1987年は映画292本。芝居47本。本145冊。この頃はなぜかマンガもよく読んでいてその記録も残っていた。(145冊にはマンガは当然含まない)
芝居は、まず、1月の太陽族による如月小春『家、世の果ての・・・』とミュージアム原始願望『ロング・トール』が記憶に残っている。
もしベスト・テンを選ぶのならば、4月の岸田事務所+楽天団『宵待草』(もちろん岸田理生・作)5月、9月、300『オ-ルド . . . 本文を読む
今年、一番の映画に、1年の最初に出逢ってしまった。まぁ、本当は去年の最後に見るつもりの映画だったのだが、新年に取って置いてよかった。気持ちよく1年のスタートを切ることができたからだ。
この映画の驚きは、人形(リアルドール)を生きているように扱う変態男の話だからではない。孤独な青年のことを、まわりの人たちが心から大切に思い、彼が信じることをみんなも信じるところから起こる奇跡の物語をとてもリアル . . . 本文を読む
2本の実写版映画化の後を受けて、ついに劇場用長編アニメーションとして初めて鬼太郎がスクリーンの登場する。正直言ってなんの期待もしなかった。なんで今更、という気すらした。いくらTVで新シリーズが公開されている(んでしょ?)とはいえ、お正月映画として東映アニメーション(東映動画とはもう言わないんですよね?)が映画化する意味があるのか、疑問だった。
だが、映画を見ているうちにそんな危惧は吹っ飛んだ . . . 本文を読む
久々にシーナワールド全開の長編小説だ。いつもながらの廃墟と化した世界、そこをサバイバルする一行の冒険が描かれる。わけのわからない生き物がうようよいる世界。『アドバード』や『水域』『武装島田倉庫』という傑作を連打していた頃のシーナさんに戻って、骨太な世界が描かれる。
ストーリーは取り止めがない。ラストのあっけなさは、お話を期待した読者を裏切ることであろう。だが、椎名さんが描きたかったのは終末の . . . 本文を読む