小樽市内のイベントはまだまだ続きますが…、それにしても市内どこもかしこもすごい人出だ。メルヘン広場や旧手宮線散策路は、子供たちの見学旅行や若者たち旅行者であふれかえっている。コロナの新規感染急増が心配されるものの、このところ小樽市内で60~100人以下と、思ったほど急増はしていない。札幌、旭川、函館に比べ少ない水準で推移している。
その理由は不明だが、私も家内も基礎疾患を有する高齢者。外出は極力控えるようにはしているが…、という事で、今回は、①小樽鉄路写真展、②写真道展の小樽巡回展、③小樽カメラクラブ全紙展示会を見てきたので、その紹介・感想等を報告します。
☆第21回小樽鉄路写真展が8月29日(月)~9月11日(日)まで、旧手宮線散策路で展示されました。コロナ急増の影響もあってか、出展者数も作品数も例年に比べ、かなり少なかったようです。
毎回素敵な写真を出品されていた当別町のSさん、藤女子大の写真部の皆さん、Facebook友でもあるKさんらの写真が見当たらず、とても残念…
鉄路写真展の案内看板もなぜか小さめ…
まず目につくのが大判パネルに貼られた数点の大作。例年であれば遊歩道を挟んで左側にも展示されていたが、今回はなし。
作者のサインが右下にあるが「m.iwanami」とあるだけで。撮影場所が不明。被写体は廃墟のようだが、なぜか惹かれます。
例年だと、物置の壁一面に貼られるのですが、今回は壁の3分の1ほどでした。Y.Itoさんの「神戸・大阪・高松」と題するスナップ写真です。
食材、料理の写真ですが、どなたの作品かと右を見ると、QRコードがある。高齢者にとってはスマホを使いこなせるわけではないのに…不親切な感じ。
鉄路展の主催者でもあるウリゥさんの作品「波」のパネルの上に止まったバッタが面白い。この波のパネル(1枚9カット)が3枚ほどありますが…、私にはどれも同じに見える。作者の意図が読み取れない。
☆第69回写真道展の巡回展が、8月31日(水)~9月4日(日)、市立小樽美術館でありました。また、小樽支部の審査会員・会友についても作品展示されました。あまりにも展示数が多いので、上位入賞、入選作品で目を惹いた作品のみ取り上げます。
第1部自由の部の上位入賞作品ですが、左が1席・文部科学大臣賞の「影を追う・追われる影」です。さっぽろ雪まつりで、会場の歩道に投影された光の上を子供が飛び跳ねています。
右上下ともに2席で、上が道知事賞の「幸せくらべ」です。妊娠して大きくなった妻の、落書きしたお腹と、腹の出てきた夫を撮ったものです。これは面白い、つい笑ってしまいました。凄い作品。
自由の部の入選作品で個人的に目を惹いたのが、いずれも上段の2点、小樽商大第103代の女性応援団長と住吉神社の副参道の赤い鳥居です。
左は、第2部観光・産業の部の1席国土交通大臣賞の「もう一人の私」。雲海に自分の影が映り込む、ブロッケン現象を撮影したもの。
左上は第2部入選作品で、小樽運河のクルーズ船の光跡を撮ったもので、「曲線美」。撮り方に興味が惹かれた作品。右下は「夕焼けの釧路港」、幣舞橋下の岸壁の街路灯シルエットが懐かしい。
第3部は、ネイチャーフォトで、道展大賞・環境大臣賞の「こっちにおいでよ」でした。画面左にカワセミ(コバルトブルーの小型の鳥、スズメより幾分大きい)が写っているのですが、見づらくなっていますが…。その右側にいるのがヤマセミです。
第4部は、学生の部で、左は最優秀賞の「ツバキ」ですが…、女子生徒の名前でしょうか?、それにしてはベールをかぶった女子生徒3人は何だろう?
第4部入選作品。
☆小樽カメラクラブ第53回全市写真作品展が9月7日(水)~11日(日)、市立小樽美術館で行われました。個人的には、道展写真展よりもこちらの方が見ごたえがありました。
さすが全紙サイズとなると、見ごたえがあります。新聞1頁より幾分大きい。
(注)写真全紙=457㎜×560㎜ 新聞1頁=406㎜×546㎜
川原さんの作品の一部 外国の街の広場で海の写真(絵?)の展示(街角Ⅰ)とガード下の様子(街角Ⅱ)を撮ったものです。
山吹さんの「こわーい」と「燃える雨雲」 シャボン玉が大きくなりすぎて怖いのかな?
滝野さんの作品は「銀座の街並み」を撮ったもので、ビルの窓ガラス越しに見える光景と通行人を絡めて撮る手法は健在のようです。
西谷さんの作品「風の音」が目を惹きました。大きな木の元で両手を耳にかざし、風の音に聞き入る女性、こんな光景を撮りたいものです。
宮尾さんの「水玉の詩」、5点ありましたが中でも目を惹いたのがこの作品。チョウの頭と前足に着いた水滴が美しい。バックのボケも奇麗で秀逸な作品。
なお文中でのコメントは、個人的な見解ですので、機会があれば皆さんご自身の目で確かめてください。