■ 「検査しなければ存在しない」から「検査すれば怖く無くなる」への政策変換 ■
新型コロナウイルスで国民を不安にさせているのが「実体が良く分からない」事。
「本日クルーズ船で88人の感染者が新たに見つかり」という情報と、「愛知県で新たに二人の感染者が見つまりました」みたいな情報がバラバラに報じられています。閉鎖空間のクルーズ船で感染が拡大するのは当たり前なので、ここでの感染率は一般社会よりも高くなります。しかし、視聴者は「感染力の高い危険なウイルス」というイメージを植え付けられます。そして、日本各地で感染が発生していると知ると、「クルーズ船は一人から、あんなに感染者が広がったのだから、今、感染が明らかになった人達も多くの人を感染させたに違いない」と連想してしまいます。これは、あながち間違った発想ではありませんが、「漠然」としているが故に、不必要に恐怖を煽ります。
そこで、私はスクリーニング検査を提案したい。
1)「都心のオフィス街」「郊外の住宅地」「地方都市」適当に1000人ずつのサンプル群を選び、2週間間隔でウイルスの検査を行う。
2)問診で、各人の身体状態を確認する
2か月継続したとして・・・一人1回1万円の検査費用だとすると・・・4回実施で費用は1億2千万円。
これで分かるのは・・・
1) 感染率 ・・・どれだけの人がウイルスに感染しているか分かる
2) 発症率 ・・・無症状・風邪様症状・インフル様症状・重症などの割合が分かる
3) 重症化率・・・入院を要するなど
4) 致死率 ・・・(この程度のサンプルでは精度が低い)
インフルエンザの定点観測の様に、統計的な数字として、極々身近な社会集団で感染の実態がどうなっているのか分かれば、国民は安心するハズです。本当は各サンプル集団は3000人程居た方が統計的には良いのかも知れませんが、検査試薬が高いのと、検査の数に限りがあるので・・・。
「ああ、1000人の中で感染者が45人で、そのほとんどが風邪みたいな症状なんだ、重症者は未だ一人も居ないな」・・・・・ほら、安心するでしょう。
感染症の専門家の方は、多分、この様な検査に興味津々かと思われますが、「人権」の問題を普通はクリア出来ない。中国なら、出来るかも知れませんね。