紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

夏祭り真っ盛り~海上渡御と火渡りの儀式

2014-07-29 06:00:00 | 祭り・イベント
                              <古平町琴平神社の火渡り・神輿火を渡る>



7月に入って暑い日が続いています。初夏から真夏へのこの季節、小樽及び周辺の町村では、夏祭りが真っ盛りです。そん中、7月5日積丹町美国神社の夏祭りを見てきました。午後1時から海上渡御があるらしく、先ずそれを撮影し、そのあと神輿の海中禊、そして夜8時から行われる火渡りの儀式を撮影するべく、写友と午前10時頃に小樽を出発しました。途中余市町の郊外で目新しい建物を見つけました。植物園らしく、そこで30分ほど撮影し、再び海岸線を沿って美国町に向かいました。


(1) 余市円山公園のふれあい交流館

何度も余市には撮影等で来ておりますが、郊外の中腹にこのような素敵な建物があるのを初めて知りました。もっとも余市に来るとすれば街中のニッカウィスキーの工場か、豊丘町の蓮沼あたりがメインなので、山腹に円山公園があることも今回初めて知りました。


一見、モエレ沼公園のクリスタル館を思い浮かべました。裏手に回ると花畑と子供用の遊具があります。


バックは滑り台やそのほかの遊具があって、4-6人の家族ずれがのんびりと遊んでおりました。


このふれあい交流館は、出入り自由らしくドアがオープンになっています。覗くといろんな木々や花々が咲き乱れていました。

時間があれば心行くまで撮影したいところですが、美国神社の海上渡御の時間が迫っています。


(2) 漁船に神輿を積み込んで

美国漁港に着くと、岸壁に係留された漁船には大量旗が掲げられ、舳先に陣取った若者数名が、缶ビールを飲んで騒いでおります。カメラを向けると、船に上がってきて、一杯飲めと言う。残念ながら車の運転があるので断ると、これから防波堤の外に繰り出し、渡御が行われるという。一緒に行きたいものは誰でも構わないので乗船しろと言う。早速乗船させていただきました。地元の人やカメラマン、漁業関係者、神輿の関係者50人ほどが乗船です。アルコールがだめならと、清涼飲料のペットボトルとお菓子を箱ごと配り出しました。無くなれば追加するぞと、気前のいい言葉が飛び交います。


舳先では若者が数名気勢を上げています。


お神輿が到着です。担ぎ上げられて船に移されます。


船上中央に鎮座したお神輿。

やがて午後1時50人ほどの関係者と神輿を乗せた漁船が防波堤の外に出て行きます。同じような僚船が10隻ほど大漁旗を掲げ伴走します。どうやら我々が乗り込んだ船が一番大きな船で海上渡御のメイン船だったようです。約小一時間の渡御の始まりです。


オレンジの服を着た中学生の女の子にモデルになってもらいました。


積丹ブルーの海はどこまでも青く…穏やかな渡御でした。途中海上安全と豊漁を祈願してお神酒を注ぎました。

小一時間の海上渡御も無事終わり、次は神輿が海中禊をする場所に急ぎます。何でも女神輿も海の中の入り込むとか…美国漁港に隣接する黄金岬の下のトンネルをくぐったすぐそばが会場と言うことです。この道はやがて行き止まりになるのですが、とにかくトンネルを抜けて、神輿が来るのを待ち構えます。すでにカメラマンが10人ほど来ていて、場所取りをしていました。


やがてトンネルの向こう側から、鉦や太鼓、囃子の音が聞こえ、こちらに向かってきます。


神輿がやってきてお払いが済むと、すぐさま大きな掛け声とともに、海中へざぶん!


この辺りは砂地ではなく大小の石や岩がごろごろしています。うっかり足を滑らすとご覧のとおり、全員がこけて神輿が海中へ…何とか持ちこたえました。


何度か、わっしょいの掛け声とともに神輿が揺さぶられ…あれれ、右手前の二人は…これ以上のカットをあげるのは憚られますので…


こちらの黒装束は、桜組と言う女だけの神輿です。勢いよく海中へざぶん、二組の神輿が何度か海中で揺さぶられ、禊が済むと…


桜組の皆さんは、地下足袋の水を出して…、一方白装束の彼女たちは…ホースで真水を浴びていました。それを撮るカメラマンが奥に見えます。着替えの場所も設けられておらず…


(3) 神威岬は花のシーズンも終わりかけて…

神輿の海中禊を撮り終えた後はたっぷり時間があります。一旦婦美から島武意に向かいます。島武意の展望台に出ましたが、薄曇りでは、積丹ブルーがさえません。そこで今度は神威岬に向かいます。ここも晴れてはいますがどんよりとしていて、今一つです。


6月の20日前後であれば、この辺り一面黄色いエゾカンゾウの花盛りなんですが、エゾカンゾウは開花のピークが3-4日しかありません。ところどころに1-2本みられる程度でした。


その代わり、内地では高山植物であるシシウドが満開です。ただし北海道では正式名を、シシウド属の「エゾノヨロイグサ」と言いますが、外見上は、素人ではシシウドと見分けがつかないですね。


途中で素敵な外人カップルに出会いました。カメラを向けるとポーズを取ってくれました。


朝から歩きづめで、多少くたびれました。駐車場広場の売店で、積丹ブルーのアイスを購入。いい爺が4人も並んでアイスとは…、側を通る人に笑われましたが、冷たくて美味しいミント味でした。

さて、時刻は午後4時過ぎ、火渡りまではまだ4時間近くもあります。時間が潰せなくなりました。そのうち写友の一人がバッテリー切れだという声。その声を待っていたかのように、一斉に小樽に帰ろうということになりました。まあ、火渡りは次の週に古平の恵比須神社でも行われることですし…


(4) 古平町の火渡りは…

翌週の13日(日曜)に古平町、琴平神社の火渡りに行ってきました。あれ!とおもれた方もおられるかもしれませんが、12日(土曜)に行われるのが、役場横の恵比須神社の境内です。13日は新地町の緑公園で琴平神社の火渡りです。紛らわしいですが、この二つの神社は、戦前戦後に合祀、分祀された経緯があって、町内では区分して呼んでいないようです。

公園の中央に火渡り会場がロープで囲まれていて、1時間前に会場に到着した折には、撮影に最適な出口付近は大勢の超望遠レンズを持ったカメラマンに占領されておりました。やむなく後方の高さ3mほどの小山から撮影することになりました。斜面ですので立って撮影するには多少疲れますが望遠レンズの届く範囲なので問題はありません。


この日はスーパームーンの翌日でした。左上部にほぼ満月に近い形で月が映り込んでいます。


出番が待ちきれないのか、神輿が盛んに、デモンストレーションを行っています。


先ずは、天狗(猿田彦)が渡ります。何度か様子をうかがいながら、もっと火を大きくと催促します。


燃え盛る炎の中を戻ります。何度か火渡りを繰り返した後に、神輿の出番です。


偶然左手のカメラマンが放ったストロボ光で、担ぎ手の表情が出ました。


神輿が、炎を超えてしまうと担ぎ手の顔が黒くつぶれてしまいます。距離的にストロボ光の届く範囲ではないので止む得ません。


この画像もストロボ光に助けられた部分がありますが、熱さを避けるために担ぎ手は顔をそむけています。


神輿は2基、都合6回ほど火を渡って終わりとなりました。これ以外に赤獅子青獅子の火渡り、奴さんの演舞等がありますが、割愛させていただきました。実に迫力のある、また見応えのある火渡りでした。秋の例大祭の火渡りにはもう少し間近で、ストロボを使って撮影しようと思っています。



コメント (2)
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