前作を見たから、ついつい2作目にも手を出してしまった。ピーター・ジャクソンだし、膨大な制作費を投じたファンタジー大作だし、なんてね。でも、見る前から分かっていた。面白いはずはない、と。前作のあまりのとろくささにはうんざりさせられた。まるでお話が先に進まないのだ。3時間もかけてこんな程度のお話ですか、と呆れてしまう。もともと、分量的には3時間で描けるような話を3部作9時間の作品にしようとしたからこ . . . 本文を読む
マシュー・マコノヒーがアカデミー賞主演男優賞をこの作品で受賞した。こういう形から入る芝居での受賞はどうだかなぁ、と普通なら思うところだが、今回の彼には悲壮感がない。21キロの減量にもかかわらず、飄々としてこの役を演じているように見えた。だから、これは努力賞ではなく、ちゃんとその芝居ゆえの受賞だ。おめでとう!
ある日突然、エイズだと言われ、しかもあと30日の命だと告知された男の逆襲が描かれる。 . . . 本文を読む
周囲になじめない子供なんてどこにでもいる。うまく溶け込めない。僕もそうだった。他者との付き合いが苦手で、人見知りする。初めての人とどう接したらいいのかよくわからないから、緊張する。でも、なんとかして、努力して生きてきた。自分だけ、周囲から「はみられた」なら厭だから、そうならないように、協調性がある「ふり」をする。それでなんとか凌いできた。小学生や中学生のころはほんとうにきつかった。高校生になって . . . 本文を読む
地域の女子サッカーチームのコーチを引き受けたお父さんの奮戦記。1年間のさまざまな出来事を綴るだけではなく、自分がサッカーとどう向き合ってきたのかも、またそこで振り返る。少年時代、中学のサッカー部でどんな思いをしたのか、そのエピソードが、適宜挿入されていく。サッカーが大好きで、でも、上手くなくて、ずっと補欠で、そんな日々が、今の自分のお話(息子と娘のサッカーチームでの1年)と同時進行で描かれる。こ . . . 本文を読む
暗くてつらい話だから、読みながら気が進まない。途中で他の本を一冊挟んでしまったほどだ。でも、本当はその先がすごく気になっていたから、明るい他の本(『サッカーデイズ』)を読みながらも、ゼツメツ少年たちが気になっていた。彼らは一体どうなってしまうのだろうか。あの3人の行方が知りたい。2日置いて再び本を手にする。
後半200ページは一気に読んでしまった。(といっても、いつものように通勤電車の中で、 . . . 本文を読む