5月25日に、北海道を含め全国に出されていた緊急事態宣言が解除されました。いまだコロナ騒ぎが完全に収まったわけではないので、恐る恐るカメラを担いで、市内の長橋なえぼ公園に行ってみました。公園の開設は、明治26年にまでさかのぼり、小樽苗圃(びょうほ)として開設。地元では「苗圃=なえぼ」公園と呼び親しまれてきました。春には、桜のほか水芭蕉やざぜん草が咲き、エゾリス、野鳥などと触れ合えます。
例年3月末の雪解けから4月中旬にかけて撮影に訪れるのですが、今年はこのコロナ騒ぎで、遅くなり、5月の29日(金)好天を見計らって撮りに行ってきました。なので、例年とは違って、早春を過ぎ、新緑のシーズン真っ最中。いままでに見かけたことの無い花々がたくさん咲いておりました。如何せん自称花音痴なので、「森の自然館」で係員に教えてもらおうとしましたが、自然館そのものが当面閉鎖中でした。
左手前の駐車場から、中央園路に出ると、やはりコロナの影響か、人通りが少ない。
右手の広場には5-6人の家族ずれが、お弁当を広げているようです。普段ですと結構いるのですが…
小川で水遊びをする親子。この日2時間ほどで見かけたのは、家族ずれ3組+カメラマン(らしき人)1人+散策人1人、だけでした。
駐車場と、中央園路の間にも普段見かけない花がたくさん咲いてました。赤いのは蕾でしょうか?
この黄色い花の塊も初めて見たような気がします。
少し退いて撮るとこのような感じです。
これもまた見たこともない花、猫が威嚇するときに、しっぽが膨れ上がったような感じ。
この花は(ぽつぽつと白い)よく見かけます。画像が小さくてわかりにくいですが、ナナカマドの花です。小樽市内では街路樹にもなっています。
さらに中央園路を奥に進むと、水性コン虫類の棲む「ビオトープ沼」ですが、そこにはすでにオタマジャクシは見当たりませんでした。さらに奥に進むと、右手に水たまりがあって、その水たまりにオタマジャクシが、いるのです。もう抜け殻なのか、まだ卵のままなのか、よくわかりませんでした。
水芭蕉の群生地も、葉だけが青々として、70-80cmに成長していました。もちろん白い花芯はとっくになくなっていました。
<参考>
2018.4.18 同じ場所で撮影した水芭蕉の群落
変わった花というか野草を見つけました。茎の後ろに葉が見えますが、葉と花が大きく分かれています。花の部分をさらに寄って撮ると…
幾分カボチャの花に、似ているような、似ていないような…
野草のようですが…
中央園路も出口に近くなるあたりには、湿地帯一面のざぜん草が咲き始めますが、ざぜん草の特徴である濃い茶色の衣(フードのような)は、全く見当たらず、ただただ大きな葉があたり一面に生い茂っています。
<参考>
2019.4.17に撮影したざぜん草の群生地 茶色の衣の傍の葉が成長し、上の画面用に広がったようです。
遊歩道に沿うように流れる疎水に、新緑の緑が写り込んでいる。
ひときわ大きな柏の葉でしょうか。
最初見た時は、「葉に黒っぽい虫が…」と思いましたが、よく見ると花の蕾のような、そうでないような…。それにしても珍しい、葉の重なり合った中心部から3-4cmの茎が伸びて、3個の花弁を携えて、青黒いつぼみが…
(注)6月9日 FB友でもあり、写真の先輩でもある榊原氏から「エイレンソウ」だと教えていただきました。さすが山歩きの達人、有難うございます。
一旦中央園路の終点を抜けて、駐車場らしき敷地の奥の雑草地に入ると、独活の集落地のような…場所で可愛い虫を見つけました。
時期を過ぎた野生の独活でしょうか、
久しぶりの公園独り歩き、のんびり新緑の空気を吸い、気分のいい一日でした。