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映画・演劇のレビュー

ジャブ・ジャブ・サーキット『月光カノン』

2013-06-18 23:11:17 | 演劇
 今回のジャブ・ジャブは客演が多い。初めて見る人が(しかも、大量に)芝居の中心を担うから、なんだか不思議な感じだ。でも、芝居はいつもの「はせワールド」全開で、楽しい。  こちらの時間とあちらの時間がそれぞれ流れていき、両者が交信したり、重なったり、一緒にもなるし、現実の出来事でもあり、夢の中のようでもある。まずこれはひきこもる劇作家の妄想だ、なんて言いきったらつまらないし、そんな枠では括れないか . . . 本文を読む
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劇団大阪『鼬(いたち)』

2013-06-18 22:17:13 | 演劇
「ザ・新劇」とでも言いたくなるような作品だ。2時間半の大作である。1934年(昭和9年)の作品だ。そんな古典を今上演する意味がどこにあるのか、よくわからないけど、演出の熊本さんがどうしても上演したいとこだわり、劇団もそれを受け入れたから今回の上演が可能になった。なぜ、この作品なのか。今の時代にこれが訴えかけるものって何なのか。見ながら、一番気になったのはその一点だ。正直言うとよくわからなかった。 . . . 本文を読む
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スター☆ジャックス『おぼろ』

2013-06-18 22:13:41 | 演劇
 ゲキバカの柿ノ木タケヲの作品をスター・ジャックスが取り上げ、作者自ら大阪にやってきて演出も担当する。柿ノ木さんは大阪が大好き。なんだかそれだけで大阪の人間としてはうれしい。  スター・ジャックスの芝居は初めて見たのだが、エンタメに徹しており、その迷いのなさがいい。エンタメとして媚びることなく、堂々と派手で、楽しい舞台を観客に提示しようと努力しているのが伝わってくる。大衆演劇のノリを大事にして、 . . . 本文を読む
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江國香織『はだかんぼうたち』

2013-06-18 22:07:57 | その他
前作『ちょうちんそで』の方法を引き継いで、今回も複数の人たちの日常スケッチでしかないような短いドラマにすらならないようなエピソードをどんどん羅列して、「はだかんぼう」になる男女の日々を綴る。  最初は誰が誰で、どうなっているのか、よくわからない。でも、全然気にしないで話は進んでいく。一応中心人物はいる。歯科医である35歳の桃と、彼女の親友で4人の子持ち、専業主婦の響子。2人とその周辺のさまざま . . . 本文を読む
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