科白が一切ない。へんてこな映画である。こんな映画を作るほうも大概だが、それを見てしまう僕も充分に大概なやつだ。
大体こんな映画が劇場公開されること自体、普通じゃない。おじいがしゃっくりをして、それが止まらない。それだけが描かれる。えっ!でしょ。ありえない。75分くらいの短い映画だが、話が話なのでそれでも決して短くない。おじいのしゃっくりはとまらない。だが、このおじいが主人公とはいえ、別にこの . . . 本文を読む
なんだか懐かしいタイプの映画だ。最近はこういうどうってことない映画がなくなった。肩肘張った映画ばかりで、疲れる。そんな時、この映画のようになんの野心もない映画を見るとほっとさせられる。つまらない映画ではない。それどころかなかなかチャーミングな映画である。
パリで生活している気分にさせられる。それって実はとても凄いことなのだ。映画は旅である。居ながらにしてその場所を旅して、生活までしている気分 . . . 本文を読む