ゲキバカの柿ノ木タケヲの作品をスター・ジャックスが取り上げ、作者自ら大阪にやってきて演出も担当する。柿ノ木さんは大阪が大好き。なんだかそれだけで大阪の人間としてはうれしい。
スター・ジャックスの芝居は初めて見たのだが、エンタメに徹しており、その迷いのなさがいい。エンタメとして媚びることなく、堂々と派手で、楽しい舞台を観客に提示しようと努力しているのが伝わってくる。大衆演劇のノリを大事にして、華やかで、つぼを押さえたわかりやすさを心がけ観客をなめたりしない。それはゲキバカの姿勢にも通じるから、今回の柿ノ木さんの招聘だったのだろう。お互い遠慮することなく、客演だらけの大所帯をまとめ上げ、自分たちの理想の芝居を目指す。
2時間20分に及ぶ大作である。でも、内容は別にない。ラストの大立ち回りは延々と続く。オリジナルのゲキバカ・ヴァージョンよりも長いらしい。それはスター・ジャックスのメンバーが張り切ったから、どんどん伸ばしてしまったということらしい。でも、そこが見せ場だし、やれる限り、やり尽くしてやろうじゃないか、という意気込みがしっかり伝わり、そこも気持ちがよかった。だらだらと引き延ばして自己満足で長くなるのは問題外だが、こんなふうに、自分たちの限界に挑戦して、その結果長くなるのは歓迎だ。僕たちが見たいのはそういう作り手の本気さ、なのだから。
スター・ジャックスの芝居は初めて見たのだが、エンタメに徹しており、その迷いのなさがいい。エンタメとして媚びることなく、堂々と派手で、楽しい舞台を観客に提示しようと努力しているのが伝わってくる。大衆演劇のノリを大事にして、華やかで、つぼを押さえたわかりやすさを心がけ観客をなめたりしない。それはゲキバカの姿勢にも通じるから、今回の柿ノ木さんの招聘だったのだろう。お互い遠慮することなく、客演だらけの大所帯をまとめ上げ、自分たちの理想の芝居を目指す。
2時間20分に及ぶ大作である。でも、内容は別にない。ラストの大立ち回りは延々と続く。オリジナルのゲキバカ・ヴァージョンよりも長いらしい。それはスター・ジャックスのメンバーが張り切ったから、どんどん伸ばしてしまったということらしい。でも、そこが見せ場だし、やれる限り、やり尽くしてやろうじゃないか、という意気込みがしっかり伝わり、そこも気持ちがよかった。だらだらと引き延ばして自己満足で長くなるのは問題外だが、こんなふうに、自分たちの限界に挑戦して、その結果長くなるのは歓迎だ。僕たちが見たいのはそういう作り手の本気さ、なのだから。