イ・チャンドンの新作である。ようやく、見ることが出来た。1日1回上映になっていて、しかも、お昼の上映しかないから、1日休める日にしか見れない、というハンディーを乗り越えようやく劇場で見ることが叶う。うれしい。この傑作を見逃すくらいなら、10本の映画を見落とすほうがましだ。つまらない映画が束になって見叶わない映画がある。ならば、当然凄い映画をちゃんと見るべきだろう。
震える。スクリーンから一瞬 . . . 本文を読む
春休みの映画館は10代の女の子たちでいっぱいだった。これは今を生きる子供たちのための恋愛映画である。たぶん。大ヒットマンガの映画化という黄金のパターンなのだが、安易な映画ではない。『ソラニン』『管制塔』の三木孝浩監督だから、当然の話だ。お話自身は少女漫画でしかないような内容だが、それをバカにするのではなく、誠実に映画化しようとしている。高校2年生の男女の恋愛をテーマにして、その周辺のことは一切排 . . . 本文を読む