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スクリーニング検査で感染実態を把握できないか・・・徹底的な情報開示が安心と信頼を作る

2020-02-19 07:55:00 | 新型コロナウイルス
 

■ 「検査しなければ存在しない」から「検査すれば怖く無くなる」への政策変換 ■

新型コロナウイルスで国民を不安にさせているのが「実体が良く分からない」事。

「本日クルーズ船で88人の感染者が新たに見つかり」という情報と、「愛知県で新たに二人の感染者が見つまりました」みたいな情報がバラバラに報じられています。閉鎖空間のクルーズ船で感染が拡大するのは当たり前なので、ここでの感染率は一般社会よりも高くなります。しかし、視聴者は「感染力の高い危険なウイルス」というイメージを植え付けられます。そして、日本各地で感染が発生していると知ると、「クルーズ船は一人から、あんなに感染者が広がったのだから、今、感染が明らかになった人達も多くの人を感染させたに違いない」と連想してしまいます。これは、あながち間違った発想ではありませんが、「漠然」としているが故に、不必要に恐怖を煽ります。



そこで、私はスクリーニング検査を提案したい。

1)「都心のオフィス街」「郊外の住宅地」「地方都市」適当に1000人ずつのサンプル群を選び、2週間間隔でウイルスの検査を行う。

2)問診で、各人の身体状態を確認する

2か月継続したとして・・・一人1回1万円の検査費用だとすると・・・4回実施で費用は1億2千万円。


これで分かるのは・・・

1) 感染率 ・・・どれだけの人がウイルスに感染しているか分かる
2) 発症率 ・・・無症状・風邪様症状・インフル様症状・重症などの割合が分かる
3) 重症化率・・・入院を要するなど
4) 致死率 ・・・(この程度のサンプルでは精度が低い)


インフルエンザの定点観測の様に、統計的な数字として、極々身近な社会集団で感染の実態がどうなっているのか分かれば、国民は安心するハズです。本当は各サンプル集団は3000人程居た方が統計的には良いのかも知れませんが、検査試薬が高いのと、検査の数に限りがあるので・・・。

「ああ、1000人の中で感染者が45人で、そのほとんどが風邪みたいな症状なんだ、重症者は未だ一人も居ないな」・・・・・ほら、安心するでしょう。



感染症の専門家の方は、多分、この様な検査に興味津々かと思われますが、「人権」の問題を普通はクリア出来ない。中国なら、出来るかも知れませんね。

「ハイリスクの隔離」こそが最善の策・・・新型コロナウイルスの蔓延期

2020-02-19 06:30:00 | 新型コロナウイルス
 

■ 新型コロナウイルス VS インフルエンザ ■

新型コロナウイルスとインフルエンザはどっちが怖いの?・・これ、素朴な疑問です。

新型コロナウイルスの重症者や死亡者の多くは、高齢者や基礎疾患の有る方ですから、健康な人達にとって、新型コロナウイスはインフルエンザ同様に「ちょっと苦しいけれど、症状の重い風邪みたいなもの」という感染症に過ぎません。

新型コロナウイルスの感染率や致死率の正確な数字が判明していない現段階において、どちらが危険な病気かという判断は出来ません。新型コロナウイルスのワクチンや治療薬が開発されれば、その脅威はインフルエンザ以下の物になる可能性も有る。

では、新型コロナウイルスは現段階では、インフルエンザに比べて格段の脅威たらしめているものな何か・・・


1)「新型ウイルス」への社会の漠然とした恐怖

2) 指定感染症に認定された事により、感染者は社会生活に制約を受ける

3) 潜伏期間が14日(WHO)と長く、感染者と濃厚接触者への社会生活の制約期間が長い



私は新型コロナウイルスを「危険」たらしめている最大の要因は「感染者の社会生活が長期に渡り制約される」事と、「感染者への差別意識」だと考えています。


実際に、サラリーマンがインフルエンザに罹った場合・・・

「A君、今日からインフルエンザで休むんだって。チェ、この忙しい時に困ったヤツだぜ。だけど、職場でウイルスをまき散らされても迷惑だからな。俺、うつされて無いよな・・・」


サラリーマンが新型コロナウイルスに感染した場合

「エーー、A君、新型コロナウイスに感染したんだって。あいつヤバイ所に行ったんじゃねぇの。それにしても参ったな。俺も検査受けなきゃならないし。職場もしばらく在宅勤務だってよ。お客様に呼ばれているのに、電話とメールで対処しろだって。これじゃあ、仕事にならないじゃないか!! まったくAのヤツが感染したばかりに、会社は大迷惑だよ。ところで、オレは感染してないか・・・・大丈夫だよな。家族にうつしていたらどうしよう。カミサン、妊娠5か月だし・・本当に大丈夫なのかな・・・。」


感染症としての病毒性にそれ程差の有る訳では無い新型コロナウイルスとインフルエンザですが、感染してしまうと、「社会的な影響力」がこれ程までに違います。


■ 14日間の潜伏期間 ■

新型コロナウイルスを「厄介」な感染症にしているのは、14日間という潜伏期間の長さと、無症状でも他人を感染させるという感染力の高さです。

ダイヤモンド・プリンセス号を例に取るまでも無く、感染者が確認されると、濃厚接触者を始め周辺の方々は「14日間は感染しているかも知れない」というリスクを負います。その間、自宅待機を求められるなど、社会生活を大きく制約されます。

■ 発症していなくても感染させる ■

さらに厄介なのは、発症していない方でも感染力が有るという点。

感染力が高くても、短期間で必ず発症するウイルスは感染者を見付けやすく対策も容易です。しかし、発症しなかったり、軽症の人から感染するウイルスは、感染源の特定は難しくなります。

様は、空気感染してもエボラの様に感染者が分かり安く、発症後は直ぐに動けなくなる感染症よりも、新型コロナウイルスは厄介だとも言えます。


■ 普通の風邪と、インフルの中間的扱いで良いのでは? ■

新しい感染症である事、武漢の状況が酷すぎる事・・・この2点によって、新型コロナウイルス対して、世界は過度な危機感を抱いてしまいました。

でも、実際に現在の日本でこのウイルスが蔓延しても、その影響は風邪とインフルエンザの中間的なものでしか在りません。職場で多くの人は咳をしたり、鼻水を垂らしたりしながらも普通に仕事を続けられる一方で、運の悪い人が、インフルエンザ同様に高熱を発し、最悪肺炎を起こして入院する程度。

不謹慎に思われるかも知れませんが「その程度」のウイルスです。

■ 致死率は0.5%以下だろう ■

WHOは致死率を2%程度と発表していますが、武漢や湖北省の数字は過大です。何故なら、医療機関も検査機関もパンクして、軽症の方や、症状の無い感染者が分母に含まれていないからです。

致死率としては、中国の湖北省以外の致死率0.2%が実際の数字に近いのでは無いでしょうか。

致死率は医療体制の良し悪しにも左右されます。感染者が多発して、重症者が体育館の様な施設で放置されている武漢では、致死率は必然的に高くなりますが、高度医療が確実に受けられる環境では致死率は下がります。

重症化する感染者の多くが高齢者ですから、この状況はインフルエンザとあまり変わりありません。ただ、高齢者がワクチンを接種していない(新型だから)事と、有効な治療薬が無い事によって、高齢死者の感染率も致死率もインフルエンザよりも高くなります。

■ ハイリスク群を徹底して守れば、大した病気では無い ■

新型コロナウイルスは子供にはあまり感染しない様です。体力の低い乳幼児への影響が少ない事は幸運とも言えます。

同様に健常者が感染しても、そのほとんどで発症しないか、風邪程度か、インフルエンザ程度の症状です。ですから、これらの「低リスク群」の社会生活をあまり制約する必要はありません。運悪く重症化したら、即座に入院治療できる保証が有れば良い。例えば、健康保健に加入していない若者でも無償で治療を出来る様に法整備すれば、安心です。

一方で、高齢者や基礎疾患の有る方は、万全の対策が必用です。

高齢者施設への外部の人の出入りを禁止し、病院も高齢者の多い病院では外来を制約する事も必要になるでしょう。(これ、ほとんどの病院が該当してしまいますが)

さらに高齢者の自衛も必要です。不要不急の外出を避け、買い物なども宅配サービスを使ったり、スーパーなども朝の早い時間帯に高齢者用の時間帯を設けるなど、それなりの工夫が必用です。既にリタイアされた方が多いので、生活に問題は生じ難いと予想されます。


■ 社会を麻痺させるか、ハイリスク層を隔離するか・・・どちらが良いか? ■

現在の新型コロナウイルス対策では、ウイルスが蔓延した場合、中国の様に「都市機能が麻痺」して経済的に大きなダメージを受ける可能性が有ります。

ウイルスが市中感染するまでは、「水際対策」として、国内に持ち込まれたウイルスでも、徹底すて追跡調査して社会から隔離する効果は高かった。

しかし、現在の様に市中感染が始まると「隔離対象者が膨大になり社会が麻痺」します。これは対策として適当では在りません。ウイルスの蔓延時の対策としては、感染者を隔離するのでは無く「ハイリスク者を隔離」する方が効果が高い。

現状、WHOを始めとする世界の趨勢は「感染者の隔離」ですが、多くの国でウイルスが蔓延したならば、WHOは「ハイリスク者の隔離」に対策を変更するでしょう。


怖いのは、日本と中国だけ感染が拡大した場合で、国際的に「感染者の隔離」という政策が変更されないので、日本の社会機能は麻痺します。


今後の流行の度合いにもよりますが、日本において感染者が膨大な量になった時、日本政府や厚生労働省は「ハイリスクの隔離」という政策変更を世界に認めされる事が出来るのか・・・・。難しい課題です。



新型コロナウイルスの蔓延が現実性を帯びて来た今、国民は政府の対策を批判するばかりでは、自分の命や生活を守れません。国民一人一人が、多少の不便を我慢して、ウイルスの対抗する事が求められていると思います。

そして政府や、厚生労働省には、速やかな情報開示と、柔軟な対策を希望したい。決して「無謬主義」に陥る事の無い様に・・・・。トップの方の性格が一番心配ですが・・・。「私は間違っていないと申し上げている」では難局は乗り切れません。



・・・あ!いけない!! 早速、政府を批判してしまいました・・・。反省・・・。