人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

ガス欠の緩和バブル

2019-06-17 09:41:00 | 時事/金融危機

過去に何度か経験した「ガス欠市場」

ストンと落ちた後は、薄商いの中で値を戻し、
又ストンと落ちる事を繰り返す。

以前は「追加緩和」や「サプライズ」で上昇に転じていたが、
FRBの利下げや、日銀の「バンザイアタック」でも無い限り
本格的な反転は難しいのでは無いか?

或いは、「安倍政権、MMT 政策に舵を切る」なんて見出しでも新聞に踊るのか...。

本当は怖い、金融庁の報告書・・・消える年金?

2019-06-16 03:00:00 | 時事/金融危機

■ 「年金以外に2000万円の貯蓄が必用」!? ■

国会を騒がせている金融庁の報告書。

「夫婦で95歳まで生きるとすると年金以外に2000万円の貯蓄が必用」という文言だけが一人歩きしています。

先ずは、金融庁のワーキンググループの報告書を見てみましょう。

金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書
「高齢社会における資産形成・管理」


問題の箇所はここですね。



10ページより


16ページより

1) 厚生労働省の資料で夫65歳、妻60歳の夫婦の月額平均支出は25万円
2) 厚生労働省の資料で夫65歳、妻60歳の夫婦の月額平均年金額は20万円
3) 夫95歳、妻90歳まで生きると30年間に2000万円が必用になる


これ、ちょっと強引ですね。


3ページより

95歳まで生きる人って25.3%しかいないよ!!
さらに、男性となると、もっと少ない


もう一個突っ込んで良いですか

5万x12か月x30年=1800万円
おい、金融庁、200万円もサバ読んでんじゃネーよ!!


■ 統計の使い方が間違ってるんじゃない? ■

「年金が2000万円足りない」という話だけが一人歩きしていますが、この2000万円の根拠が実のオカシイ。

ようやく年金生活に入った65歳の夫と、60歳の奥さんが、退職金の貯金もあるから、老後を楽しく過ごそうとしたら、年金だけでは足りなくて、家計が5万円赤字になっちゃった。でも良いわよね、健康なのは今のうちだから、旅行もしたいし、美味しいものも食べたいじゃない。

・・・・こんな生活、30年も続けられる訳が無い。

■ 老人ホームや介護費用などが考慮されていない2000万円 ■

実はこの2000万円には、老後の生活で実際的な問題となる老人ホームの入居費用や、介護保険の個人負担の金額は含まれていません。(そう報告書に書いてあります)

しかし、実際の老後にはこれらの資金が必用になるケースも多く、高齢者の貯蓄は増える傾向にあります。


16ページより

若者の貯蓄が減り続け、高齢者の貯蓄が増え続けています。これ、若者の数が減って、高齢者の数が増え続けるのだから当たり前ですが、経済全体を見れば問題が多い。消費欲旺盛の世代から消費しない高齢者に資産が移転するのだから、経済が活性化する訳が無い。

高齢者は老後懸念される老人ホームや介護保険の負担を子供達に負わせたくないので、年金支給後のしばらくの期間、悠々自適に生活した後は、切り詰めた生活に入り、なるべく退職金を取り崩さずに、さらには年金も貯金するなど、生活防衛に入ります。その結果、貯蓄額が増えるのです。実際に平均で2000万円程度の貯蓄をしていると報告書にはデータが出ています。


16ページより

■ 実は怖かった金融庁の報告書 ■

色々と脇の甘さの目立つ報告書ですが、実は、様々は恐ろしい未来を提示しています。


9ページより

上のグラフは「所得代替え率=年金支給額/現役世代の可処分所得」ですが、これが年々減って行く事が分かります。厚生労働省が年金支給額を減らす事が前提となっています。

元となった金融庁の資料には・・恐ろしい文言が書かれています。

○ 寿命の延伸により65歳時点の平均余命は長期化する一方、公的年金の給付水準は今後、マクロ経済 スライドによって調整されていくことが見込まれている。

「マクロ経済スライド」とは何か、厚生労働省の説明を見てみましょう。

「社会全体の公的年金制度を支える力(現役世代の人数)の変化」と「平均余命の伸びに伴う給付費の増加」というマクロでみた給付と負担の変動に応じて、給付水準を自動的に調整する仕組みを導入したのです。この仕組みを「マクロ経済スライド」と呼んでいます。

要は、「年金負担者が減る分だけ、年金支給額を減らして、年金を温存しますよ」という方式。これで100年維持する事が可能になります。(当たり前じゃん!!)

■ 75歳まで働け!! ■

報告書にはさらに恐ろしいデータが並びます。


10ページより



11ページより

何と、日本の高齢者の多くが65歳以上まで就労しており、さらに死ぬまで働きたいと思っている・・・。これを逆手に取って「年金75歳支給開始でも良いよね」って言われちゃうよ・・・。

すみません、高齢者の方々、程々にリタイアして下さい。僕ら世代にしわ寄せが来るので・・・



■ 個人の試算運用を進めるパンフレットでした ■

結局、ツッコミ所満載ではありますが、「日本の年金支給額は年々減るから、若いうちから個人の試算運用で、老後の生活を安定させよう」という、金融関係のお仕事の方が中心になって作られたセールスパンフレットでした。

■ 恐ろしのは、個人でも損をして、GPIFでも損をする未来 ■

日本国債の金利がゼロ以下となった事で、日本の資金は国債での安全運用から締め出されました。

1) 個人の資金も市場でリスク運用
2) 年金積立金の市場でリスク運用



さて、問題です。この様な状況で、リーマンショックの様な危機が起きたらどうなるでしょうか・・・。


今後、安倍政権に引導を渡すのは、金融緩和バブルの崩壊となるはずです。GPIFの運用実績の公表が遅れていますが、参議院選挙前には、とても公表出来ない数字となっているのでしょう。

■ 本当の問題は「無駄な長生き問題」 ■

今回の金融庁の報告書は業界お手盛りでお粗末ですが、年金の問題が無くなった訳ではありません。年金お負担者は減り続け、受給者は増え続ける。

現在は厚生年金の積立金がプラスですが、やがてこれを使い切ると、いよいよ年金の支給額の維持が難しくなります。厚生労働省の試算は様々なパターンがあり、積立金運用の金利や、積立金の値上げ、給付年齢に引き上げ等により、予測は様々に変化します。

支給開始年齢を段階的に上げ、70歳を支給開始にする事はほぼ確定で、65歳で定年退職した後に、5年程度は貯金で生活し、その後は年金に頼る事になるのでしょう。貯蓄ゼロ世帯が増えているので、70歳までは働かないといけない人々も多く居るハズです。

年金の問題は平均寿命の延びが大きく影響しています。これは医療財政問題とリンクしています。高齢者に高度医療を安価で施す事が国家にとって得策なのか、そろそろ真剣に討議すべき時期に来ています。儒教の影響が強い日本では、「高齢者は大切にしなければいけない」という考え方に違和感を持ちませんが、欧州諸国では高齢者に高度医療を施して延命する事はしません。

ただ、年金問題も、医療問題も老人が占拠で猛威を振るうシルバーデモクラシーの現在の日本では解決が難しい。それこそ、財政が破綻する様な事態にならなければ改革に着手出来ない事も事実です。






「1・3・5・7・10 の世界」・・・生存戦略

2019-06-15 04:21:00 | 時事/金融危機
 

■ 「1・3・5・7・10」 で出来ている世界 ■

50余年生きて来た私の持論は、「世界は1・3・5.7・10で出来ている」というもの。



例えば会社を例に取れば、こんな感じでしょう。

10%・・・・・・・経営者、或いは上級の管理職

10~30%・・・・会社に利益を生み出している人

50~30%・・・・普通に働いている人

70~50%・・・ 仕事のスキルが足りず、会社に負担を掛けている人

100~70%・・ 会社に入れない人



或いは、満足して仕事をしているかの分類でいえば・・・

10%・・・・・・・自分の目指す分野で成功している人

10~30%・・・・自分の目指す分野で仕事が出来ている人

50~30%・・・・とりあえず生活に困らない所得が得られる人

70~50%・・・ 仕事をツマラナイと感じ、所得的にも不満な人

100~70%・・ 仕事が不安定で、所得も足りない人



上位10%の中でも本当に成功して有名人になる人は、その内の10%にも満たないでしょう。全体では1%よりもずっと少ない人が「名前が世に出る」レベルの人。


私はこの「1・3・5・7・10」の法則を我が子が小学生の頃から言い聞かせています。「10%を目指して30%の中に居れば人生幸せ」だと。


■ 普通にしていたのでは「3」の中に入れない ■

普通に勉強して、そこそこの学校に行って、そこそこの企業に入ったのでは「5」のカテゴリーには入れますが「3」のカテゴリーには入れない。

「3」に達するには、「努力」と「戦略」は当然として、何よりも「適性」が重要。


「好きな事でしか成功しない」「嫌いな事で成功する訳が無い」

我が家の子供達はお世辞にも学力が優秀では無かった。だから、進学塾に通わせても「先が知れている」。

息子には高校受験の時に、「受験なんて止めて、寿司屋に修行に行きなよ」って良く言っていた。冗談では無い、本気だ。

中学を卒長して寿司職人の修行に入れば、本人に根性さえあれば、それなりの寿司職人にれる事は約束されたも同然。(器用だとか、根性があるとか、会話が上手とかの適正は必要だが)

しかし、中学3年の息子にそれを理解しろと言うのは無理だ。彼は普通に中堅の県立高校に進学た。

高校で息子は「軽音部に入りたい」と言い出した。「お前、中学からやってるバスケ部にな入らないと授業料払わないぞ」と脅し、バスケ部に入部させた。結局、バスケ部では気の合う友人も多く出来、息子はこの事に関しては私に感謝している。

息子は、勉強は嫌いだが、ファッションには興味が在り、そこそこに何を着てもカッコよかった。どうやら、その手のキラキラ系の職業に付きたい様なので、美容師はどうかと薦めてみた。

「中国には古来から子供には3つの刃物を持たせろと言うらしいよ。一つ目は包丁、二つ目は庭師のハサミ、三つ目は床屋のハサミ。これの何れかが使えれば、取り合えずは食べるに困らないんだって」

高3になると、息子は近所の美容院に飛び込みでバイトの面接に行った。どうやら店長気に入られたらしく、アシスタントの下働きをさせてもらった。店員さん達にも仲良くして頂いて、アシスタントのトレーニングに夜中まで付き合った後、彼らの寮に明け方まで入り浸っていた。その内に、店長がアシスタントと一緒ににシャンプーのトレーニングさせる様になった。

そんな息子なので、当然、美容師の専門学校を選んだが、私は「1・3・5・7・10」の話をして、10%を目指してガンバレと励ました。

息子は手先が器用で、センスも悪くは無かったので、卒業後は都内の有名美容室に入る事が出来たが、ブラックで有名な業界だけに7人居た同期は、1年後には息子一人になっていた。息子と話をすると「給料は安いけど、仕事は楽しいし、ヤリガイもある。」と話す。


そんな彼も、アシスタントを卒業して3年になり、最近では業界誌の取材などで忙しいくしている。とりあえず、同年代の中では10%に入っているのではないだろうか・・。彼はマメにインスタにお客さんの写真をアップして、休みの日には様々な展示会などを回って感性を磨いている。

「ヤリガイ」や「夢」を搾取する業界故に、これから壁にもぶつかるであろうが、とりあえず「3」の中に入っていれば、業界に残って生きる事には困らないだろう。

この様に「3」の中に入るには「勉強が出来る」という事は必須では無い。

1) 適性がある
2) 夢がある
3) 努力と工夫をする



多くの家庭では「とりあえず大学だけは出てないと」と言って子供を育てていると思うが、私は「頼むから大学にだけは行かないでくれ」と言って育てた。勉学に興味(適性)が無い息子が、勉強で身が立つとは到底思えなかったからだ。


私は子供を育てる上で親の「戦略」は非常に重要だと考えている。子供の適正を見付け、それを伸ばす様に育てるのは親の責務だと。

そして、我が家に子供の自由など無い。当然、子供は反発するが、人生経験の少ない彼らの自由にさせたら、ロクな結果にならない。ただ、「勉強しろ」とは強制はしない。彼らの「好きになりそうな事」を強制すれば、後に子供達に感謝されるのだ。


■ 戦略的には失敗したが結果オーライのケースもある ■

娘も勉強が苦手だった。中学までは学力がバラバラな集団だから、色々と触発もされるが、高校は基本的に同程度の知能の子供の集団だ。これは問題が多い。

そこで、娘の進学に際しては「裏ワザ」を使ってみた。

近所の高校は学力優秀で、さらに自主独立の自由な高校だった。そして、そこには「園芸科」という学科が在る。こちらは、学力優秀で無くとも入学可能だ。そこで、「これからの農業とその未来」といった内容の手紙を娘に持たせ、願書の変更を学校に願い出た。当然、先生は当惑された・・・。

実際に私は日本の農業に伸びしろがあると考えていたし、園芸科で上位に居れば農業系の大学の推薦が貰えるという下心もあった。

さらには、近郊農家の子弟が通う高校だから、「玉の輿」も在り得る・・・そんな下心も無くは無かった・・・。


娘も「軽音部に入りたいな」と言って来た。「小学校からバスケやってるだから、バスケ部じゃないと授業料を払わない」と言って強引にバスケ部に入れた。


娘は部活の仲間と大変気が合った。先輩にも顧問の先生にも大変可愛がられた(オバカなので)。何よりも、学力優秀の普通科の生徒と触れ合う事で、色々と触発される事も多かった。・・・普通科に交じって、一人きりの園芸科なのに、何故か大きな顔をしていた。申し訳無いので、たまに娘のチームメイトを我が家に誘って、メシを腹いっぱいに食べさせた。餌付けの効果で、卒業後も彼らは食事にやって来る。(これは嬉しい)

園芸科はユニークな仲間が多かったので、こちらも楽しかった。芋虫も素手で捕まえて足で踏み潰すし、大量のトマトやダイコンを作って近所の人に販売したり、中学の先生に届けたりしていた。

しかし、農業系の仕事を娘が選ぶ事は無かった。推薦枠も、実はそれを狙って園芸科を選んだ優秀な生徒が何人か居た・・・。食べる事が好きな娘は「管理栄養士」に成りたいなどと言い出した・・・。

「イヤイヤ、給食のオバサンって成るの凄く難しいし、そもそも管理栄養士ってバカでは合格しないから。調理師の学校に行って包丁の技を磨いてくれ」と、ここでも「3本の刃物」の話をして説得に掛かったが・・娘は頑固だ。ここで、私の「戦略」は失敗したかに思えた。

ところが、進路決定の間際にななって「看護師になる」と言い出した。家内が助産師である影響だろう。・・・・しかし、園芸科の娘が推薦で合格する看護大学を捜すのは難しい。


「〇〇に看護大学があった。有名な大きな病院の経営だから、就職にも困らないし、何より小さな病院よりもスキルを磨ける。」と娘に進めた。・・・娘が田舎でアパート暮らしをすれば、私が自転車で行った時にシャワーを浴びれるし、泊まる事だって出来るからだ・・・。

私は都内の看護大学を受ける間は勉強の邪魔をし、娘は地方の学校に通う事になった。ここでも、子供の自由は我が家には存在しない・・・。

入学後、娘は近所の旅館に飛び込みでバイトの申し込みに行った。学校が終わると、旅館で夜11時頃まで働いた。「お父さん、私、生け簀のイセエビを素手で捕まえられる様になったよ」とか「おかみさんが、梅酒の漬け方教えてくれた」とか「客室にゴキブリが出たら私がヤッツケル役目だよ。シューって一噴き」・・・親元を離れても、周囲の大人が子供の成長を助けてくれる。

こうして、娘もどうにか、この春から看護師になり、お世話になった地方都市に恩返しを始めた・・・。

「園芸科から農家の玉の輿」という戦略には失敗したが、結果オーライである。(ちなみに息子彼女は、何故か近郊農家の一人娘である。)


■ 「1・3・5・7・10」の話は何処に行ったの? ■

ところで、読者諸氏は「1・3・5・7・10」の話は何処に行ったのかと疑問に思われているであろう。実は私も今思い出した・・・。

結論を言おう。

「3」に入っていれば人生、そこそこ幸せ。ただ「3」に入る為には、子供の頃からの「戦略」と「適性」が不可欠で、そこにこそ「親の責任」が在るのだと。


勉強が嫌いな子弟をお持ちでお悩みの方も多いと思う。そんなあなたは、「大学ぐらい出ていないと」という思い込みを捨てて、お子さんをじっくり観察されては如何だろうか。何か「裏ワザ」を思い付くかも知れない・・・。


尤も、我が子達が「3」に居られるかは、彼らの不断の「努力」と「戦略」で決まる。これだけは親にもどうにも出来ない。


「1・3・5・7・10」の世界は、仮にMMTが実現しても変わる事は無い。


ところで、自分はどうかと言えば・・・・多くを望まなければ人間はいつでも「1」に居られる事を実践している・・・。個人事業主だから、気分は「社長」だ。

マッチポンプの戦争・・・イランのタンカー攻撃

2019-06-14 04:51:00 | 時事/金融危機
 

■ 安倍首相のイラン訪問の目的は何? ■

参議院選挙に向けて「外交の安倍」をアピールしたい安倍首相のイラン訪問。トランプ大統領が緊張拡大を望んでいない(と思う)事を、イランに伝える為のトップ会談だと報道されています。

一般の陰謀論者はこう考えるでしょう・・・

軍産複合体と戦っているトランプは、本当はイランとの対立を望んでいない。ただ、軍産複合体の監視があるから、彼の真意を安倍首相に託してイランを訪問させたのだろう。だから、軍産複合体はタイミングを合わせて日本のタンカーを攻撃して、警告を発したのだ(妄想)


■ 人力的妄想 ■


経産省官僚  総理、日本の原油の生命線はホルムズ海峡です。
       
総理     そうなのぉ・・・

経産省官僚  我が国はイランとの信頼関係をずっと保って来ました。
       だからこそ、今、日本のイラン制裁追随は真意では無いと伝えるべきです。

総理     そんな事やって、トランプに怒られるのはヤダよ。

計算官僚   そこは、我々が根回しておきます。




補佐官    経産省が安倍首相のイラン訪問を打診して来ています

大統領    シンゾーが訪問した所で何も変わらないだろう?

補佐官    「やってる感」とかいうのが出したいのだとか

大統領    外交はディールだからな、シンゾーがオレに何をしてくれるか次第だ。

補佐官    貿易交渉の妥協と、武器購入でどうかと言っています。

大統領    オーケーだ。せいぜい、ヤツラから搾り取ってやろう

補佐官    但し、貿易交渉の件は参議院選挙後に発表してくれと・・・

大統領    まあ、当然だな。(ツイートでばらしちゃおうかな・・・)




後日・・



補佐官    訪日の成果は充分でしたね

大統領    シンゾーのヤツ、相変わらずゴルフは下手だけど、ロバタヤキってのは良かった

補佐官    アベがイランを訪問する件ですが・・・・

大統領    勝手にやらせておけ。どうせ、何も変わらないんだから。

補佐官    何やらキナ臭い情報もありますが・・・

大統領    そっちも勝手にやらせておけばイイ。

補佐官    今度は日本のタンカーがターゲットだとか・・・

大統領    シンゾーへの花火って事だな。

補佐官    止めなくても宜しいので?

大統領    緊張を煽ってくれた方がオレの支持率が上がる。グットじゃないか。

補佐官    それでは監視を続けます。




大統領    シンゾー元気か?先日はロバタヤキ、美味かったぜ。又ヨロシクな!!

総理     これはこれは、ミスター・プレジデント、お電話頂き光栄です。

大統領    ところで、イランのヤツラは何と?

総理     それが・・・あなたは信用できないと・・・・・

大統領    そうか、じゃあ、プレゼントが必用だな

総理     何を・・・

大統領    シンゾーにも派手なプレゼントが用意されているみたいだぜ。

総理     それはご丁寧に、感謝いたします。





経産省官僚  総理、日本のタンカーがホルムズ海峡で砲撃を受けた様です

総理     エーー、プレゼントって、コレなの・・・・



■ ドルの信用問題と中東戦争 ■

ドルと石油は強く結び付いています。ドルはニクソンショックで金兌換制を停止して以来、石油決済通貨として、その基軸通貨の地位を保っています。

見方を変えると、ドルに信用不安が持ち上がると、産油国でキナ臭い事が起きます。ニクソンショックの直後に中東戦争が起き、原油価格は5倍に跳ね上がりました。これで、ドルの需要が急拡大します。

リーマンショックの直後にも、ホルムズ海峡での緊張が高まりました。

そして、現在、産油国で世界最大の埋蔵量を誇るベネゼエラの政権はガタガタになっています。内戦でも起きて、油田が攻撃されれば、原油の供給量が減ります。

イランでも緊張が高まっています。サウジや日本のタンカーが攻撃され、その犯人の擦り付け合いが始まっています。

イスラエルとハマスの小競り合いを続けています。ロケット砲がイスラエルに着弾し、いつもの如く、イスラエルが10倍返しを繰り返しています。


・・・そう、いつでも中東戦争を起こす準備は整っています。仮に、リーマンショック以上の金融危機が発生して、ドルの信用問題に発展しても、原油価格が高騰すれば、ドルの需要は維持されます。


■ 原油高に備えて来た世界 ■

一方、先進国は、地球温暖化問題をダシに、脱石油のエネルギーを拡大して来ました。

「原発は火力発電所よりもCO2を排出しないのでクリーンだ」
「多少コストが高くても太陽光発電はクリーンだ」
「電気自動車は次世代のクルマだ」

そんな掛け声のもと、ここ10年間で、脱石油が進行しています。現在はコスト的にメリットが少ない代替エネルギーですが、原油価格が上昇すれば、価格競争力が高まります。今まで、蓄えて来た設備が利益を生み出し始めます。

■ シェールオイルを宜しく ■

原子力規制委員会はテロ対策が不十分な原発を停止する予定です。これで来年にかけて、日本で稼働出来原子炉はほぼ無くなります。

ここで、原油高が起き、さらに中東戦争で中東からの石油の輸入が不安定になったら、日本のエネルギー政策は行き詰まります。

そんな時、アメリカは「日本はだいぶお困りの様じゃないか、どうだろう、我が国のシェールオイルを安く譲ってやってもイイよ。」と囁くかも知れません。「安く=言い値」ですが。



第二次世界大戦は、世界大恐慌の経済的混乱が招いた戦争です。恐慌で各国が保護主義に転じ、経済ブロックを作って、他国を締めだした結果、資源争奪と市場争奪の戦争が起こりました。

経済の大きな失敗の後には、戦争が起こり易い事は歴史が物語っています。何かとキナ臭い中東情勢ですが、その裏で経済の大きな崩壊が秒読みに入っている・・・・そう妄想する今日この頃です。



実は凄かった筑波山...自転車靴でgo!

2019-06-11 10:29:00 | 自転車/マラソン
 

■ 自転車を「アーマードパック」にしてみた ■


「自転車」って看板が、ちょっと写真がトホホですね・・・

夏になるとロングライドはダブルボトルが標準装備。大型サドルバックを買ったので、今までサドルの後ろに付けていたツールボトル用のボトルケージが付けられません。そこで、ダウンチューブの下に、バンド取り付け式のボトルケージを「増設」してみました。

普通はショートタイプのツールボトルで無いと前輪と干渉してしまう様ですが、ゼファーはフォークのアングルが寝ているので、ギリギリ普通のサイズが収まります。

これって、ちょっとカッコ良く無いですか。気分はもう、こんな感じ。


ネットから拝借しました

とか・・・・


ネットから拝借しました

自転車がアーマドパック仕様に脳内変換され、気持ちはすっかりバトルモードです。

実際に、シートの後ろに付けるよりも重心が下がるので、自転車が非常に安定しますし、ダンシングの振りも軽くなります。ただ・・・段差とか急制動でツール入れを「誤射」してしまいそうでチョット怖い。

そこで、試走を兼ねて小雨の日曜日の朝、5:30に浦安を出発します。


■ 「学園都市」という響きでスイッチが入った!! ■


梅雨に入り自転車乗りにはツライ季節。本日の朝から終日小雨の予報。とりあえず、Yahoo天気の雨雲レーダーで、雨雲の切れている方面に向かいます。海浜幕張から進路を北に取り、木下(きおろし)から利根川を越え、竜ケ崎に入ります。

すると行先表示に「筑波学園都市」の文字が・・・なんとソソル響きだろう。と言う事で、牛久から国道408号線で筑波学園都市に入ります。


電柱の「学園都市」という文字読めますか?

勝手に風景が「脳内変換」されてゆきます・・・。


脳内変換 前


脳内変換 後 ・・・『とある魔術師の禁書目録』より

ところで「学園都市」の英語訳って「Academic city」とか「Academy city」だと思うのだけれど・・・道路標識は「Sience City」となっています。「科学都市」ですね。これはこれで萌えます。

さすがはサイセンス・シティー、「国土地理院」とか「高エネルギー加速器研究機構」とか言葉だけでも萌えます。もう、素粒子に魂を撃ち抜かれます!!




■ 筑波山まで来てしまった ■

加速器で加速されたので(実際には、ずっと向かい風で辛かった)、とうとうこんな所まで来てしまいました。・・・筑波山。



関東では富士山とタメを張れる、古代よりメジャーな神聖な山ですが・・・・こうやって近くで観ると「丘」ですね。「山」じゃない・・・・。標高も877m・・・丘だ。

取りあえず、茨木県のヒルクラムのメッカですから、挨拶がてら、ひと登りしてみましょう。登り始めると10%越えの坂もあったりして、それなりに楽しめます。うっすらと汗ばむ頃に、何やら巨大な赤い鳥居が現れました。



筑波山神社の大鳥居です。社会人になった年に、キャンプで一度来た事が在りますが、観光はしていないので、とりあえず神社に寄って行く事にします。

筑波山は「山」自体が神様です。男体山と女体山の一対の神々が、御幸ヶ原でウ夜な夜な「お戯れ」になられる、なにやら神秘的?な場所です。草木も動物も石ころも神様の一部。

実は古代から近代まで大規模な歌垣(かがい)が行われた場所としても有名です。歌垣とは若い男女が詩を読み合い、詩が優れた者がお相手を獲得するという、ネイティブな集団見合い。南アジアに広く、その伝統が伝わります。実際には、庶民の行事ですからアカデミックとは程遠く、飲めや歌えやのドンちゃん騒ぎで、現代のクラブ(ディスコ)に近いものだったのでしょう。当然、お持ち帰り有り!!



中腹にある立派な建物は拝殿です。本殿は男体山と女体山の山頂に有ります。


筑波神社の狛犬は、いいプリケツをしています


楼門の右手の小道を、ハイキングの恰好をした人達が大勢登って行きます。どうやら、登山道の入り口の様です。民家の庭先を通って、小さな鳥居が登山道の入り口です。すぐ横にコンクリートの擁壁が聳えているので、敬虔な雰囲気は全く無く、まさか、こんな小道が本殿への昇り口だとは思いもしませんした。




「白雲橋コース」という高低差610mのルートで、所要時間は110分とあります。登山マップに記されている所要時間は「老人タイム」ですから、私の足なら40分もあれば登れそうです。鳥居から覗くと、道は木立の下をゆるやかに登っています。

これならビンディングシューズでも登れそうです。


SPDショーズはサイクリングの途中の登山に最適?!

■ 筑波山・・・丘なんて言ってゴメンナサイ ■





登り始めてしばらくすると、森はいっそう深くなり、杉やアカガシなどの広葉樹の巨木が生い茂ります。「神域」という呼び名が相応しい。傾斜も徐々にキツクなり、ゴロゴロとした岩が多くなってきました。

濡れた岩の上では、ビンディングシューズの金属のクリートが一発で滑ります。慎重に、ビンディングが岩に触れない様に、靴底の外側や内側から着地する様にします。

すると、自転車ウェアーの方が高速で下から上がって来ました。さすがにビンディングシューズでは有りません。トレイルランのシューズですね。土浦から自転車でいらしたそうですが、トライアスロンをやられているとか。長谷川恒夫記念(通称:ハセツネ 制限時間24時間の山岳耐久レース)に出場されているそうですから、ペースは相当に速い。

とてもビンディングでは着いて行けません・・・というか一瞬で太腿が攣りました。100kmのロングライドとプチヒルクライムの後だからと・・・自分を慰めます。しばらく、お話しながら登った後、先に行ってもらいました。

■ 筑波山、パナイっす!! ■

途中、昔の茶屋後の小さな広場で一休みした後、「白雲橋コース」のハイライトが始まりました。


「弁慶七戻り」・・怖くて弁慶ですら七回も通り抜けるのを躊躇したとか・・・


「母の胎内くぐり」


急な岩のルートには、所々、「鎖場」もあります

イヤー、マジ、筑波山、パナイっす!!

すみません、この面白さを表現するボキャブラリーが足りていません。とにかく、ディズニーランドのトムソーヤ島を巨大にしたアトラクションと表現するのが適当かと。

しかし、ビンディングシューズもマジ、ヤバイっす。スリル、アリアリです!!

そういえば、登山道の入り口に「無計画な登山はお止め下さい」って書いてあったっけ。のどが渇きましたが、ドリンクは自転車に着けたままでした。お腹が空いたので、背中のポケットに幸運にも入れてあったスニッカーズに救われました。

40分程度でチャッチャと登るつもりでしたが、あまりに神秘的な景色の連続に、じっくり写真は撮るは、GoPro7でアクティブな動画は撮るはで、結構時間が掛かります。

そうそう、先ほどから写真に登場しているのは、「弁慶七戻り」からご一緒した、若いカップル。ありがとね!!(完全にオヤジがデートの邪魔をしています)


■ てっぺん、取ったどぉーーー!! ■

何故、こんな無謀な登山を始めたかと言うと・・・筑波山の自転車で行ける最高点が、全然最高点で無いから。「てっぺん取ったでどぉおおーー!」って感じがイマイチしない。(ヤビツ峠もそうですが・・・)

そして、とうとう女体山の山頂、877mに到達です。標高だけ見ると大した事ありませんが、海抜の低い平野から独立峰の様な聳えているので、眺望は最高でした。梅雨時にこの景色が観れるなんて、幸運としか言いようが有りません。


山頂の岩の先端は高所恐怖症の人には無理・・・


関東平野が一望できます


筑波山神社の本殿、筑波女ノ神を祀ります。格神は伊弉冊尊(いざなみのみこと)

■ 自転車談義をしながらケーブルカー乗り場に降りる ■

山頂の手前から男性3人連れとご一緒します。会社の企画で十数名で筑波山に登られているとか。夏の富士山の小手調べだそうです。

お二人の方が、自転車にも乗られるそうで、ビンディングシューズでの登山に「大うけ」でした。色々、楽しい自転車談義をしながら、女体山と男体山の間の「御幸ヶ原」まで下って来ます。二つの峰の鞍部は、神々の乱〇パーティーの場・・・失礼、ディスコでした。


御幸ヶ原・・・神々のパーティー会場

ここで、昼食にします。けんちんうどん、美味しかったです。後ろの席の大学生と思しき男子達が、「ウメー、おれ、こんなに美味しいカレー食べるの初めてだ」「オレも、こんなに美味しいうどんは初めて」って盛り上がってました。「君達、それは運動してお腹が空いているからだよ」と、心の中で呟きました。



■ ゲコタ(GEKOTA)を発見 ■

ケーブルカーの時間まで間があったので、お土産屋さんを覗きます。すると・・・・GEKOTA(ゲコタ)を発見!!


おみやげ屋さんに居たGEKOTA


御坂美琴が大好きなゲコタ・・・『とある魔術師の禁書目録』より

ここで本日の目的を思い出しました。『とある魔術師の禁書目録』の聖地巡礼の最中でした。これで、目的が完遂出来ました。(そもそも架空の都市ですから、整地巡礼って無理なんですけどね)


こんなカワイイ「GEKOTA」も沢山居ました


その後、2:00のモノレールで一気に拝殿の裏まで下ります。さすがに私えも、ビンディングペダルで山道を下るリスクは取りたくありません・・・。





下山したら、おみやげ屋に、ゲコタのラスボスが居ました・・・・


■ ちゃんと「つつじが丘」までヒルクライムして来た ■

みやげ物屋に預けていた自転車に跨り、「さぁて帰るか!!」と大鳥居をくぐり、坂を下り始めますが・・・「おおーーーっと、ヒルクライムの途中だった」と引き換えします。

ここから「つつじが丘」という所まで登り坂がある様です。登山の後なので、キツイのか、キツクないのか分からない坂を、えっちら、こっちらと登ってロープウェイの駅のある駐車場に着きます。




巨大なガマ仙人が鎮座していました・・・


昔から不思議な「三船敏郎に似ている三流役者」みたいな看板・・・

売店で栃木からいらした、NAKAGAWAのクロモリロードの方と楽しくお話してから、筑波山を一気に下り、学園都市の「研究学園駅」から電車で浦安に戻ります。いつの、利根川から遠望する筑波山、遠いと思い込んでいましたが「低い」から遠く見えただけ。浦安から電車でも、結構近い事に気付きました。

距離的には帰りも自走できそうですが・・・翌日は月曜日なので、疲れを貯めない様にしないとね。



ところで、本日の本当の目的って何だっけ・・・・そうそう、増設したボトルケージが邪魔にならないかどうかの確認でした・・・。