Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

新茶を一月で飲み終える

2023-08-07 | 料理
眼鏡を替えてから一月経った。胃腸を悪くしてから一月経った。

目の疲れは軽減されて少なくとも集中してものを読むのはモニターであろうとプリントであろうとも可能になった。苦にならなくなったのだが、やはり長時間続けては厳しく感じるようになるので休憩も必要である。

新茶の煎茶を四週間ほどで飲み干した。流石に最後迄堪能できた。新茶などは久しく飲んでおらず、やはりダージリンのファーストフラッシュよりも価値がある。今回も6月に探して貰って未だ入荷可能とは思わなかった。

さて続いて開けたのは初めての宇治の有機茶である。それ以前には京阪地域で始めていたようだが、有機化がなったようで喜ばしい。個人的に有機農業品に金を出す消費者ではないのだが、どうしてもビオデュナミ―クのワイン地所の中に住んでいると興味が強くなる。栽培の難しさや拘りを知っているからで、一中一夜にはならない。農薬を使わない事での生産の危険性は高まる。

宇治市近郊の和束町とより伊賀に近い南山城村の二カ所のものがある。講釈を読むと霧と高原がキーワードになっていて、この時点でどちらを先に開けるかを決定した。夏だから高原だ。涼しく感じるの味というのが分かるからで、逆に霧というのは濃くというのはワインの見識から直ぐに分かる。

読み進めると、朝霧で直射日光を避けるというのは葡萄にはないが、それによって苦みが薄くなるというのは、日焼けによるカテキン成分の上昇は知識にあって直ぐに理解可能である。また高原の温度差が大きい為に香気に富んだは、葡萄においては夏季の酸の量と分解として語られるのだが、ここでは新芽の育成期となっている。恐らく植物によっての違いもあり葉っぱと実でも意味が異なるだろうが、植物の特徴として共通しているところも必ずあると思う。ここでは言及されっていないがまた水はけの問題も大きいに違いない。

つまりワインの見識があると、このお茶の価値が色々と想像できるのである。抑々有機農業は、ここにも書いてある様に完全に農薬を使わないとするとそれだけの生産性が落ちる。それとの戦いであって、こうした試みを勧めることは世界の宇治茶の将来を占うものだと思う。耕作地の地形をみても、海外ではより有名になった薩摩茶などと比較してやはり小さなところでの生産で高品質化にしか将来性はない。

週明け半ばごろまでは冷えそうである。シュトッツガルトに近い街では土曜日に15センチ以上雹が積もった。ここワイン街道で同じ状況になれば葡萄が全滅する。これ程真夏で寒かったことはないのだが、上の街ロイトリンゲンでも30年ぶりぐらいとあった。これまでは異常に乾燥した夏といわれていたが、ここで冷たい雨が降る。植物には間違いなくストレスとなるのだが、上手に糖と酸を貯めて、地下深くから水を吸い上げるようになれば素晴らしいリースリングになる可能性がある。致命的な雹さえ避けられれば愉しみになるのだがさてどうだろうか。

厚着をするようになったこともあって、腸の調子は回復し出した。恐らくこれでもう数日間部屋着にジーンズを履くようになって完調すると思う。



参照:
夏の間だけのお楽しみ 2023-07-18 | 生活
ファーストフラッシュ価値 2022-05-08 | 料理
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