毎年、この時期に開催される大阪アジアン映画祭では、ふだんなら見られないようなめずらしい映画が大挙して上映されるのだが、この時期はスケジュールがタイトでなかなか見に行くことが叶わない。しかも、最近では人気プログラムはチケットがなかなか取れない状態で、見れる作品も限られる。
じゃぁ、もっと見やすいように、例えば「福岡アジアフォーカス」のように、もっと広いキャパの劇場を抑えたらいいのにと思うけど、なか . . . 本文を読む
1975年台北。17歳の少年が主人公だ。祖父が殺された。その犯人を探す。そこから始める自らの、そして家族のルーツ探し。84年、彼が中国に行き、祖父が何者だったのかを知るまでの10年に及ぶドラマだ。戦後から30年。さらに秋生の17から27歳までの10年。彼とともに、台湾のたどった道を描く。
2年間の軍隊生活で、恋人を失うという中心に描かれるお話が、あれじゃぁ、まるで『恋恋風塵』じゃないか、と思った . . . 本文を読む
75年の作品である。今からもう41年前の映画だ。実はこれをリアルタイムで見ている。忘れもしない。高校2年の夏だ。今は亡き京橋東映で、封切で見た。当時は日本映画は基本なんでも2本立で、この2時間半の大作ですら2本立上映された。しかも、同時上映が『ずうとるび、前進、前進、また前進』とかなんとかいうアイドルの中編映画で、あきれる。
なぜ、これを見たのかというと、友だちの家が銭湯をしていて、(当時はお風 . . . 本文を読む