『光のほうへ』というタイトルがいい。シンプルだけど、気持ちがしっかりと伝わってくる。これは兄と弟のお話だ。実は最初チラシを見たとき、これは子供たちを主人公にした映画だろうと、思ってた。だから始まって10分ほどで赤ちゃんが死んでしまい、2人の少年たちのドラマが終わってしまったときの驚きったらない。途中何度も回想シーンに入り、再び本題であるはずの「子供たちの話」に戻るのだ、と期待したのだが、そんなこと . . . 本文を読む
いきなり恋人から婚約破棄された女性が主人公。結婚式が2ヵ月後に迫っているのに、そんないきなり、どうして? パニックになる。当然の話だ。自分に何か落ち度でもあったというのか? そうじゃない、らしい。ちゃんと話してもらわなければ、納得できない。
ここから始まる「本当の自分」探し。もう立ち直れない。でも、人はそれでも生きていかなくてはならない。周囲の人たちに支えられて彼女は少しずつ変わっていく。誰 . . . 本文を読む
白いシャツに原色のリボンといういでたちが可愛い。そういう簡単なコスチュームで、子供たちの(大学生だけど)清潔感が強調される。めちゃくちゃな話も、ぐちゃぐちゃになるタイプではなく、とてもスタイリッシュで、テンポのよさと相俟って、とても心地よい。学生たちの(劇団員だけど)素直さをそのまま生かして芝居を作った。だが、後半の2本は竹内さんの好みが少し前面に出ているのではないか。そこにある停滞感や、アンニ . . . 本文を読む