紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

光まばゆいステンドグラスを見に…

2017-04-01 06:00:00 | 写真

                   <1Fホール正面奥にある「神とイギリスの栄光」左下に製作年(1914~19年)が記されている>

 

昨年7月にオープンしたニトリ小樽芸術村のステンドグラスを見に行ってきました。小樽運河沿いの臨港線に建つこの建物は、旧荒田商会、旧高橋倉庫と言う小樽の歴史的建造物で、数年前までは石原プロワールドの「おもしろ撮影館」が、それ以前にはオルゴールで有名な「海鳴楼」が営業していたこともありました。

ともあれ入館料700円を支払って一歩中に入ると、そこは光と色の世界。ただただあっけにとられて驚くばかり。ヘッドホンから流れてくる解説も、ほとんど頭の中を素通り。もっとも宗教画的な色彩の強い絵なので、歴史的な守護聖人がどうのこうのと言われても、覚えきれないというのが本音かも…

 

☆ステンドグラス美術館(Stained Glass Museum) 旧高橋倉庫


各ステンドグラス右横には簡単な解説版がありますが、ヘッドホン付きの解説マシン(レコーダー)を貸し出しています。番号を押すと、そのステンドグラスの解説が始まります。左手前の白っぽい服の女性が首から下げているのが、その機械です。

 


絵の題材はほとんどがキリスト、マリア他歴史的な逸話に基づいて描かれています。

 


正面ホール左奥、平日の午後でしたが、結構見学客が次々と入館してきます。

 


数か所のテーブルには、ステンドの見本や解説図などが置かれ、素人にも分かりやすくなっています。

 


白い服の女性横の絵は、イングランドの王様(赤い楯と剣を持っている)と、出兵する兵士が描かれています。

 


左手の奥に建物の屋根が見える絵は「カンタベリー物語」をもとにして描かれています。

<カンタベリー物語>
14世紀にイギリスの詩人ジェフリー・チョーサーが書いた物語。貴族や聖職者、農民、職人など様々な階層の人々が、イングランドの全州からやって来て、カンタベリー大聖堂へ巡礼に向かったと記されています。

 


2Fホール中央にある極彩色豊かなステンドグラス。

 


左端は「種をまく人」、つい、ミレーの絵画を思い出してしまいましたが、こちらはキリストが語った逸話が元になっています。

 


この絵は一部分を拡大したものです。よく見て頂くと、真ん中あたりの支柱部分がやけに継ぎはぎだらけで不自然に見えます。多分輸送の最中に細かく割れてしまったために補修したのかもしれませんネ。

 

なお、当館のステンドグラスは、ほとんどが、19世紀末から20世紀初めにかけてイギリスで製作されたものです。ヴィクトリア女王の統治時代から、エドワード王、第1次世界大戦前後まで教会の窓に収められていた作品です。しかし第2次世界大戦でロンドンが爆撃されると、その多くが破壊されてしまいました。そんなか運よく海外に渡って日本やってきたステンドグラスが、100年の歳月を経て、ここに輝きを取り戻したのです。(ニトリ芸術村ステンドグラス解説文から抜粋)

 

☆アールヌーヴォーグラス館(Art Nouveau Glass Museum)旧荒田商会


19世紀末ごろ、フランスではエッフェル塔が建設され、新しい芸術運動「アールヌーヴォー」がヨーロッパを席巻しておりました。その時代に生きた著名な作家たちによる硝子機器や照明器具を展示しています。

 


グリーン色に輝くこの壺は中でもひときわ目につきました。

 


う~ん、食器と言うか灰皿なのかわかりませんが、トカゲやトンボが添えられ、それらがまるで動き出しそうな感じがしました。

 


参考までに技法の一部を掲げましたが、素人の悲しさ、ちんぷんかんぷん。

 

☆海外のステンドグラス ノートルダム寺院とケルン大聖堂

1993年11月(平成5年)、当時勤務していた機関で偶然にも海外出張があって、その折に、パリのノートルダム寺院、ケルンの大聖堂他を見学する時間がありました。その折に見たステンドグラスも紹介しておきます。


パリ郊外ノートルダム寺院の「バラ窓」と呼ばれるステンドグラス。


晩秋のノートルダム寺院。11月なので木々の葉が半分以上落ちている。

 


ケルン大聖堂内のステンドグラス。


重厚な感じの大聖堂。コニカビッグミニネオと言うコンパクトなフィルムカメラで撮影。いくら後ろに下がっても上部は入りきれませんでした。

 

 

 

 

 


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