紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

氷の世界~その2

2014-02-04 06:00:00 | 街中ウォッチング

前回1月25日のブログでは、雪祭りや氷祭り等のイベントにおける氷のアートを取り上げましたが、今回は、自然にできた氷のアートを取り上げます。屋根からぶら下がったツララや、冬の滝や川にできたツララ、氷塊などです。雪の少ない地域から小樽に来られた観光客が、南小樽駅で下車し、マップ片手に住吉町の坂を下ってメルヘン広場方向に向かう時、最初に目にするのが屋根や軒先にぶら下がったツララです。彼らのほとんどが、ツララを手に取って、嬌声をあげはしゃぎまわっています。地元民にすれば厄介なツララですが…

そして「その3」では、湖面や川面の氷、川面から蒸発した水分が小さな氷となって、樹に着いた樹氷などを取り上げる予定です。と言うわけで、今回はツララ特集と行きます。小樽は北海道内でも比較的寒さが厳しくないほうです。海が近いこともあって、内陸の旭川、帯広に比べれば、格段に違います。小樽では-10度を下回ることは滅多にありません。一方内陸の旭川や帯広では-25~30度を下回ることもあります。ツララは寒気と暖気の繰り返しで、成長していきます。そいう点では小樽の気候があっているのかも…


(1) 屋根・庇から下がるツララ


ご存知小樽運河にある倉庫です。3Fの屋根から垂れ下がったツララは、1Fの扉付近で固まり、さらに下に伸びていきます。


同じ倉庫ですが、撮影時期が違っています。上の画像は平成11年2月で、内部はレストランです。この画像は平成17年2月の撮影で、内部は雑貨・お土産品店でした。扉に張り付いたツララの大きさに注目です。


同じく運河沿いにある倉庫群で、内部は「運河食堂」になっています。歩道を通るのに危険ではないかって?そうです、ここの歩道は冬期間閉鎖されています。なのでツララは伸び放題です。


北運河の倉庫街です。この建物はレストラン・ライブハウスとなっています。この辺りに滅多に人は通りませんが、たまたま来た観光客が落ちたツララの塊を見ておりました。画像はHDR風に加工しております。


この程度のツララはどこででも見かけますが、4月上旬旭岳ロープウェーの姿見駅のホールで見かけました。


屋根ではありませんが、勝納臨海公園内にあるブイのオブジェのツララです。埠頭が整備されていない大正・昭和前期まで使われていた本物のブイです。直径4-5mの鉄製のこのブイは、数千トンクラスの船が係留出来と言います。ちなみにオブジェは下の画像のとおりです。


なおこの画像は平成21年のもので、この後ブイは塗装されて落書きは消えてしまいました。


このツララと、凍れた車から相当冷え込んでいることがわかると思います。ここはニセコ五色沼温泉で、アンヌプリとイワオノプリの間に位置します。標高560mですが山中にあって冬は氷点下20度を下回ることが多いそうです。



(2) 冬の滝

小さな滝は別として、冬も全面結氷してしまうことはなく、一部流れとなって落ちてきます。ただ周辺に飛び散った飛沫が凍ってツララになったり、あるいは滝を覆い隠してしまうことがあります。したがって冬の滝はそれほど写欲をそそりません。


殆ど結氷してしまい何が何だかわかりにくいですね。この滝は積丹町から神恵内村に抜ける国道229語線沿いあった滝です。もともとこの229号線は切り立った崖沿いに作られた国道ですので、至る所に大小さまざまな滝があります。


滝の横の崖を見上げると、ツララが降ってくるような錯覚に陥ります。


滝の周辺には飛沫が凍りついて、まるで五百羅漢が立ち並んだような、不思議な光景が目に入ります。


こちらは、道南の森町にある、鳥崎渓谷にある滝を春先に訪れたときのものです。もともと水量の少ない滝ですが、暖気とともに凍っていた壁面が溶け出してツララ状になりました。


同じく鳥崎渓谷の滝です。指状のツララの先から水玉が落ちる瞬間です。


(3) 冬の川

表面は結氷していても、川はその内部で流れています。割れ目からは、いろんな形の氷塊・ツララが顔を出します。そんなツララたちを集めてみました。


某フォトコンテストに「美脚コンテスト」と言う題名で応募してみました。入選しました。


こちらは「皆で担ごう雪饅頭」、見事落選でした。


像の足のようにも見えます。


スローシャッターで撮ってみると…


川の氷をよく観察すると、鍾乳石のような…自然の力は不思議だなと思いました。


(4) 壁面にできたツララたち

海岸沿いや山中の壁面にだってツララは出来ます。地中の水分がしみだして、それがツララとなることもあります。下の画像2枚は積丹町美国の町道わきで見つけたものです。冬期間交通止めの終点で見かけました。雪原を超えて近づくと奇妙な現象を見かけました。


崖の崩れたたような壁面に無数の細いツララがぶら下がっています。まるで糸がぶら下がっているようにも見えました。


別の崖の壁面を見ると、ツララがコバルトブルーに輝いています。原因はわかりませんが、何らかの鉱物を含んだ水分がツララとなったのかもしれません。美瑛の青い池と同じ現象なのでしょうか。


こちらは小樽市忍路湾で見かけました。海岸の一部が崖になっていて、しみ出した水分がツララとなったようです。


同じく忍路湾で、ふと見上げるとこちらのツララは薄い茶褐色をしています。


(5) その他のツララたち


大沼で見かけました。湖面の水位が下がって段差が出来たのか、あるいは陸地の氷がせり出したのかはわかりません。30cmほどの隙間が出来て、ツララが下がり始めました。


氷にミニツララが出来ました。


破れた靴の底にトンボの頭があるような…


最後の1枚はこれです。「チャリ冷凍保存中」と言う題名で某フォトコンに応募したところ、グランプリとなりました。アパートの階段下にチャリンコを置いていたら階段から落ちた水滴でいつの間にかこんな状態になったようです。
コメント (3)
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