人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

春の房総を菜の花色の自転車で走る

2021-03-15 07:07:00 | 自転車/マラソン
 

■ CARRERA SL730 は生粋のレーシングフレームだった ■



新しく組んだCARRERA SL730。30km程度の試走を負えて、変速やヘッド回りの調整も一通り済んだので、ロングライドに使えるか試してみる事に。

日曜日の朝7時に家を出て、100km先、獲得標高1000mの鴨川を目指します。追風なので、脚が残っていれば野島崎経由で館山まで170km走れるか試してみたい。朝から、5m程度の北風が吹いているので、本日は追風ヒャッハー。

CARRERA SL730に乗って気になっているのは「平地が遅い」事。今まで乗って来たどのバイクよりも速度に乗せるのに時間が掛かります。さらに30km/hから先の伸びが無い。普通にペダルを漕いでいると、自然に30km/hに落ち着いてしまいます。踏み味もスカスカした感じで粘りがありません。

これ、実はペダリングパワーだと本日気付きました。一つ重たいギアーにして思い切り踏んであげると、BB周辺に僅かなウィップが生じて、グワッァーンと一気に加速します。30km/hから踏み込んだ時の加速力がスゴイ。・・・って、これってレーシングフレームだから当たり前だよね。

発売当時の雑誌のインプレに「かなりパワーを要求されるフレームだ」と書かれていましたが・・・分かるわぁ・・・。このフレームで楽しく走れる人って、相当なパワー系のライダーだわぁ・・・。

パワーをブッ込むと面白いフレームですが、とても清澄山を越えて鴨川まで100kmを楽しく走れるフレームには思えません。失敗したかな・・・。

■ 地獄で仏に出合った・・・ ■



追風なので40km/hなどというスピードメーターの表示をチラチラ見ながら、あっという間にうぐいすラインまでやって来ました。ここからは登り区間。ヒルクライムバイクとしての真価を発揮するのか?

・・・イヤー、踏むと速いです。だけど回すと遅いです・・・。やはりパワーを突っ込まないとペダリングのリズムが取り難いフレームです。相当なペダリングスキルを持っていないと、上手クルクル回せません。結果、脚が付かれるからダンシングに逃げたくなります。ダンシングは進むので、調子に乗っていると・・・これはこれで脚が付かれます。クロモリフレームの様に、フレームがシナって下止点を上手く通過させてくれる事は無いので、固い板を踏み下ろしている感じになる。これ、脚への負担がハンパありません。ただ、進から気持ちイイ・・・。

うぐいすラインの登り区間を負えて、下りに入った時、異変が起こります。・・・フロントがアウターに上がらない・・。これ、新品の自転車では、ワイヤーの初期伸びで起こるケースが多い。

自転車乗りが多く集まるセブンイレブンでフロントディレラーを調整しますが、ワイナーの張り直しでも上手く行きません。悪戦苦闘していると「大丈夫ですか、ちょっと見ましょうか」と声を掛けて下さる方が居ます。丁度、自転車乗りの集団が到着した、その中のお一方でした。「私、自転車屋なんです」

・・・・おおおおーー!「地獄に仏」とはまさにこの事。そこから、5分程度、フロントディレラーの正式な調整方法を教わりました。その方は集団で来られていたので、集団が出発されるので、コツを伺って、お礼を言って出発して頂きました。

■ だからフロントディレラーって嫌いなんだよ ■

コツは伺ったのですが、それで直ぐに「フロントディレラーの調整マスター」になれる訳はありません。フロントディレーラーって、ほんの少しのワイヤーの張り具合や、調整ボルトの閉め方で動作が大きく変わってしまいます。

インナーが上手く行くと、今度はアウターがオカシクなる。或いは、その逆も。ちょっと走っては調整を繰り返しますが、養老渓谷に着く頃には、今度はリアーもワーヤーの初期伸びでグズリ出しました。

騙し騙し調整してはちょっと走りを繰り返しますが、清澄山の登りで、イライラの限界を迎え、路肩で始めから調整をやり直しました。これが意外にも上手く出来て、フロントもリアーもカンパニョーロとは思えない「サクサク変速」に!!

■ 鴨川に着いたら以外に速かった ■




ちょっと走っては調整を繰り返していたのに、鴨川に付いてメーターを確認すると、AVは25km/hでした。まあ、追風なので2~4km/h程度得をしてはいますが、調整時のロスもその程度ありますから、なかなか良いスピードで到着しています。

やはりクライミングバイクだけあって登りが早い。特に、裏清澄の様に適度なアップダウンのあるコースは、ダンシングで登り返しを一気にこなしてゆけます。ゴリゴリした踏み味が快感です。足も結構残っていて、クロモリメガチューブのシングルバイクのラレー君よりは残っています。

何より感動的なのは下りの安定感。フレーム剛性が高いので、コーナでの挙動が安定していますし、ヘッド回りの剛性も高いので、ブレーキが思い通りにコントロール出来ます。コーナでバイクが思い通りのラインのピタっと乗ってくれます。これ感動的です。さすがはレーシングバイクです。

このバイク、乗り慣れてペダリングのコツが掴めれば、結構イイかも知れません。

■ 本日の目的は「菜の花」の咲具合のチェック ■





実は本日はミッションがもう一つあります。小湊鐡道の養老渓谷駅近くの「石神 菜の花畑」の咲具合のチェックです。来週の土曜日に、浦安の仲良し家族と見に行く予定ですが、ここの菜の花を遅咲きなので咲具合が心配でした。

結果は上の写真・・・・。今年はダメだ・・・。咲いていないと言うよりも、成長していません。いつもは腰程度の高さまでの一面の菜の花が楽しめるのですが、今年は15cm程度した成長しておらず、さらには菜の花が全く育たずに地面がむき出しの場所が結構あります。

気温や降水の影響なのか、或いは肥料の問題なのか・・・。場所によって成長に大きく差が有りますから、もしかすると肥料の影響かも知れません。水田を利用した菜の花畑なので、休耕田で残留肥料が不足している場所は、成長していない可能性が高い。


■ 外房線、内房製を繋ぐ新型ワンマン車両 ■

明日が月曜日なので、本日のライドは鴨川で終了。「わくわく広場」で心太(トコロテン)用の天草と、美味しい卵を買って、電車で帰る事に。

館山経由の電車しか無い時間帯なので、車窓から海でも眺めながらノンビリ帰る事に。行先表示には見慣れない「ワンマン」の文字が・・・?

南房総のJR線は安房鴨川で外房線と内房線が連絡します。内房線も外房線も安房鴨川止まり。ところが、本日の電車は、勝浦方面から乗客を乗せて入線して来ました。特別列車かと思いましたが、良く見ると車両も新型。慌てて携帯で写真を撮ります。





実はこの車両、春のダイヤ改正で登場したE-131系という新型車両。外房線、内房線、鹿島線に昨日から投入されてピッカピカの新型。

自転車を車掌室の前に置こうと最後尾車両に乗りますが・・・・社内は鉄道マニアで溢れています。車掌室の前が空いていたので自転車を置きますが・・・マニアの方々の視線が痛い。そうだよね、マニアの方達、車掌室の前、大好きだよね・・・。

一応、「空気を読む機能」は装備しているので、車掌室の前から自転車をベンチシートの前に移動します。(これも邪魔だけど)

隣に居る鉄道マニアと思しき若者二人に「この電車新型?」って聞いたら「昨日から運行開始です。今日は東京から乗りに来ました」との事。彼らは16歳でした。

それから、しばらく鉄道トークで盛り上がり、アニメファン同士という事が分かると、アニメトークでも盛り上がり、さらには「声優さんが〇〇線の社内放送をやっている」という話で盛りあがり、あっという間に彼らが特急に乗り換える館山駅に到着しました。


新しく組んだ自転車のシェイクダウンが目的の100kmライドでしたが、楽しいい春の小旅行となりました。