紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

芸術の秋は…写真展三昧

2016-09-18 06:00:00 | 写真

                                 <小樽鉄路写真展から>

 

8月下旬から吹き荒れた相次ぐ台風で、北海道、特に道東・オホーツク海側に甚大な災害をもたらしました。とりわけ農作物の被害が大きく、これから収穫という時期での被害、農家の方々は大変な思いをされているのではないでしょうか。幸いと言うか道央、特に札幌周辺・小樽には全く被害がなかったのは不幸中の幸いと言うべきか…。例年ですと台風過ぎて、一気に秋らしくなるのですが、いまだすっきりとしない日が続いている昨今です。

さて秋と言えば芸術の秋。札幌の芸術の森では、だまし絵で有名なエッシャーの世界展が行われています。機会があれば見に行きたいのですが…。それはさておき8月中下旬から9月上旬にかけて、小樽市内でも写真展が沢山行われています。今回はその中から、①第63回写真道展巡回展(8月17~20日)、②道写協小樽支部写真展・モデル撮影会入選作品展(8月24~28日)、③ニッコールクラブ小樽支部写真展(8月24~28日)、④2016小樽鉄路写真展(8月29~9月11日)を取り上げます。(なお写真についてのコメントは、私の個人的な見解ですので、悪しからず)

 

☆写真道展小樽巡回展は、学生写真道展の入選作品が面白い

今回の巡回展には写真道展入賞・入選270点と小樽支部道展審査会員・会友の作品11点、そして学生写真道展入賞・入選作品60点が展示されています。


画面右半分に展示されている大き目の額の作品が、小樽支部道展審査会員・会友の作品です。

 


ネイチャーの部3席に入賞された方の作品「スズメの羽ばたき」です。まるで日本画を見ているような美しい作品です。ひときわ目を惹きました。

 


学生道展入選作品は、学生ならではの作品が目につきました。夕日をバックに水たまりの上でジャンプする若者、その右はJR札幌駅北口の地下通路ですが、切り取り方によって全く異次元の空間にも見えました。以下の3点とも学生道展の入選作品です。

 


魔女の宅急便に出てくるシーンをまねた女子高生、ローアングルのために空を飛んでいるように見えます。これでバックが青空なら上位入賞していたかも…

 


右下の顔のものすごい迫力に圧倒されます。

 


ん?ボケボケの写真じゃないかって?確かに傘の女子生徒にも自転車にもピントは来ていません。よく見ると手前の降りしきる雨粒にピントが来ているんです。

 

☆道写協小樽支部モデル撮影会入選作品は…

今年は小樽潮祭り第50回開催を記念して、道写協小樽支部と小樽市立美術館との共催で、実施されたモデル撮影会(8月7日実施)のフォトコンテスト入選作品が、小樽美術館で展示されました。撮影会に参加された約50人のカメラマンのうち23人から応募があったとのこと。あいにく展示最終日の28日の表彰式に参加できませんでしたので、講評等はわかりません。応募した方全員入選したようです…

 


左から推薦、特選2点です。

 


準特選3点です。

私が応募した作品も入選しておりますが…どの作品も被写体が同じで、なおかつ似たような作品なので、掲載を省きました。

 

☆第8回ニッコールクラブ小樽支部写真展は半切~全紙の大型写真がいっぱい

会員14名53点が展示されました。特に統一したテーマは無く、海外登山写真や身の回りの日常を切り取った写真、動植物のネイチャー写真と雑多でした。なかでも目を惹いたのは以下の写真です。




滝野氏(道展審査会員)の作品、日常よく目にするシーンですが、モノクロで切り取ると、切り取り方によって全く違って見えるから不思議です。右の多重露光らしい画像を切り取ったのか下の写真です。

 


題名「都会の幻想」 大きなビルの前の歩行者とディスプレーのモデルの顔が重なって(多分合成かと…)とても不思議な感じがします。

 


西村和雄さんの「想い」 花やネイチャーを主に撮る西村氏にしては珍しい作品。

 

 

☆旧手宮線跡地を利用した小樽鉄路写真展が今年も開催されました

屋外で24時間展示されるこの鉄路展も、すっかり小樽晩夏の風物詩として根付いたようです。8月29日から始まりましたが、丁度台風が北海道に上陸するのではないかと言われていました。一夜明けて見ると台風は道東に大きな被害を残しましたが、幸い小樽は雨と若干の強風だけで済んだようでした。

 


台風の影響か、展示物が崩れたり、一部作品が吹き飛ばされる被害もあったようですが…

 


FB友の小林好江さんの作品 最上段の黒猫がゴミ箱をあさる画像が目を惹きました。シャッターを切る瞬間黒猫と視線が合っており、まさに猫が「何か用かな?」と言っているようでとても面白いですね。

 


今年も藤女子大写真部の方が、多く出品されていました。なかでもこの作品は同級生(?)をモデルに使ってストーリ仕立てにしているようです。

 


奥の倉庫の壁は一面小樽の写真がペタ、ペタ、倉庫の手前線路上にスペースをとっているのは当別町の坂本さんの作品群。

 


この坂本さんの作品は、毎年みるのが楽しみです。左上の親子の写真がとてもいいですね。

 


なんといっても花の部分が黒い、白猫がユニーク、笑っちゃいました。

 


最後の1枚は、まるでポスターか、広告用の写真みたいです。出品者名を確認すると、写真店の方でした、納得。

 

 

 

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