若手の劇団によるとても軽いお芝居。僕がそういうのではなく、彼らが自分たちで「軽演劇」と呼んでいるのだ。たわいない話を丁寧に見せるのは、姿勢として悪くはない。視点の定まった作品にはぶれがない。1時間でまとめる、というのも気持ちがいい。ダラダラ自己満足のような芝居を見せられるよりはやりたいことだけを的確に見せてやり逃げする方がいい。「圧倒的軽演劇! 驚きの軽さ! 有無を言わさぬくだらなさ!」これはチ . . . 本文を読む
こういう純粋ラブストーリーには、最近とんとお目にかからない。というか、ここまで何もない話で1本の映画を作るなんて普通ないからだ。どんな映画にも自分なりの使命感があり、何かを訴えかけるために作られる。だが、この作品にはそんなテーマのようなものが一切ない。「純粋」というのは褒め言葉ではなく、ただもう呆れているのだ。お話に奥行きがまるでない。それだけではない。2人がどうして恋に落ちたのかもわからない。 . . . 本文を読む