こんなマイナーなタイトルの映画が作られるなんて、驚きだ。さすがにこのままでは全国一斉公開なので、説明のために『片道15分の奇跡』なんていうサブタイトルを用意したが、あまり意味を成さない。
まず、原作自体がそうなのだが、こんな風に特定の企業名を冠にした小説というのが、そもそも凄い。しかも、阪急の今津線である。せめて舞台は宝塚線くらいにして欲しいが、作者の有川浩が住んでいるから、という理由でこう . . . 本文を読む
流山児祥と北村想、この道40年のベテラン2人が四つに組んだ大人の2人芝居。見ていて、ほっとさせられる。余裕をもって、ギリギリの芝居をしている。小手先ではなく、全力投球である。だが、それは、持てる力のすべてを出す、というのではない。自分たちのありのまま、自然体で、この役を受けて立つ、という感じだ。2人のそれぞれの持ち味を生かしながら、3分1は即興で、残りは台本に書かれたものを、それぞれきちんと呈示 . . . 本文を読む
これはナタリー・ポートマンが、本年度アカデミー主演女優賞を受賞した作品である。彼女が入魂の演技を披露してくれる。監督は奇才ダーレン・アロノフスキー。いつもの彼とは少し違って、今回はちゃんとハリウッド大作映画、している。だが、どうしてもいつもの癖が出る。後半、B級ホラー映画のタッチで畳みかける。でも、そこがいい。結局は、気取らないのだ。
バレリーナが主人公。『白鳥の湖』で、初めて主役に抜擢され . . . 本文を読む