Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

珍商品に感想して高鼾

2012-12-17 | 生活
IKEAの高級商品である。すでに中学生製作並の仕事ぶりとして紹介した19ユーロもする商品である。その価格に相当するだけの価値は最初から期待していなかったが。とにかく話のタネに試してみたかったのである。

ネット情報ではベットで仕事をする人が増えていて、それが合衆国での研究対象ともなっているようだが、そもそも寝ていて仕事をするとなると腰などにも負担がかかり、首への負担なども少なくない。効率が良いわけではないが、少しでも長くベットにいたいと思う人も少なくないだろう。

そこで開発されたのが商品であるが、隠れたヒット商品かどうかはわからないが、皆が一度は考えたアイデアである。ちなみに病院のベット並に体の上を足元から頭までスライドさせる机もある。これもダブルベット用だけだったので買わなかったが、シングル用のものが安く入るなら購入を考えてみたい。それならば仕事だけでなくて食事も問題なくできるのである。

さてこの高価なIKEAの商品は、それはそれで上手に考えてあり、ちょうど良い高さや幅にしてあるのが憎い。布団の傷みさえ考えなければ、その机を胸の上においてネットサーフィンなどをしていると簡単にうとうととして寝込んでしまえるのである。目が覚めてもそのままの状態で息苦しくなったりはしないのである。

さらに布団の上に直接置くのとは違い埃を吸い込む量もかなり少ないと想像する。それはそれで使えるのだが、基本的には珍商品の一つではないだろうか?もう少し改良されて、安く販売されるようになると、爆発的売れるということもあり得るかもしれない。



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途上IKEAでのショッピング 2012-12-11 | 生活
ウィンドーズ8の清掃作業 2012-12-14 | 雑感
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仕事効率を上げる処方箋

2012-12-15 | 生活
寒気が和らいだところで走ってきた。僅か十八分ばかりであったが、前回走ってから二週間近くなる。雪の上を走って以来である。谷沿いには雪が残っているが足元は濡れているもののそれほど悪くはなかった。気温もヤッケを脱いでも震え上がるほどではなかった。寒い時にこそアクティヴのゴアテックスを使うのだと納得する。

駐車場には一台もなかったが短めに引き返してくるといつもの白髪のばあさんが向こうストックを手に持って走ってきた。矢張り熱心な人はコース選びは時刻設定など考えることが同じらしい。

週の初めにスーパーの肉屋で豚のほっぺたのグリルを四切れほど購入した。三ユーロを超えたが四回にわたって食した。最初の二回はそのままザウワークラウトなどと合わせたが、その残りの二切れは醤油や味醂やナデシコで炊いてチャーシューとした。思いのほか手軽に出来上がり、十分ほどで味がしみ込んだ。焼き豚というと何日も煮込むようなレシピ―があって実際に試したことがあるが味がしみ込まなかった。しかし、今回はほとんど燃料も材料も使わずに素晴らしい味に仕上がった。上のレシピーはとんでもないものだった。チャーシューなど全く金も暇もかけずに楽しめるということが初めて分かった。

引き続きLAN内の整備をしているが、DVDの威力は素晴らしい。今までCDRにコピーできるものしかかたずかなかったが、添え以外のものは外付けのハードディスクなどに入れていたのである。データーベースとかそうした問題とは別にアーカイヴの整理にDVDを使うと大分かたずいてしまう。大きなデータはほとんどが映像のそれもVIDEOなので、それを別個保存してしまうとあとは扱いやすい。そのVIDEOの多くも語学練習などと称してフランスの映画などを無料でDLしてきたものがほとんどなのでちょうどその大きさもDVDに適合するのである。それをハードディスクからコピーしてしまうとあとは小ぶりのデータばかりとなる。

幾ら新しいハードディスクが大型化しても、こうしたほとんど見ることのないVIDEO類をハードディスクに置いておくとすぐに750GBぐらいはなくなってしまうことは目に見えている。どんどんDLしてどんどんDVD化してしまえば全く容量を無駄にしないで快適に使えるに違いない。そして古いPCも半分以上のスペースを一気開けることができそうである。つまり、ネット内での各々のPCの潜在能力が高められて、全体としての仕事効率が断然改善されそうである。



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ウィンドーズ8の清掃作業 2012-12-14 | 雑感
ハードの問題、ソフトの問題 2011-05-09 | 雑感
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ウィンドーズ8の清掃作業

2012-12-14 | 雑感
ウインドーズ8を使い始めている。そのノートブックで初めてこれを書いている。ハードに関してはまずまずの印象である。まずこの富士通のライフノート532のデザインはプラスティックのピアノの黒塗風にしてある。オーディオではトーレンスのものなのがそうした木材を使って高級感を出しているのと似ている。評価では指紋が付きやすいとかがあるが、富士通のロゴと合わせるとどこか仏壇風の印象を受けるのは日本文化通ゆえだろうか?

その黒枠のモニターは反射は強いが室内ではきれいな印象で決して悪くはない。少なくともつやつやの枠などとはデザイン的にマッチしている。またキーボードも間が空いていて使いやすい。まさしくアイポッドなどに傾倒しない人々にはこうした使い勝手が重要に違いないのである。

画質も満足できるもので音質も音楽でなければ問題ないようだ。ついでながら押しつけのDVDソフトなどを使っても何一つよくなることはなくてつまらないコマーシャルなどを見せられたり登録させられそうになるだけである。

そうした商業的な特徴がウェインドーズに顕著で、見苦しいの一言である。いろいろと一通り押してみて、役に立ちそうもないものはどんどん消していく。富士通関連のプログラムにもまだ使えそうなものは見つからない。フリーのよく改良されて最新基準に改新されているものほど使いよく質の高いプログラミングはなかなかなさそうで、有料のものほどコマーシャルじみているのはある意味当然なのかもしれない。

できる限り早めにウィンドーズを再インストールするか、ハードディスクを初期化してしまおうかとも思っている。それほど商業性が高いのは今までの経験にないぐらいである。そのことはまさしくこのウィンドーズ8の特徴のようで、お座なりの使い方を要求されているような面があって、そのような使いにくいものならばPCなど使わないでもよいのである。タブレットのお座なりの使用で十分である。

基本的にはPCは自分なりに使えるようにハードソフトともチューニングすることが肝心なのだろうが、ノートブックに関してはハードをいじるつもりは毛頭ない。しかし、ソフトは無料のものに全て入れ替えたいぐらいなのが本望なのだが、8GMのRAMを使いこなせるようなLINUXも聞いたことがないので、今回の判断となったのである。

さてその肝心のウィンドーズ8の使い勝手であるが、XPもクラシックな画面で使っていたのでなかなかなじまない。というよりも弄ろうとするとクラシックの画面よりも手間がかかる。慣れれば問題ないだろうけれども先ずは手探り状態である。タッチスクリーンになっても結局弄るときは同じで、お座なりに準備されたものが使いやすいというだけなのはタブレットも変わらないのではないか。むしろその状態を準備するのに以前よりも弄りまくって使いやすくする準備に手間がかかりそうである。

結論からすれば、8であろうが7であろうがXPであろうがどうでもよいのだが、ハードの進歩に対応するだけで、その反応速度などもソフトウェアーが複雑になれば重くなるだけでそれほど感じないということになる。それどころか750GBもあるハードディスクもCMもどきの内容で埋め尽くされてしまいそうである。先ずは掃除である。

さてどれだけつか安くなったかを判断するには時間がかかりそうだが、少なくともWiFiの繋がりはよくなっていて、オペレーションシステムの最初の立ち上がりもよくなっている。これだけは間違いない。

先ずは古いデータを移すことなく、清掃に徹底しているが、イーメーラーに困ったので、ウィンドーズライヴをダウンロードしてインストールした。アウトロックを日本語のメールに使用しているからである。そのインストールで電池を外して強制停止をしなければいけなかったが、使えるようにするにはいつものようにまた手間取った ― もちろん山はネットワーク構築であり、一日がかりで眠くて仕方なかった。それでも今まで同様に使えそうなので助かる。そして思いがけず嬉しかったのはソニーのカメラ用のスティックが読み込めることであった。ドイツ製の富士通Lifebook AH532とそして写真の後ろに見えるのが中共製のIKEAのガラス張りデスクである。



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クリスマス準備徐々に開始 2012-11-27 | 暦
終に逝かれたもう一つの蝶番 2012-11-20 | テクニック
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ハイエンドザイルの威力

2012-12-13 | 雑感
十二月十三日はシーズン十六日目であった。相棒の町医者にとってはその三分の二ぐらいであろうか。先週金曜日に圧が掛かったことで今回は見違えるほど集中力が増していた。

最初にトップロープで易しいところでウォーミングアップをして、その横の新しい日曜日に試した場所は難しいので後回しにした。そこで我がハイエンドのザイルを取り出してどんどんとリードの練習をすることにした。

目指していた場所が塞がっていたので短いながら腕力のいる場所から初めて、次にオヴァーハングを試した。両方とも相棒にとっての丁度良い難易度五級なので完璧に登って貰わなければいけないのだが、前回にはボロボロになっていた。そこで先ず私が手本を示すように完璧に登ろうとすると、昨シーズンぶりなので一箇所石の色分けが分らずにザイルにぶら下がった。それでも完璧な登りには変わらなかった。手本を功を奏したか流石に今度は完璧に登った。

その後は二本ほど同程度の垂壁をこなして、やはり同じ五級の大きなハングを今シーズン初めて試した。庇の乗り越しの体重の移動と二つ目の庇に入る前の垂壁に核心部があるのだが、一箇所目は今シーズンみっちりと練習しているので特に楽しめた。二箇所目は一度ザイルの乗り込んで、手順を確認したが、完璧に登れた。

結構手に汗を掻くような条件であったが、相棒も同じように殆ど完璧にこなせたので、その難易度が正しいことを物語っている。最後に残していた場所はそれより難しい垂壁であるが、中々上手に登っていた。

ザイルが良かった分抵抗無く登れたに違いない。三点支持への注意を与えて、ザイルをカラビナにかけるときなどに屡片足を適当に壁に当ててバランスを取ってしまう癖を指摘しておいた。まさかフレンズや楔を片足を浮かしては捜さないだろう。

次回から次のレヴェルに移っていければ手本を示さなければいけない私自身も完全に次が見えてくるに違いない。日曜日にはまた初心者講習になるので、そこで現在の技術課題の仕上げをするように色々と試してみなければいけないと思っている。

それにしても当日、ホールに出かける前にマイナス二桁に迫ろうかという寒気の雪道を陽射しを帯びに山の上まで走ってきたという馬鹿さ加減には呆れる。今年の二月に膝を故障したのも忘れているのか、医療関係者とは思われない暴挙である。強く警告しておいた。それにしても若い恋人を持つだけ元気だ。



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昨日の雪は昨年の雪 2012-12-08 | 雑感
ザイルの中間マーキング 2012-08-23 | 雑感
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品薄の商品が同時に二つ

2012-12-12 | テクニック
アマゾンから念願のノートブックが届いた。机周りも整えたので開けてやろうかと思ったら、テレコムからメールが入っていた。注文のノートブックを発送したと言うことだ。

様子を見てキャンセルをしてやろうかと思っていたのだが、先方に先手を打たれた。こうなれば一台を送り返すしかないのだが、先ずは三週間以上待たされたテレコムの商品を見てやろうと思う。

送り返すには十分ほどの理由がある訳だが、マイレージが三分の一ほど多く溜まるのも事実なのだ。こうなれば一日余計に待つことに何の異議もない。先ずは製品のライン番号やバッチ番号を確かめてみる。同じ製品が二つ並ぶ訳で、バッチなどが異なっているならば外から見る範囲で何らかの個体差があるのが確かめてみたいのである。

小型モニタースピーカーのオーラトーンでもボーズのライフスタイルシリーズでももしくはブラウンの髭剃りなどでもヒット商品となると長年のうちにモデルチェンジしていくのは当然のことで、さらにマイナーチェンジやバッチごとの生産性の向上と利潤の追求からの工夫や、更に生まれながらの欠陥を直していく作業など多くのことが差異として現れてくる。

両方を実際に使ってみることはクーリングオフで返還する為には出来ないが、同じアウグスブルクの工場で組み立てられている二つの同一商品の固体差から富士通の「ライフブック」の生産の流れの一端が垣間見れるかもしれない。

そうした工業製品の細かな個体差に興味が向かったのは、その昔欧州製のブランド商品の「本物」と日本などへと輸出されるものの差異に気がついたときからで、市場で対象とされる数が異なるために「本物」と同じように生産出来ないからなのは、紹介した新聞記事でも明確に語られていた。要するにアメリカ式のマス消費市場と欧州のエリート市場との差異がそこにあるのだ。逆に欧州の限られた市場へと送り出すような商品を極東や合衆国に向けての大量の供給が不可能なのは至極当然のことである。

今回も8GMのRAMとウインドーズ8の組み合わせで更にある程度ゲームにも対応できる商品が比較的安く供給されたことで、8ユーロのTシャツと同じぐらいに飛ぶように売れた。しかし、メードインジャーマニーである限りはその生産能力のキャパシティーに限界があり、商売のために従業員に圧力など掛けれるわけがないので、クリスマスシーズンに品薄感が漲ったのであった。



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とても小さい万単位の需要 2012-04-30 | 女
途上IKEAでのショッピング 2012-12-11 | 生活
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途上IKEAでのショッピング

2012-12-11 | 生活
月曜日はフランクフルトに向かうので途上IKEAでショッピングとした。ノートブック絡みで机周りを整理しないと大きめのモニターが邪魔になるからだ。テレコムの小会社がカウントダウンしだしたので準備したのだが、結局またカウントを戻した。まるで朝鮮半島の南北のロケット競争のようだ。

流石に一月にもだらだらと延ばされると信用できない。アマゾンで最後の四つの一つを急いで注文した。そして火曜日の早朝に届いた。じっくりと様子を見てからキャンセルしてやろうと思う。納入業者とお役所仕事のような商売をするテレコムの子会社のあり方は、正しく民営化と叫ばれて世界中で進んだ半官半民のような諸悪の根源の典型である。お話にならない。それでも東電のような悪質な会社はそれほど多くはないが。

さて、IKEAカタログで物色した中から、ノートブックテーブルとノートブックスタンドを購入した。前者は、現在使っている骨董の1920年代の木の机と屋根裏の壁の間に挟んで使うために選択した。それ一つでは強化ガラスが載っているだけに安定性にも問題があるがこうして挟んでしまうと完璧である。メードインチャイナで29ユーロとは思われない。もう少し手を加えれば五倍ぐらいの価値に見える。

その反対にスタンドの方は最近話題のベット内でのノートブック作業用に考えられているもので、足桁の間に体を入れることで体にノートブックを乗せずに使えるものなのだ。蝶番が壊れた古いノートブックでは使い辛く、シーツや布団カバーなどに負担を掛けそうであるが機能することは確かである。問題はその単純な構造と中学生の仕事のような仕事振りで、19ユーロは高過ぎる。

IKEAに関しては、囚人から搾取しているとして問題になっているが、なるほど以前のような魅力はなくなっていて、一方では高級シリースを売り出しているようであるが、基本はメードインチャイナになっていく事は間違いないであろう。嘗てのように木材の質感を活かした商品は低価格では入荷が難しくなってきているのは当然であろう。



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リースリング・ヌーヴォーの夜 2012-12-09 | 試飲百景
世界を支配する秩序感 2008-04-22 | アウトドーア・環境
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吹雪の日の室内トレーニング

2012-12-10 | アウトドーア・環境
シーズン第十五日も成果があった。積雪と降雪の零下十度に近い寒さの戸外から、Tシャツ一つで汗を流せる室内での素晴らしさはなにものにも代え難い。初心者講習は、今回は大きな庇を登って貰おうと思っていたのだが、最初から本人が飛ばし過ぎたのでそれは断念した。そのためかえって、前回のオヴァーハングの続きではなく、寧ろロープをリードする練習が出来たことで更に可能性が膨らんだ。

実際に最初の四級マイナスは技術・腕力の双方で一癖あって初見でリードしたときから更に難しいと思っていたが、やはりトップロープでもなかなか手ごわい。その後にカンテから凹角へのルートもなかなか手強いので完璧に登るのを示すのもそれほど容易ではなかった。昨年ならばそれを示すことが出来なかっただろう。

その後に新しい六級前後のトップロープを初見で試したが、これも一箇所しっくりと来なかった。それを終えてからリードの練習に入った。一本目は四級マイナスなので挑戦するには良いかと思われたが、実際に登ってみるとカラビナを掛ける模範を示すのに少し骨が折れた。ルートは短いながらオーヴァーハングが三箇所被っているので、どうしても片手でぶら下がって作業するのに汗ばむことになる。

それも模範を示すために出来る限りベストポジションの腰周りでカラビナにクリップするとなると意外にバランスをとることが必要になって、まるで金曜日に登った場所でのバランス感覚のように体重を上手に振ってやらなければいけないからだ。

さて最後までいけるかどうか疑問であったが、ハングの下から上にロープを掛けるように登ることで乗り越えてくれた。完璧ではなくても本人の実力からすれば十分な成果で、早くからリードできる可能性を予想していたので、それに十分応えてくれた。二本目は四級プラスであるので、流石に最後のハング乗り越え後は先のルートとのミックスとなったが誤魔化し方も一つの練習で経験になるので良かった。

完全に全精力を集中させたようで飽和感があったようで、次の目標となる四級の長めの所はトップロープで、カラビナの掛け外しの練習をしてもらった。必ず次に通じるだろう。最後にトップロープでの三級を登って自信を深めたようで、私は再びその横の六級を試した。

今回は丸い手掛かりが滑って使えなかった分横に体を振って更にアクロバティックな登りに挑戦した。昨シーズンに腕を壊しそうになってもこなせなかった場所が、ただただ体重移動と足を使い切ることで何とか登れてしまうのには我ながら感心する。それどころかクライミングダウンももう一息で可能な領域に入ってきている。

いつものようにフィニッシュは、練習壁で今日はトレールランニングシューズを押し付けるようにしてストレッチングと腕をストレッチしたポジションでの体重移動の練習で汗が噴出しそうになるところで完全に満足した。

ホールをあとにすると雪がやんでいて、空が少し明るくなってきて、とてもよい日曜日の午前中の運動となった。



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昨日の雪は昨年の雪 2012-12-08 | 雑感
人類の将来の進展のために 2012-12-02 | アウトドーア・環境
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リースリング・ヌーヴォーの夜

2012-12-09 | 試飲百景
漸くノートブックが入手できそうである。発送までの日にちをHPでカウントダウンしているのをはじめてみた。もしそのようなことがなければアマゾンに乗り換えていたのだ。入手するバッチはあとのバッチとなるのでその製品の個体性能は若干変わっているかもしれない。作業工程からすれば改良されているはずだが、まだ材料の倹約には至っていないだろうが、さてどうなることだろう。楽しみである。

雪の朝を早起きして、足元が悪いので走りはしないがパン屋に行き肉屋に行き、寒さを耐えるために食糧を補給した。明日の朝は室内壁の予定だ。金曜日に登り足らなかった分をトレーニング出来そうだ。それでも山の上まで雪の上を走るよりは大分楽である。

朝食を済ましてから頼まれているワインを追加購入に行った。クリストマン醸造所のオェールベルク2009年である。改めて試飲すると若干甘さは感じられなかったが、やはり葡萄の熟成が良くてボディー感がありつつ繊細なピノワールとなっている。先代とも話したのだが、2008年のSC\ならば知らない人には挙げられないが。これならば誰が飲んでもその価値は分かる。

改めて飲み頃には早すぎると言うことで半日ぐらいのデキャンターを薦められる。十年先ぐらいまでは楽しめそうであり、ふにゃふにゃにならないのは確かである。そして意外なことに2011年産のピノノワールが綺麗に熟していたようで色が良いという。これまた楽しみだ。そして2007年産ならばグランクリュにイーディーックがそろそろ楽しめるだろうと言うことだ。要するに色が薄めで熟成度が低いものは飲み頃が早い問うことでもある。

その前にバッサーマンヨルダン醸造所に寄った。今年度は試飲だけして一本も購入した覚えがないので、キーゼルベルクを試しに行く。するとなんと2012年産が登場していて、ピノグリとグーツリースリング、それにリッターカビネットがあった。グーツリースリングは酵母臭くて正しくリースリング・ヌーヴォーであったが、リッターの方が新鮮味が良かった。キーゼルベルクとカビネットを購入する。今晩辺り初物がリースリングのニコゴリの食卓を彩る。



参照:
クリスマス準備徐々に開始 2012-11-27 | 暦
二年目の真価を示すとき 2012-07-13 | ワイン
とんでもない社会への驚愕 2012-12-03 | 雑感
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昨日の雪は昨年の雪

2012-12-08 | 雑感
シーズン十三日目と十四日目は敢えて全く違った練習方法を取った。十三日目の水曜日は日曜日に雪を駆け上がっていたので足が完全に遣られていたのと、大変込んでいたのでトップロープに拘って腹筋力強化練習と技術の洗練に徹した。

誰もほかに現れなかったので町医者の相棒と二人だけの練習となった。しかし彼は、完璧に登れるところが無いので、まるでこちらがドグマを押し付けているように主張する。合理的な練習法を自覚していないともしくは習うだけの信頼感がないとどうしてもそうした愚痴に繋がりやすい。

そうした上手くいかない雰囲気は他の日常生活の中でも埋葬の件だけでなく身辺に纏わりついていて、今ひとつ気が晴れないのは十二月と入っても零下でとても寒くなんとなく十一月の雰囲気を引きずっているからだろう。なんとなく今年の待降節は浮ついた感じで、今ひとつ集中度に欠ける。

そのような按配で十四日目金曜日はロープをリードする練習に徹して、何処を登ろうかと頭をめぐらしていたのだが、前日に睡眠が出来なく殆ど徹夜状態になった。町医者に言わせるとホルモン障害となるのだろう。なぜか女性も含めて身辺には精神不安定な状態の人が増えている。バイオウェザーの影響もあるに違いない。

さて午後から降り出した雪がアウトバーンにも積もったので、流石にホールには人出が少なかったが、秋に始めてアルゴイでザイルを組んだ我々支部の中では古典的なアルプス登山を最もするマルクが来ていた。仲間の女性と子供連れで登っていたが、正しく彼こそが今では珍しいスポーツクライミングをしない、でも強いクライマーである。嘗ての日本の世界で言えば植村直己よりは岩は登れるだろうが、彼にはそこまでの経験は無いだけである。

彼にアレクサンダー・フーバーの話をして、シュヴァルツヴァルトのアイスクライミングの話をすると直ぐに食いついてきた。ああして室内壁の練習に注目することとアイスクライミングを近所で練習することは全く同じ合理的な発想でしかないのである。若し彼がクラシックの難しい山を登ろうと思うならばアイスクライミングの技術を鍛えておくことはとても大切なのである。数十メートルほどの難しい氷壁が出てくるクラシックルートは幾らでも存在する。

そして相棒が今シーズンは燗立てている。それは全く同じように昨シーズン私が彼を叱りまくったザイル捌きの問題である。要するにリードしてみて初めて特に自己の限界域ではザイルに流れが如何に重要であるかに気がついてきたのである。決して嫌がらせではなくザイルをカラビナに掛ける時の体勢つくりを人工壁でのリードの練習の要と目しているので ― この点についてマルクにも触れたので経験のある彼ならば意図が分かったろう ―、容易にザイルを出さない私に腹を立てるのである。

しかし、昨シーズンの私が出来ないかったことの原因をそこに持って来ていたのと同じように、彼にもフラストレーションが大分溜まってきているのが分るのだ。つまり、私が完璧な技術で乗り切るので腕力を殆どつかない分、同じように後を登ることが殆ど不可能になってきているからである。それでも場合によっては私よりランク落ちのところを登って貰って、完璧に登ることで技術を身につけて貰おうと思っているのだが、まだ本人は昨年と比較して腕力が弱ってきていると勘違いしているらしい。それどころか前日に腕力トレーニングをしてきたと言うから勘違いも甚だしい。

なるほどまだ五十歳台のときのそれと比較すると弱ってきているのかもしれないが、それならばますます技術を叩き込んでおかないと八十歳まで登り続けることは不可能であろう。なぜそこを登れないか?、何が足りないか?を自覚して貰わない限りスポーツクライミングの領域にも入りきれない。

そしてなによりも自分自身は、昨シーズン危うく、骨折れだった所が確実に登れるようになって、微妙なバランスと思っていた場所が体重の移動でとても安定して来た。腕力を極力使わずに体重の移動だけで登れるようになってきた。このシーズンで完全にもう半スカラーは先に進めそうである。幾らでも習うことは尽きないのである。



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人類の将来の進展のために 2012-12-02 | アウトドーア・環境
腕力で無しに知力で 2012-11-30 | アウトドーア・環境
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引き続きクリスマスの買い物

2012-12-07 | 
マウスの蓄電池が駄目になったので注文した。序でに送料無料とするためにラッツィンガー教授の三部作の最後を飾る「キリストの生い立ち」を注文した。開けてみると、索引の頁に印刷所の脂のような汚れがついている。送り返すことにした。

月末から月初めにかけて送料無料のオファーがあったのでシュタイクアイゼンを入れる袋を注文した。今までは昔のリュックサックの取り付け可能な強い綿製のサイドバックがあったのでそれにアイススクリューなども詰め込んで移動していたが、生地は強くても重かった。

今回入手したのはアイゼンと同じブランドのペッツル・シャルレである。重量も160Gと十分い軽く、ビニール加工とメッシュ加工がなされているので、水が滴らず、水が溜まらないようになっている。雪やアイスに塗れた冷やされたアイゼンについた氷が解けるからである。

さて、メッシュを開けてアイゼンを小さくした形で互い違いにして入れるときっちりと収まった。今まで使っていたサイドバックと同じで長さには余裕がないが、対角線で27CMあるので長いアイスクリュー類も十分に入るだろう。分厚さも測ったように綺麗に収まる。大きなフックも収納に問題ない。

ちょっとした商品開発なのであり、12ユーロほどの安いものなので売り上げを上げるわけでもないが、こうした細かなところまでに商品開発の目が届いているかどうかでそのブランドの値打ちが決まる。良いブランドの商品はどのような商品にも同じように知恵が働いている。



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直ぐに氷柱を登りたい気分 2012-11-28 | テクニック
クリスマス準備徐々に開始 2012-11-27 | 暦
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残された旦那にお悔やみ

2012-12-06 | 
埋葬から帰って来た。山仲間の顔も見たがそれ以上に多くの老若男女が集っていた。古い村の旧市街にある古い共同体の墓地である。旦那の家系がそこで古いことを物語っていた。

花を用意していったのだが、埋葬に行くというと埋葬してから冬中保つクリスマスツリーのような花環を勧めてくれた。なるほど墓場で新しい花などの土台となる無くてはならないものである。

その緑がどこか神道のそれにも似ているようで、静物らしい命を感じさせるものである。墓場のチャペルでは既に式が始まっていたが、真新しい白木の十字架の横に二つほどそれが並んでいたので、そこに包装用紙を剥がして置いた。

本人に希望でドイツポップスの歌が流れると啜り泣きが方々から漏れた。1961年の夏の生まれである。本人も十分に若いが、周りにはまだまだ若い世代が付き添っていたのだろう。

お棺がチャペルから車代に載って墓場へと進む。チャペルの中は、極近親の物しか入れないぐらいの広さであったが、集まった人数は二百人を超えていたと思われる。旦那の仕事の関係者や地縁も多いのかも知れないが、極平凡な夫人の葬式としては例外的に集まっていたように思われる。子供もいなかったようだが、それなりに若い親戚筋らしいものもいて、やはり比較的若い人が亡くなったことを示していた。

旦那から直接メールを貰った中で我々三人以外にも山関係は六人ほど居ただろうか。列に並んだ我々三人は、墓穴に沈められたお棺の上にスコップで砂をかけ、最後の別れをして、旦那にお悔やみをする。お悔やみをせずに帰る人は寧ろ本人との付き合いが強かった人たちかもしれない。どちらの方が悲しみが深いかというと当然故人と身近な人たちであろう。

決して義理という訳ではないが、残された旦那の方が気になる方の部類でも、勿論本人の想い出もあり、寒い日に地中へと埋葬されるとなると特別な気持ちになるのである。幸いながら、雪も雨も止んで、足元も思ったように悪くは無く、多くの人が落ち着いてお別れを出来たのは良かった。

旦那のリハヴィリに今後関わっていくことになるのだろう。旦那を残していく嫁さんの気持ちは分らないが、それも安らかな死には必要なものではないだろうか?新しい恋人の話はまだ聞いていないけれども。

埋葬のときに花が、用意してあると思ったのだが、なかった。知っていたら切花を投げ込んでいた。恐らく経費の問題ではなく、技術上の問題で、めいめいが投げ込む生花は健全な白骨化にあまり好ましくないのかもしれない。



参照:
検診自体が疾病の証拠 2012-12-04 | 生活
何を差し置いても弔いに参列 2012-06-15 | 生活
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あまり気にならない性分

2012-12-05 | 文化一般
ピエール・ブレーズの年老いた声をラジオで聞いた。昼のニュースの時間だったのでもしかして亡くなったのかと思ったら、ロベルト・シューマン賞を受賞したということであった。バーデン・バーデン寒くなっているのでまさかと思ったのだ。

前夜気になっていたブーレーズ指揮のバルトーク作品集を注文したところであったのでびっくりした。同じように山から下りてくるときに健康状態は如何なのだろうかときになっていたところだった。

先日購入したピアニストのポートレート集が五枚プラス一枚組み22ユーロで些か高価過ぎて期待外れであったのも事実である。なるほど録音は丁寧にされていて、廉価レーベル「テルデック」ではありえないほど「エラート制作かと思わせるほど」金をかけていると思われるが、如何せんソロピアニストのアルバムとしてはやはり物足りないものが多い。特にアイヴスの四分割音の曲を聴いていて吐き気がしてきた。大概ピッチなどがずれていても気にならない性分なのであるが、あのように剥き出しが意図されていると気分が悪くなった。プロの作曲家ではありえないだろう。そして合衆国の大らかさとかとてもラフな感じがとても悪い方向に出ているのだと気がついた。悪趣味である。ミニマルミュージックの多くもそれと同じような路線にあるのは間違いない。しかしこのボックスに関しては改めて触れよう。

兎に角足が痛くて、普通に歩くのに苦労している。これに近い経験は一昨年だかに雪の谷を走ったときにして以来の感じである。その分足腰を鍛えられたことには違いないが、午後眠くなって致し方なかった。月曜日の夜に入浴して、火曜日の朝のシャワーを浴びて漸く動かせるようになってきた。

バッサーマン・ヨルダン醸造所のグランクリュ「2009年産ホーエンモルゲン」を試した。開けたてから良く開いていて、飲み頃を思わせたが、この醸造所の独特の厚みのある酸は良かったが鈍い感じがあって、グランクリュから期待するものとしては若干物足りなかった。それでもレープクーヘンのアニスなどの影響か、ハーブの味がしたようで嬉しかった。しかしその後はしないのでレープクーヘンに汚染されただけだろうか?先に開けたカルクオーフェンの方がそれ以上に期待しない分失望がなかった。

なるほどこの価格の高級リースリングも旨い不味いで判断するならばそれ以上に期待することはないのかもしれないが、少なくとも我々はそれ以上に自然が詰まっていることを期待するのであるから、感覚的にどうのこうのということにはあまり金を出す心算はない。結局旨い不味いの感覚だけで判断するならば味の素が入っていようが不凍液が入っていようが、コーラが一番旨いと言うことになりかねないのである。



参照:
キッチンでのインタヴュー記事 2012-11-29 | 文化一般
古臭いことに拘るよりも 2012-11-19 | ワイン
薄闇の1971年 (モーゼルだより)
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検診自体が疾病の証拠

2012-12-04 | 生活
山の仲間の奥さんが亡くなった。彼女自身も協会支部のメンバーであった。金曜日のことらしい。メールが入っていて、埋葬に行く心算だ。日曜日に雪の山から下りてくるときに旦那を室内壁に誘おうか、否それ所じゃないかなと思っていたら、知らせを受けた。

乳癌から肺へと転移していて、この日が来ることは夏以降分かっていたので、秋に旦那を誘って奇岩地帯に出かけたのだった。暫くは大変かもしれないが、闘病の付き添いの肩の荷が下りたのも事実であろう。再び鍛え直してクライミングに熱心になれるかどうかがリハビリの按配として如実に現れるだろうか。

亡くなった彼女との想い出はなによりもフランスのクルニーでの一夜だった。食事のあと酔っ払って異常にはしゃいでいたのはあとで考えると病への不安の裏返しだったのだろう。腕を組んで夜の小さな町を練り歩いた。そのときに素っ裸でうろうろしていた男も同じ肺癌で今年亡くなった。なるほど旦那が書くように驚くほど早く逝ってしまったというのも分かる。

乳癌のマンモグラフィーの発見率は半数にも満たないようで、保険から外すことが検討されている。なによりも放射線を浴びるために癌を発生させる可能性もありえるというのが、一般的ながん検診の問題点だろう。それでもピンクリボンとかなんとか早期発見検診とかの運動をするのは、背後に医療やくざ組織と役人の利権や権益などが絡んでいるからである。もちろん健康に気を使うのは重要であるが、血液検査以上の検診を受ける必要があること自体が疾病なのである。早期発見や健康検診などはそもそも意味が無いということだ。

これで今年になって弔いは三人目である。もうこれで十分だ。それにしても待降節前に逝ってしまったのだ。使った足の筋肉痛を感じながら、彼女の温もりの感覚を思い起こしている。雪がまた降り出した。埋葬の足元が不自由なことにはなって欲しくないが、どうなるだろう。



参照:
何を差し置いても弔いに参列 2012-06-15 | 生活
復活祭への少しの思い入れ 2012-03-16 | 暦
効率よく働かせる保険 2012-03-09 | 生活
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とんでもない社会への驚愕

2012-12-03 | 雑感
中央高速道路の落盤事故が世界中を驚愕させている。世界に名立たる技術国日本の幹線道路で起きた事故はフクシマのそれと同じぐらいの驚きである。まさか日本の技術陣がローマ人のそれよりも劣る技術力しかない訳ではないだろうから、その背後には役人と業者や政治家の不正があったとしか考えられない。

日本の法律では自動車で数人を危めると終身刑になるようなことがあるようだが、こうした事故の責任者に重罰が課されるのだろうか?フクシマ事故のそれを見ても未だに逮捕や起訴もされず、家宅捜査すら行われていない。それどころか東電が国営化されて存続しているだけでも法治されている社会とは到底思われない。

朝起きるとそこは雪国であった。寒くなることは知っていたが積もるとは思っていなかった。先週は一度も走る時間が無かったので土曜日から心構えをして、朝早起きしたのだった。これでタイムは期待できなくなったが何とか頂上まで爪先立ちで走ろうと、ゆっくりと朝食をとって出かけた。

案の定途中経過は、16分のところが19分で、頂上まで40分ぐらい掛かるだろうと思っていたら43分掛かった。蛸親爺の足跡も見えず、小鹿の群れやソロの足跡をひたすら追うような感じであった。帰りはゴムの減ったトラールランニングシューズでは走ることも出来ずに歩いて降りてきた。雪が降り出して眼鏡が汗で曇ったが、誰にも会わずに車に戻った。自らの足跡が意外にピッチが伸びているのに驚き、踵が確り踏まれていないのに満足した。氷壁ならば400Mほどを一気に登れるという事になるが、流石に脹脛が疲れた。

中共では、偽ブランドがどんどんと当局の商標登録を済ましていると言うことで、偽ブランドの所謂「山寨」が彼の国では「傍名牌」として正式に保護されることになっているらしい。例えば、アルマーニとポロが合わさって、アルマーニ・ポロは誰も犯すことの出来ない登録商標である。同じように、ルー・グッチ、プラダ・クニー、ゼンガ・DF・プーマなどがブランドとして保護されている。

しかしこうしたとんでもない中共を笑える日本人がどれぐらいいるのだろうか?



参照:
Wenn Puma und Armani plötzlich chinesisch werden, Christian Geinitz, FAZ vom 1.12.2012
天を仰ぐ山寨からの風景 2009-01-12 | 文化一般
そこかしこで出会った親爺 2011-12-09 | 生活
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人類の将来の進展のために

2012-12-02 | アウトドーア・環境
アレクサンダー・フーバーの印象について忘れないうちに書き留める。相棒がいつもと異なって遠慮勝ちであったので、じっくり話す余裕はなかったが、アウトグラムや金の受け渡しで、「そこに投げ込んでおいて」と言った具合に、とても人懐っこい人柄は分かった。

兎に角、この人物に関して詳しくはないもののその業績や写真から命知らずのモンスター的でエキセントリックな人間像を想像していると、全く違うその人間像に驚く。なによりも身長が低く、相棒に言わせると私より小さいだろうとなる。一般的に世界最高級のフリークラーマーは大きくはないが小さくはないと言われているので、その身長とともに肉付など身体的特徴にも関心が向いた。中肉小背といった感じで、スポーツクライマーのように痩せぎすでもなく、筋肉にものを言わせるタイプでも全然なかった。手足も全然長くない。ドイツ人としてはとても小さい。しかし、その身の動きは四十四歳にしては機敏そのもので、とてもスポーティーなのである。

講演は殆ど後ろの三列を残して埋まった三百人以上の観客を前にして始まったが、主催者のライオンズクラブの雰囲気ではなくアウトドーアー関係者が多く、平均年齢も若かった。室内壁を登って直行したのだが、流石にそういう連中は少なかったが、少なくとも三人の仲間に出会った。

講演内容は、「第五次元」と物理学士らしく名づけていて、おかしな方向へと進むかと危惧していたのだが、ドロミテのチンネ西壁の大屋根登攀、シャモニのグランキャピサンの単独登下降、カラコルムのネームレスタワー登攀、南極海のウルヴェターナ登攀を中心に、とてもスポーツ心の溢れる活き活きとした内容であった。

導入部としてパウル・プロイスが先駆者として挙げられていたが、ヘルマン・ブールからメスナーへ、その導入の通りこの講演に出かける前は疑心暗鬼であったアルピニズムの継承を彼の活動に十分見て取れた。しかし彼が主張するのはそういった限定されたアルピニズムイデオロギーではなくて、純粋にスポーツ的な意味での将来の人間の可能性への挑戦としてのそれであって、更にその舞台は「自然から生まれ自然へと帰る人間の営みとしての挑戦の舞台」であるのだ。そこには、他のスポーツクライマーにありがちな宗教的であったり哲学的であったりする意識よりもやはり自然科学の理論を学んだ人の明晰な発想であった。

スライド上映による講演と思っていたのだが要所要所にVIDEOが流されて、映画を観るよりも、ルートの取り方などがレーザーポイントで示されることでとてもためになる講演となっていて、本人は理論物理専攻らしいがこれも技術屋さんのそれを真似た感じでとてもクールだった。そして、最近我々の間で話題になることの多い花崗岩の細かな摂理や美しさがその苦心に満ちた数学的なパズルのルート取りに示されると、なるほどとその心酔のあり方に共感して心打たれた。

それに比較すると石灰の岩場でのやり方は異なるのだが、足の幅しかないところで一時間半ほど体を休めての全力での挑戦には鬼気迫るものがあるのは当然である。そして、カラコルムの空気の薄い高所での山靴を履いての登攀風景同様に、南極圏での零下五十度での登攀風景は胸を打った。それは当然のことながら手袋を使わなければ登れない場所での困難度七級の登攀であったり、リスが細くなって手が入らなくなったところでのスカイホックなどを利用しての人工登攀風景であった。五級までは何とかなるが、七級を山靴と手袋で登ってしまう実力をまざまざと見せ付ける。装備などはスポンサーのアディダス尽くしで少々食傷気味になるほど目に付いた。

正しくこうした辺りにこのクライマーがアルピニズムを継承していると直感させるものがあって、その体つきだけでなくルート取りや技術的な詳細が我々の目指しているものの延長線上にあることが分かるのだ。

例えばグランカプサンの単独登攀も、先ず普通のクライマーと登っておいて、ルートを研究して単独では敢えて難しい脆いルートを避けるようにするなどと、決して単純ではない計画を立てているのだ。そして登頂後には同じルートをクライミングダウンするのが最も合理的な単独登攀のあり方であるとしてそれをなしている。当然のことながら登るよりも難しいのが降りることなのだが、指の力をより以上に使って降りてきている。ここでも今我々が出来る限り室内ではオヴァーハングもクライミングダウンすることで練習しようとしていることに共通している。本来ならば下る方が重力に従うのであるから体力的には容易な筈なのだが、やはり草臥れるのだ。

同様にオヴァーハングでのその体重の移動などを観察していると、とても強い体幹とバランス感覚の冴えが、クライミングダウンを可能にしていることも分からせてくれて、そのレヴェルは大きく異なっていてもとても勉強になることと、溜飲の下がることばかりなのだ。

寄付のためにカレンダーに一人一人アウトグラムを入れて20ユーロで売ったが、可也売れている様子だった。喉の渇きもあってビールを休憩を挟む二時間近くの講演中に飲み干してしまったが、鮮烈に記憶に残る講演内容でその入場料15ユーロと2013年度カレンダーはとても価値のあるものだった ― 彼のバイエルン方言は決して聞き良くはなかった。入場券をネットで購入したお陰で、相棒が送料等を含んで20ユーロ払ってくれたので、現金が手元にあってアウトグラムも貰えた。相棒もとても満足した夜だったようだ。



参照:
Alexander Huber - Free Solo (Hasse BrandlerVIII+),
Huber,
photo shooting by Michael Meisl (Alexander Huber in Panaroma) by ZENITH (YouTube)
世界の頂点への長い道程 2012-12-01 | 生活
情報巡廻で歴史化不覚 2008-10-27 | アウトドーア・環境
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