いくら三池崇史であろうとも、これはないんじゃないか。プロデューサーは、こんな無謀な企画にGOサインを出して、いいのか。しかも、それなりに大予算の映画である。ここまでふざけた映画で、怖くなかったか?
三池だから大丈夫、とでも思ったのか。でも、観客は、あきれ返ってそっぽを向くのではないだろうか。そして、劇場は閑古鳥が鳴くことになる、かもしれない。たぶん。
これはただの趣味の映画だ。やること為す . . . 本文を読む
2011年、本屋大賞受賞作品、という売り込みはこの作品にはいらない。今さら三浦しをんの新作に本屋大賞を与える必要なんかないのではないか。もっと若手で、誰も知らないような作家の作品に目を付けて日の目を当ててくれたならうれしい。まぁ、書店員のみなさんにそんなことを言っても始まらないだろうけど。
それにしても、取り上げた内容の地味さと、見せ方の軽さのあやういバランスは、かなりスリリングだ。途中から . . . 本文を読む
これはとても刺激的な芝居である。この無意味でしかない会話劇に、なぜだか、こんなにもドキドキさせられる。そして、これが最終的にはどこにも行き着かないということは、わかりきっているのに、最後までこの不毛な会話から目が離せない。
作、演出を担当した福谷圭佑さんは、そんないろんなことは、充分わかった上で、この全く意味をなさない会話をとても真摯に作っていく。「6つの会の会議を、同時に並列に舞台上に実現 . . . 本文を読む
このべたなタイトルで、しかも、主人公の女子大生の名前が「あおい」で(彼女を演じる鈴木ちひろさんが、どこにでもいそうな「とても普通の女の子」で、そんなところがとても魅力的だ! 本当はその話だけで、済ませたいほどなのだが、ここでは敢えてその話は一切しない。それと、上のチラシの写真は、彼女ではない。間違えないこと。)その同棲中の恋人が「蒼甫」。こういうネーミングを平気でしてしまう潔さが高間響さんのセン . . . 本文を読む