角川映画創立40周年記念作品、ということだ。角川映画史上最大のヒットとなった薬師丸ひろ子主演、相米慎二監督作品『セーラー服と機関銃』(81)のリメイクではなく、なんとこれは続編なのである。そんな大それた企画を引き受けた前田弘二監督は、実に勇気がある。主役を演じた橋本環奈も凄い。あの時代一世を風靡したスーパーアイドル薬師丸ひろ子に挑むのだ。大胆にも程がある。
そういうことで、期待に . . . 本文を読む
今年の大阪アジアン映画祭のオープニングプログラム。昨年台湾で大ヒットしたドキュメンタリー映画だ。一昨年の『KANO』と同じように、これも7割が日本語の映画なのに、しかも、こんなにも地味な内容の映画なのに、台湾で受け入れられて評判になり、記録的ヒットとなる。日本ではあり得ない話だ。しかも、若い層に受け入れられたらしい。なんだか、不思議だ。
台湾人にとって日本人とは何 . . . 本文を読む
史上最低のバカ映画を目指したこのくだらない映画は、うんこ、ちんこ、それに、おならを満載して、下品で(というか、ガキ)無意味の極みを露呈する。これでもか、これでもか、とバカバカしくて、どうでもいいようなことにこだわり、あきれさせる。見ていて溜息しかない。それを松山ケンイチが全裸で楽しそうに熱演する。『西遊記』をもじって、『珍遊記』というあほなタイトルからしてもう何も考えてないことは明 . . . 本文を読む
『歌え! 多摩川高校合唱部』に続くシリーズ第2弾だ。今回は生徒会ね。もう、タイトルを見たなら一目瞭然。こんなにもわかりやすいシリーズ物はないだろう。でも、このシンプルさがいい。でも、実を言うと、最初はさすがに、「こんなにもゆるい青春物はもういいいよ、」と思い、全く乗れなかった。
仕方なく読み始めたから、そのまま惰性で読んでいた。しかし、、だんだんこの緩さがカイカンになってくる。こ . . . 本文を読む
劇団大阪がプロデュースする「谷町劇場えんげき塾」という企画は半年間のワークショップ、本公演の稽古を通じて演劇について学び、その成果をこの卒業公演として披露するというもののようだ。この劇団は先行する「シニア演劇大学」に続き、実に意欲的な取り組みをする。
今回の作品は伊地知克介さんのオリジナル。3話からなるオムニバスだが、いずれも「ごはん」を巡るお話で、「米とわたした . . . 本文を読む