紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

第13回小樽鉄路展が行われました

2012-09-13 06:00:00 | 写真
8月27日(月曜)から9月9日(日曜)までの2週間にわたり、第13回目の写真展「鉄路展」が行われました。旧手宮線の小樽駅前の中央通りから手宮側にかけて、40名の方々の出品作品が、24時間通しで展示されました。写真のサイズもテーマも出品者の自由に任され、大は畳1枚ほどの大きさから、小はサービスサイズまで、さまざまです。すっかり小樽の晩夏の風物詩として定着したようです。

この鉄路展を8月29日の午後1時ころと、9月3日の夜8時の2回見てきました。毎年鉄路展については複数回見ておりますが、夜間については今回初めて見ました。日中との雰囲気の違いや、作品のニュアンスの違いを確かめるためでもあります。先に日中に撮影した作品から見てみましょう。


(駅前中央通旧踏切側から案内板を見る)


(同じ案内板を夜間見ると…)


(線路沿いを10mほど進むと、この「目」が飛び込んできます)


(夜間見ても目立ちます)

この作品は「阿部」さんと言う女性の方の作品で、5-6点展示されております。手前から3点目の赤い写真が見えます。この2点がとても印象的ですが、赤い作品はなんでしょうか。何が映り込んでいるのはわかりませんでした。一番手前の「目」も多少ぶれており、これがシャープに映り込んでいたならもっと鋭い感じがしたのではないかと思いました。


(破れコウモリ傘に「鴉傘」とあります 何かと思って傘の内側を見ると…)


(カラスの写真が4枚ほどぶら下がっていました)


(坂本さんの作品 中央右寄りの雪原がきらめく写真に目が行きました)


(夜間坂本さんの作品を見てみました なんだか椅子に座って、冷たいビールでも…、そんな気分になります)

去年に続いて出品されている坂本さんの作品の中で、「雪原のきらめき」(題名は勝手につけましたので悪しからず)がとりわけ目を惹きました。ミラーレンズを使用しているために、フォーカス外のきらめきがリング状にボケているのです。雪原のきらめきは私自身も何度も撮って作品にしていますが、この画像を見て「そうか、こういう手があったのか」と言う思いで一杯です。今季の冬には手持ちのミラーレンズで早速試してみます。なお、坂本さんの作品は、去年展示された「砂を払う少女」と「ラベンダー畑の中の少女」が強く印象に残っています。


(Tugumiさんの作品 去年も出品されています)

Tugumiさんの作品は、去年は高校生から大学生になる過程の女の子の揺れる心の思いを表現されていました。現在は大学の写真部に入って活躍されているのでしょうか、今回出品された作品は4点と少ないのですが、ペットボトルに封じ込められたセルフポートレートでしょうか、その姿が憂いを感じさせとても気になる写真です。ではそのほかの作品を見てみましょう。


(線路沿いの小屋の壁一面に貼られた写真 すべて小樽の写真です)


(小屋の壁の一部 中央部分)


(同じく右上部分)

 
(DAICHIさんの作品 真ん中のクラシックな車、フォードでしょうか、HDR風な写真が目に付きました)


(日中は親子ずれも訪れます)


(手前の木版のモノクロ写真は、去年も出品されている大滝さんの作品です)

木版の下の方にはがきサイズ大の青いカラー写真が見えます。この写真は張碓あたりから函館本線を撮影したものです。確か去年の作品は、この函館本線を張碓あたりから長時間露光で撮った列車の光跡や夕景の中を走る列車を題材にされておりました。ちなみに、このはがき大のカードには大滝さんのブログのアドレスが書かれていましたので、検索したところ、日本広告写真協会の会員さんで鉄道写真家でもありました。最後にあと数枚アップしておきます。


(テグスの様な紐につるした写真、太陽でも、夜間のライトでもテグスが光ります これもアートの一つでしょうか)


(会場から入り口・駅前通りを見ると…、車輪のオブジェや人力車のおにいちゃが見えます)


(最後は影によるセルフポートレート、え!「引っ込め、せっかくの写真が見えない!」、はい、はい…)