人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

人力初詣・・・成田山まで人力でGO

2011-01-03 07:13:00 | 自転車/マラソン


■ 新春恒例、「人力初詣」 ■

皆さん、明けましておめでとうございます。
2011年が皆様にとって良い年でありますように。

さて、毎年恒例の人力初詣。

2009年は小学6年生だった娘と、成田山まで自転車で往復100Kmに挑戦。
途中、私のロードバイクのリアディレーラーのワイヤーが切れるというアクシデントもありましたが、娘も見事に完走。(しかし、懲りたのか翌年から娘は付き合ってくれません)
http://green.ap.teacup.com/pekepon/39.html


2010年は、成田山まで片道50kmのマラソンに挑戦・・・しかし、45Km地点で腹痛でリタイア、残りは電車で移動しました。
http://green.ap.teacup.com/pekepon/196.html

さて、2011年は昨年のリベンジを賭けて再びマラソンで50Kmにチャレンジです。

31日は友人宅で6時から年が明けるまで酒を飲んでいて、初詣を終えて帰宅したのが2時。・・・でも、5時にはしっかり目覚めて、初日の出前の6時20分に出発です。

昨年はとても寒い元旦でしたが、今年は風も無く、穏やかです。東の空に一筆で書いたよな雲の下から2011年の最初の朝日が昇りました。

■ 新春の印旛沼は穏やか ■







津田沼から成田までの道のりは、いつも通り、印旛沼沿いのサイクリングロードを利用します。新春の印旛沼は穏やかで、鏡のような湖面が青空を写しています。野生のオオバンが数羽漂っていますが、良く人に慣れていて逃げる気配もありません。

佐倉の風車のある公園(春には一面のチューリップが見事です)で、自転車の方と雑談しながら休憩し、再び成田を目指します。(ここまで32Km)

■ あれ? 道を間違えた ■

印旛沼はかつて広大な面積を誇りましたが、干拓が進み、かつて一つだった沼は、現在は北沼と西沼の二つに分断されています。その間を山を削って作った水路が結んでいます。例年ですとこの水路沿いを走って北沼に抜けるのですが、今年はその道が閉鎖されていました。

道路脇の法面(斜面)が崩落しかけているようです。最近、地方自治体も財政難なのか、車が通らないような遊歩道の補修に時間が掛かります。ここも、いつ通れるようになるのやら・・・。

仕方無く、山道の迂回路に回ります・・・が・・・どうやら道を間違えたようです。5km程走っても水路沿いには戻れません。途中、ようやく現れたコンビニで確認したら、酒々井に向かっているようです。何キロかロスは出ますが、宗吾街道に出れば成田までは行けそうです。

■ 宗吾霊堂で初詣 ■



酒々井の駅の手前、宗吾街道を左折します。道は田園風景からちょっとした山道です。歩道が狭く脇を走り抜ける車に接触しそうになりながら、坂道を必死で登ります。40Kmに近づくと、足も大分疲れてきます。

坂を上り終えると、そこは宗吾霊堂です。江戸時代、堀田藩の重い年貢に苦しむ農民を助ける為、自分と家族の命を投げ打って将軍に直談判した佐倉宗吾朗は地元の英雄です。義民と呼ばれ、宗吾霊堂という大きなお寺に祀られています。

今でも佐倉市民の宗吾人気は高く、正月は周辺から多くの方が初詣にやってきます。並ぶ事無く参詣できて、土産屋などもあるので、混雑が嫌いな方には絶好の初詣スポットです。

私も今年2度目の初詣を済ませ、一路、成田を目指します。

■ 今年も成田山は大混雑 ■





宗吾霊堂から6Km程で成田市街に到着です。ここまで50Km弱、今年はどうやら無事完走できそうです。足はかなり重く、信号で止まると走り出すまでに気合が要ります。それでもどうにかJR成田駅前に到着。オレ、良く頑張った!!

さて、成田山への参道は例年同様の人ごみです。晴れ着姿が少ないのは不景気のせいでしょう。JR成田から成田山参道までの商店街は不思議です。ケバブ屋とか、タイ料理屋とか、イングリッシュ・パブとか、沖縄料理屋など、とても国際色が豊かです。これも国際空港が近い事の影響でしょうか?

さて、山門に向かう参道は数百mの列で全く進みません。例年通り、裏の駐車場から境内に入ります。正面からは2時間くらい掛かる本堂前には、裏から入ればものの数分で到着します。

でも、本堂も1時間程度の行列ですので、例年、近くのお堂にお賽銭して、境内を後にします。

■ 成田と言えばウナギ ■



境内を出た参道はご覧の人ごみ。写真正面に見えるひときわ高い建物が国の重要文化財にもなっている「大野屋」です。大野屋は、成田山に蝋燭を収める職人でしたが、江戸中期に成田詣でが盛んになり、人々が宿屋を所望した事から宿屋に転業します。

現在の建物は昭和10年頃の建築で、現在では建築基準法で建てる事の出来ない木造4階建てです。現在は川魚料理屋として利用されていますが、3Fには能舞台を備えた107畳敷きの大広間があるなど、当時の面影をそのままに残しています。



成田には何回も来ていますが、大野屋には入った事がありませんでした。今年はどの川魚料理屋も不景気の影響か空いています。大野屋にもすんなりと入れました。

入り口の手吹きの板ガラスがはまる引き戸を入ると、天井の高い空間が広がります。右手には番頭の控え室、左手には女中控え室がありますが、現在は個室として利用されています。

■ 「うなぎ」は苦手ですが・・・。 ■



実は私はウナギが苦手です。子供の頃からウナギ屋でカレーライスを食べるような人間です。

でも、一年の一度だけ、成田山に初詣に来たときはウナギを食べる事にしています。
今年は大野屋で「うなぎ茶漬」を注文します。熱燗も1本付けて、一人でゆっくり頂きました。・・・大野屋のうなぎはちょっと固めの焼き上がりでした。ベショっとしたウナギが苦手な私には丁度良いかも。

柔らかいウナギが好きな方は、大野屋の向かいの近江屋の方が良いかも知れません。

さて、ご飯に載ったウナギで熱燗をグビーっとやった後は、熱々の出し汁と薬味をご飯にかけて頂きます。

・・・ごちそうさまでした。