標題の画像(運河プラザ)は、小樽市のHPから借用
小樽観光のシンボルでもあった運河プラザが、3月31日をもって閉鎖されました。運河プラザは、JR小樽駅を出て、中央通りを海に向かって下ると、徒歩7-8分のところにあります。石造りの倉庫、それが「小樽運河プラザ」です。小樽運河を見学する多くの観光客が立ち寄り、情報収集、休息あるいは土産品を購入する場所でもあります。市民にとってもなじみのある建物でもあり、閉鎖を惜しむ声が出ています。
この石造りの建物は、明治38年に倉庫として造られたもので、その後小樽市の歴史的建造物に指定され、平成2年に小樽市が買い取り、観光物産プラザ、通称「運河プラザ」として開設されました。施設内は、中央通りに面して「一番庫」、運河側に面して「二番庫」、その対面が「三番庫」となっています。丁度、逆コの字型となっていています。
何分、明治時代の建物ですので、今回、4月~9月にかけ耐震補強されることとなり、運河プラザの機能を、新しく出来た道路2本海側の「国際インフォメーションセンター」に移すことになったようです。なお、10月以降については、どのような形になるのか小樽市として、検討中とのことです。個人的には、現状と大きく変わってほしくないと思いますが…
という事で、3月30日、31日の両日、運河プラザに立ち寄ってみました。以下の画像は、両日撮影したものであります。
中央通りに面した「一番庫」には、円形のテーブルが6-7卓置かれていて、いつも観光客が休憩しています。右手には小樽及び近郊の観光案内のパンフレット(数か国語)がおかれていています。
左側には2番庫に通じる入り口があって、そこで飲み物を購入してテーブルで飲むお客が多い。
一方一番庫の左手を見ると、椅子とテーブル(4人掛け)があって、右手の喫茶店で注文した飲み物をここで飲んだり、雑談したりできます。
なお、喫茶店のカウンターの右隣りは「観光案内所」となっています。
さて、3月31日で、一時閉鎖されることが決まると、アオバト情報局の藤間めぐみさんが企画したメッセージボードに、多くの観光客や地元ファンが書き残した付箋が張り付けられています。
佐々木さん、とはこの一番庫で長年喫茶店(店名=一番庫)を経営されていた方で、昭和40年代に運河埋め立て反対運動のリーダーの一人でもあります。ここ一番庫で喫茶店を始める前は、叫児楼という有名なスパゲッティ店を経営していました。
カウンターには、店主佐々木さんの似顔絵が置かれていました。
メッセージボードにはまだまだ付箋が貼られていました。
このように、多くの観光客やファンに惜しまれつつ、観光プラザは、31日をもって閉鎖となりました。10月の再開以降も、現状と同じような運河プラザであってほしいと願うのは、私一人だけではありません。