原作小説は東野圭吾が恋愛物に挑んだ作品で、なかなか面白いのだが、それが映画になると、どうして、こんなことになるのだろうか。ストーリーの表面をなぞっただけではダメ。しかも、原作が一応ミステリー仕立てになっているのでそのまま踏襲したのだが、そこがさらに映画を安っぽくしている。原作もそこが欠陥だったのだから、やめてもよかった。東野圭吾はちょっと自信なかったのだろうなぁ。だから、保険のつもりでこういう展 . . . 本文を読む
SABU監督がこういうほのぼのとしたホームドラマを作るなんて意外だ。でも、結構、それがさまになっている。こういう話なのに相変わらず走るシーンばかりが突出していて、それがちゃんと話の流れを作るのもいい。
一人暮らしの青年が、6歳の女の子を育てる、という話。結婚もしてないし、今まで子育ての経験なんて当然ない。職場ではできる社員で、周囲からの信頼も大きい。だから、仕事も忙しいし、残業もあるし。自分 . . . 本文を読む
2部構成2時間半の大作仕様になっているのだが、内容的には1時間半で収まる。作品のスケールと上演時間はちゃんとリンクしたほうがいい。意味のない大作仕立ては作品自体の持つテイストをゆがめる。軽いタッチのコメディ仕様なのに、こういうボリュームにしたため、作品が間延びして、緊張感のないものになった。
介護の問題を扱い軽やかに見せるというのは、悪くないアプローチなのだ。しかし、問題は深刻なものも孕んで . . . 本文を読む