習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『上から見る台湾』

2014-03-12 22:34:00 | 映画
 僕にとっての初めての海外は台湾だった。それまでもずっと台湾にあこがれていた。それはこの映画のプロデューサーでもあるホウ・シャオシェン監督の映画を見たからだ。彼の映画には『坊やの人形』で初めて出会った。そして『童年往時』に夢中になった。あんなにも懐かしい風景がなぜ台湾にあるのだろうか、と思った。自分の原風景がそこにはあった。日本人なのに、台湾がなつかしかった。  初めて自分の目で見た台湾は飛行機 . . . 本文を読む
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第2劇場『萱場ロケッツ!』

2014-03-12 22:27:03 | 演劇
 なんと2年振りの2劇本公演ということらしい。2劇は毎年、必ずやってくるから、そんなにもご無沙汰していたなんて思わなかったけど、そうだったのだ。(でも、2劇を忘れていたのではない。断じて。僕に限って忘れるなんてことはない。)前回の『かなこるむ』以来となる。驚きだ。だいたい受付のところで音間哲さんから「お久しぶりです」なんて言われて、「えっ!」と思ったほどである。  前回もそうだったが、今回もまた . . . 本文を読む
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『つぐない』

2014-03-12 22:05:42 | 映画
 大阪アジアン映画祭での世界初上映で、いまおかしんじ監督のこの最新作を見る機会を得た。「世界初上映」ってなんだかドキドキするじゃないか。しかも監督以下、メインキャスト(主演の工藤祥子、伊藤猛)に脚本の佐藤稔さんや、役者だけでなくプロデューサーも兼ねる速水今日子さんも交えた豪華ゲストによる挨拶と終映後にはアフタートーク、Q&Aもあっての大盤振る舞いだ。平日のレイトショーでいささか人は少なかったけど、 . . . 本文を読む
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金城孝祐『教授と少女と錬金術師』

2014-03-12 21:54:52 | その他
 こんなばかばかしいお話を、こんなにも本気で見せられるとは思いもしなかった。ふざけているのではない。大真面目だし、真剣だ。それだけにおかしい。まずはハゲの話であったりする。そのハゲを魅力的なものにするための油が登場して、教授に紹介された男から、その秘密を享受されるために狭いユニットバスに男同士で同時に入ることになったり、一体これはなんなのだ、というような展開を見せる。どんどん話は想像もつかないよう . . . 本文を読む
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オリゴ党『ほにゃらら殺人事件』

2014-03-12 21:50:47 | 演劇
 当日パンフで劇団オニガシラ一座公演の「ごあいさつ」があり、芝居はもちろん劇団オニガシラ一座の公演として始まる。今回のオリゴ党は、岩橋貞典さんのお膳立てするギミックが満載された作品で、一体どこに帰着するのか、最後の最後までわからない。しかも、かなり危うい構成になっており、すべってしまうばかりか、不時着する可能性も多々あった。だから、見ながらかなりドキドキしたのも事実だ。昔の岩橋さんならきっと途中で . . . 本文を読む
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