が激しかった。通勤時間もあるが、ご近所感ののあるアルツァイまで、給油時間などもあるが自宅から一時間以上の掛かっていた。その後のバート・クロイツナッハなどは直ぐに通過していて気がつかなかったほどだ。
先ずは予約していたデーノッフ醸造所のグローセスゲヴェックスを取りに行くためにトライザムの「赤い岩壁」を目指して出かけた古いナビゲーションには醸造所の町の名前が出てこないからだ。それほど田舎なのである。今回は自動車クラブのルートプランナーを持っていたが、ナヴィは違う方へと導き、偶々閉鎖中の推薦ルートを通らずに済んだ。その分若干大回りになったかもしれないが、今後このように毎年回って走るだろうから、土地勘を身につけるには大変都合がよかった。アルプス以北の最大岩壁でのクライミングもいづれ兼ねることになるだろう。
それにしてもあの谷筋の感じは二十五年前と殆ど変わらなく、辺境にやってきた感じが強い。その醸造所の甘口ワインが日本で親しまれていたことの方が凄いことと思われる。予定していた前回応対した恐らく御嫁さんとは違って、その娘さん風の人が応対した。リースリングが売り切れていてもデュセルドルフ辺りからお客さんが来ているのには驚いた。甘口を試飲しているのか、ピノブランを試飲しているのか?
勘定をカードで払えるのかどうかも関心ごとだったがECカードが問題なく使えたどころか、私の名前の最初の頭文字だけで名前が出てくることにも驚いた。意外に顧客名簿が小さいのかどうか、この辺りは試飲会に参加しないとなんとも分らない。持ち帰る割引もざっくりと引いてくれて、なるほどこの地方の経済感覚やその営みの感じに前回の訪問同様に触れた感じがする。そう言えば二十五年ほど前に訪れたワイン農家もいやに素朴でホスピリティーのある感じだったのを思い出した。
さてそこから谷奥のモンツィンゲンを目指して、田舎町を通り抜ける。素晴らしいカトリックの聖堂などがあり驚かされる。この辺りは観光化されていないだけに、素朴な田舎町が残っていてとても面白い。国道に戻り暫く走るといつものシェーンレーバー醸造所のワイン山が見えてきた。雨に濡れて美しい。
さて試飲の結果は、グーツリースリンクからある程度予想していたが、それほど良くはなかったが、それほど悪くなかった。2012年とは異なり、汚れ感が逆に味になっていたように感じたのはフリューリングスプレッツヘェンである。それがグローセスゲヴェックスになると引っかかり感になって、同じような傾向はもう一方のハレンベルクの方にもあって、この醸造所特有の透明感とはなっていなかった。
他の醸造所などでは、醗酵が止まってしまうなどを聞いたが、ここではむしろ最後まで進んだ様で、むしろ辛口となっている。酸が強いこともあるが、2010年ほどではない。若干酢酸的なそれも感じられたが、東都のバランスは悪くない。また、ハレンベルク系では、バリック的な味があってこれも不思議であった。これは決して樽ゆかりではなくて土壌感なのだが、不思議な感じである。この辺りも、先のデーノッフ醸造所と対照的となっていて、恐らく木樽の使い方などもその差となっている可能性がある。来年からは直接比較対照となる。その僅かな価格差からすると、やはりターゲットは限られてくるかもしれない。
面白いことに、「アウフデアライ」は競売用ワインだが、「辛口も競売があるのか」と尋ねると一度来るようにと先代に言われた。いつもVDPの方から案内は来ていても有料だから行かない。そしてそこで、昨年ならばマグナムで125ユーロもしたそれを競り落とすことなどありえない。その質は、ビュルクリン・ヴォルフ醸造所のキルヘンシュトュックよりも高い訳ではないからだ。勝負にならない。
帰りの道はなれた道であり、渋滞もなかったが、出発から五時間半後の帰宅はやはり疲れた。最近は、アルコールが入ってから運転することでの疲れが顕著であり、その集中力などの問題もあるので、若干不愉快になってきている。危険性が高まることだけでなく、スピード違反等の可能性が高まることもその背景にあるが、兎に角疲れるのだ。帰宅して、あまりにも寒くてサマーセーターを着込んで、食事を済ませてベットに入った。夏の寝巻きでは震え上がっていたが、夜中に寝汗を掻いて眼が覚めた。アルコールの影響もあったのだろうが、これが疲れの原因でもあったのだろう。
参照:
ナーヘの谷へ戻る旅 2014-08-14 | 試飲百景
ゲーテには難しい青粘板岩 2012-05-13 | 試飲百景
'12年グローセゲヴェックセ? 2013-09-11 | 試飲百景
ナーへ渓谷の岩場を見学 2013-09-09 | アウトドーア・環境
先ずは予約していたデーノッフ醸造所のグローセスゲヴェックスを取りに行くためにトライザムの「赤い岩壁」を目指して出かけた古いナビゲーションには醸造所の町の名前が出てこないからだ。それほど田舎なのである。今回は自動車クラブのルートプランナーを持っていたが、ナヴィは違う方へと導き、偶々閉鎖中の推薦ルートを通らずに済んだ。その分若干大回りになったかもしれないが、今後このように毎年回って走るだろうから、土地勘を身につけるには大変都合がよかった。アルプス以北の最大岩壁でのクライミングもいづれ兼ねることになるだろう。
それにしてもあの谷筋の感じは二十五年前と殆ど変わらなく、辺境にやってきた感じが強い。その醸造所の甘口ワインが日本で親しまれていたことの方が凄いことと思われる。予定していた前回応対した恐らく御嫁さんとは違って、その娘さん風の人が応対した。リースリングが売り切れていてもデュセルドルフ辺りからお客さんが来ているのには驚いた。甘口を試飲しているのか、ピノブランを試飲しているのか?
勘定をカードで払えるのかどうかも関心ごとだったがECカードが問題なく使えたどころか、私の名前の最初の頭文字だけで名前が出てくることにも驚いた。意外に顧客名簿が小さいのかどうか、この辺りは試飲会に参加しないとなんとも分らない。持ち帰る割引もざっくりと引いてくれて、なるほどこの地方の経済感覚やその営みの感じに前回の訪問同様に触れた感じがする。そう言えば二十五年ほど前に訪れたワイン農家もいやに素朴でホスピリティーのある感じだったのを思い出した。
さてそこから谷奥のモンツィンゲンを目指して、田舎町を通り抜ける。素晴らしいカトリックの聖堂などがあり驚かされる。この辺りは観光化されていないだけに、素朴な田舎町が残っていてとても面白い。国道に戻り暫く走るといつものシェーンレーバー醸造所のワイン山が見えてきた。雨に濡れて美しい。
さて試飲の結果は、グーツリースリンクからある程度予想していたが、それほど良くはなかったが、それほど悪くなかった。2012年とは異なり、汚れ感が逆に味になっていたように感じたのはフリューリングスプレッツヘェンである。それがグローセスゲヴェックスになると引っかかり感になって、同じような傾向はもう一方のハレンベルクの方にもあって、この醸造所特有の透明感とはなっていなかった。
他の醸造所などでは、醗酵が止まってしまうなどを聞いたが、ここではむしろ最後まで進んだ様で、むしろ辛口となっている。酸が強いこともあるが、2010年ほどではない。若干酢酸的なそれも感じられたが、東都のバランスは悪くない。また、ハレンベルク系では、バリック的な味があってこれも不思議であった。これは決して樽ゆかりではなくて土壌感なのだが、不思議な感じである。この辺りも、先のデーノッフ醸造所と対照的となっていて、恐らく木樽の使い方などもその差となっている可能性がある。来年からは直接比較対照となる。その僅かな価格差からすると、やはりターゲットは限られてくるかもしれない。
面白いことに、「アウフデアライ」は競売用ワインだが、「辛口も競売があるのか」と尋ねると一度来るようにと先代に言われた。いつもVDPの方から案内は来ていても有料だから行かない。そしてそこで、昨年ならばマグナムで125ユーロもしたそれを競り落とすことなどありえない。その質は、ビュルクリン・ヴォルフ醸造所のキルヘンシュトュックよりも高い訳ではないからだ。勝負にならない。
帰りの道はなれた道であり、渋滞もなかったが、出発から五時間半後の帰宅はやはり疲れた。最近は、アルコールが入ってから運転することでの疲れが顕著であり、その集中力などの問題もあるので、若干不愉快になってきている。危険性が高まることだけでなく、スピード違反等の可能性が高まることもその背景にあるが、兎に角疲れるのだ。帰宅して、あまりにも寒くてサマーセーターを着込んで、食事を済ませてベットに入った。夏の寝巻きでは震え上がっていたが、夜中に寝汗を掻いて眼が覚めた。アルコールの影響もあったのだろうが、これが疲れの原因でもあったのだろう。
参照:
ナーヘの谷へ戻る旅 2014-08-14 | 試飲百景
ゲーテには難しい青粘板岩 2012-05-13 | 試飲百景
'12年グローセゲヴェックセ? 2013-09-11 | 試飲百景
ナーへ渓谷の岩場を見学 2013-09-09 | アウトドーア・環境