■ 新型コロナウイルスは「政治問題」となっている ■
トランプ大統領が、クルーズ船から米国に帰国したアメリカ人の中に14人の感染者が含まれていた事に激怒したと報じられています。
日本政府は最初の感染者が確認された後、アメリカ人乗客の下船をアメリカに打診した様ですが、アメリカの疾病対策センター(CDC)は、クルーズ船のアメリカ人乗客を下船させない様に日本政府の要請した。
アメリカ人乗客だけを下船させない訳には行かないので、日本人や外の国の乗客も下船させられなかった可能性が高い。
トランプは大統領選を控え、国内に感染が広がる事を恐れており、たとえ自国民が犠牲になろうとも、感染者が米国に入国する事は極力避けたかったのでしょう。
尤も、CDCとしては、クルーズ船内で、これ程までに感染が拡大するとは考えておらず、CDCが想像するより、厚労省の感染コントロールが「はるかに杜撰」だった。これはCDCの想定外。
■ 水際対策が「ザル」の日本や韓国で感染拡大が発生 ■
アメリカは中国での感染拡大の直後から、中国人や中国に渡航履歴のある者の入国を厳しく制限しています。これは水際対策としては正しい。(ただ、ハワイを経由して米国内にウイルスは持ち込まれてしまった可能性が高い)
一方で、安倍政権は武漢は湖北省からの入国は制限しましたが、中国からの入国自体は未だに制限していません。これは4月の習近平主席の国賓での来日を考慮したからとも、あるいは中国側からの要請だとも言われています。
水際対策が「ザル」の日本で、ウイルスの流入は当然の結果です。尤も、中国からの渡航者を規制していないのは韓国政府も同様で、結果的に日本や韓国で感染者数が増大しています。
■ 韓国は1日2万件のPCR検査を行った結果増えた感染者数 ■
韓国の感染者の増加にネトウヨは溜飲を下げている様ですが、韓国の感染者の増加は徹底したウイルス検査の結果です。
韓国政府は感染者と接触した者の多くにウイルス検査を実施している様で、PCR検査の検査能力は1日で約5000件、検査済みの人数は2万6179人と報じられています。
一方、日本の検査人数は厚生労働省のページに掲載されています。(クルーズ船の乗員、乗客は含まず)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09690.html
クルーズ船の乗客を除いて、2月21日の段階で、たったの1522人です。
安倍首相は1日3000人の検査体制を確立したと「やってる感」をアピールしていますが、検査を実施するとは言っていません。
■ 検査しなければ感染者は居ない ■
安倍政権はクルーズ船の乗客の検査が進まないのは、検査装置に限りがあるからだと発表していましたが、国立感染研究所やその他の公的機関の検査装置の数には確かに限りが有ります。
しかし、PCR検査機は民間の検査会社が多数保有しており、その能力を総動員すれば1日10万人の検査能力を日本は有しています。その全てを新型コロナウイルスの検査に回す訳にはいきませんが、韓国並の検査は充分に出来ます。(現に首相は1日3000人の検査体制を確立すると発表しています)・・・・それが、感染が国内で見つかってから1522人しか検査していないとは・・。
多分、感染者の家族などの濃厚接触者は検査しても、それ以外の職場の同僚や、学校のクラスメイトとなどは検査していません。通勤電車に乗り合わせていた人なども当然検査対象外。(発熱があれば検査していると思いますが)
実際にクルーズ船に乗り込んだ厚労省の職員は検査せず、その後、感染が確認されています。検査をしなかった理由が「陽性反応が出ると業務に支障が生じる」です・・・。空いた口が塞がりません。厚労省や内閣府の感染者は、下船後、症状が発生するまで、職場で働き、家族と接触し、満員電車で通勤したハズです。もう、ウイルスをバラマキまくっています。それでも、厚労省は、感染者の職場のウイルス検査を実施していないハズです。
■ 「感染者を見付けるな」という暗黙の指示 ■
厚労省とて素人ではありません。感染の専門家も居る。
厚労省のあまりにも杜撰な検査体制は何を意味するのか・・・・。これは「感染者を見付けるな」という強い圧力が政府から掛かっている事を意味します。
実際に町のクリニックが、インフルエンザ陰性の肺炎患者のコロナウイルス検査を保健所に要請しても、「湖北省への渡航歴が無ければ検査対象では無い」と断られています。要は、「検査をするな」という暗黙の指示が厚労省上部から保健所に下されている。
■ オリンピック開催の為には「感染国」になってはイケナイ ■
感染者の流入に神経質になるトランプ大統領や、感染者の発見に全力を尽くす韓国に比べ、日本の対策は「異常」です。
TVの報道で安倍首相は「やっている感」を演出し、対策本部も「必死で感染拡大を食い止めている感」を演出していますが、彼らは「対策はやっていない」事を自覚しているハズです。
では、何故こんな「異常」な事が起こるのでしょうか。
それは、安倍首相がオリンピック開催の為に、日本国内で感染が広がっているという事実を知られたくなかったから・・・だと私は妄想しています。
「チンケな毒性の新型コロナウイルス」だから良かったものの、もっと強毒性のSARSやMARSや強毒性のインフルエンザの感染であれば、日本で多くの死者が出ていたハズです。
我々は、こんな恐ろしい政権に、自分の命を託しているのです。ウイルスよりも危険なのは安倍内閣の存在です。(多分)
■ 感染拡大は1月の時点で既に防げなかった ■
武漢で人から人への感染が明らかになったのが昨年12月の中旬。感染が拡大したのが年末から新年に掛けて。
この時点で、中国からの渡航者を制限しれいれば、後は発症者の周囲の徹底的なウイルス検査で、感染拡大は防げたはずです。これを行わなかった時点で日本の水際対策は失敗し、複数の感染者が日本国内に入国している。
中国からの渡航者を制限していないので、現在進行形でウイルスは流入しています。
安倍政権下で、日本は世界で最も「異常な国」になってしまいました。
新型コロナウイルス自体は「チンケな毒性」で怖くないですよ。
大事な事なので大文字にしました。
尤も、ウイルスの専門家は「チンケな毒性」には気づいているハズで、それを承知で手抜き対策をしてる節も有ります。ただ、「騒ぎ」は継続させたい。「ワクチン・ビジネス」の為にも、「桜隠し」の為にも有効ですから。