紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

雪かきはスポーツだ!~国際スポーツ雪かき選手権 in Otaru 2016

2016-03-08 06:00:00 | 祭り・イベント

 

雪国にとって毎日降る雪は、邪魔で厄介なものです。とりわけ地域人口の高齢化が進む地方の街では、毎年のように除排雪が大きな問題になっています。そこで、スポーツの力で高齢化に伴う除雪問題を解決し、地域の活力再興と交流促進を実現しようと目的で、始まったのが、この「国際スポーツ雪かき選手権」です。今年で第3回目となるこの競技には、日本、ロシア、イラン、スェーデンなど9か国から126名、23チームが参加しました。

2月27日(土曜)午前中の第1競技は、高齢者住宅の多い小樽市松ヶ枝町で、「ボランティア雪掻き」です。得点ポイントはありませんが、次の第2、第3競技に進む必須条件です。高齢者世帯の雪かき負担を少しでも軽減するのが目的です。午後1時からは場所を小樽マリン広場(旧合同庁舎跡地)に移して、スノーショベリング&ムーブトライアル(雪の塊約300Kgを崩して10m先に運ぶ)です。

第3競技は、スノーマンコンテストです。第2競技で運んだ雪をもとに雪だるまを作る競技です。雪だるまの出来栄えも競いますが、高さや数にもポイントが加えられます。1時間の制限時間内で競います。午後1時からの第2競技と第3競技を撮ってきましたので紹介します。

 

☆第2競技 スノーショベリング&ムーブトライアル

競技開始前に各テレビ局が参加者にあちこちでインタビューをしています。終始なごやかな雰囲気で半分お遊び気分での参加チームも多いせいか、競技前のピリピリ感は全くありません。

競技参加者は雪の塊の状況を確かめています。下の方から崩して大きな塊をスノーダンプに乗せて…

 

 

会場の端に、RED BULLのド派手な広告車が来ていました。それをバックに記念写真を撮る観光客。なお会場は小樽運河の近くで、中央橋から20~30mほど海側にあります。なので運河を見た観光客が、何事が始まるのかと会場に寄ってきます。

 

小樽運河のマスコットキャラ「運ガッパ」も応援に駆けつけました。子供たちに大人気。並んで写真を撮る親子が後を絶ちません。

 

こちらはスェーデン人+日本人の混成チーム「Swedish Vikings」、留学生なのか日本語ペラペラ。

 

いいいよ競技の始まり。その前に小樽市長をはじめ関係者の挨拶が続き、大会実行委員長から競技ルールの説明があります。手前の青のポリタンクは、第3競技「スノーマンコンテスト」で使用する水が入っています。先ずは6チームづつ4回に分けて協議が開始です。

 

白いコスチュームに身を包んだ「えちごまさ雪」チーム、キャプテンは金色のコスチューム、300㎏の雪の塊を次々と砕いて10m先のラインにまで運びます。砕くのに相当な労力が必要です。スコップが金属製とはいえ、網目になっていて、固い雪だと、スコップが突き刺さらず、跳ね返ってきます。競技エリアに入れるのは各チーム4人のみ。原則5名編成で、残り1人が交代要員。

 

スコップ担当者は相当疲れるようで、交代後はバッタンQ。

 

「えちごまさ雪」チームは4分弱で雪の塊を崩し移動完了。かなり早く、全チームの中でもベスト3位に入るタイムでした。競技終った後は全員ごらんのように、息も絶え絶え。他のチームはまだ続いています。

 

ヴァイキングチームもどうやら終わったようです、へとへとになりながら戻ってきました。後方の雪隗は、後半チームのものです。

 

第2回目のグループの競技がスタートしました。こちらは「北大 Frozen Gang」、イラン、インド、ウズベキスタン、パプアニューギニアから北海道大学に来た留学生チームです。勇ましく飛び出しましたが…

 

イランチームの留学生に聞くと、イランでも雪はうっすらと積もる程度で、これほど大量の雪は日本に来て初めての経験だそうです。それにしても、イラン女性の美系には目を惹きます。

 

こちらは飛び入り参加の松ヶ枝中学校の生徒たちです。午前中の競技が松ヶ枝地区のボランティア雪掻きだったので、その返礼も兼ねての参加のようでした。彼女たちは普段雪かきはしていないのかな。雪の塊を崩すのが下手で、なかなか崩れません。上に登ってスコップを叩きつけますが…はね返されるだけ。応援に駆け付けていた先生たちが盛んに崩し方をアドバイスしますが、結局制限時間10分間に崩し切れませんでした。それにしても、雪の塊はかなり固いようでした。

 

☆第3競技 スノーマンコンテスト

制限時間は2時30分から3時30分までの1時間。この間に崩した雪と周辺の雪を運んで雪だるまを作ります。雪だるまの背丈によって得点差があり、なおかつ数もポイントになります。さらに国旗を掲げ、装飾を施すと、加点されます。スタートから小1時間もすると、それぞれ雪だるまらしくなってきました。

 

スェーデンチームの雪だるま、見るからに日本の雪だるまと表情が違いますね、

 

こちらも赤いラインでコカコーラだとわかります。

 

こちらのチームはLサイズの雪だるまが3個出来上がりました。

 

咥えたばこの表情がいいですね。

 

北海道大学の留学生チームは砂で文字を書き込んでいます。

 

蛍光塗料を吹き付けて出来上がり。パンダをはじめ動物たちの雪だるまのようです。チーム「余市FB友の会 ザ★ショローズ」の作品群。

 

出来上がった雪だるまを囲んで、チームで記念写真。

 

こちらでは写真を撮りだすと、周囲の人たちが、集まれ集まれと言って、あっという間に人数が膨れ上がった。ピンクのウェアーのチームらしいですが、ほれ、そこで写真撮ってる人もこっちに来て入んなさいと、手招きしています。こんな光景があちこちで繰り広げられるのも国際交流の一つかも…

 

午後4時過ぎ、陽も影ってきたころ表彰式&閉会式が行われました。第2部、3部合わせての総合優勝は、「余市FB友の会 ザ★ショローズ」が獲得、特別賞は午前中のボランティア雪掻きから参加し、固い雪隗に苦戦しタイムオーバーとなった松ヶ枝中学校チームに与えられました。

 

閉会式終了後は、懇親会が小樽運河の「小樽ビール小樽倉庫No.1」で行われました。