クエンティン・タランティーノ監督第8作。だから、このタイトルなのか。まぁ、そんな冗談のようなタイトルでやりたい放題。怒濤の2時間48分である。なんと、これは今時ありえない70ミリ大作なのだ。時代錯誤も甚だしい。しかし、もうそこはそれ、周囲のことなんか一切考慮しないで、自分のことだけで映画を撮る。
帝王なのだ。それができるのが今の彼で、許されている。もちろん、何をし . . . 本文を読む
後半少し弱いのではないか。しかもあれもこれもと、1本の小説に盛り過ぎ。消化不良を起こしている。そのくせ、このお話がどこにたどり着くのか、興味津々だったのに、どこにもたどり着かないまま、終わる。彼が何を見たのか。どこに向かうのか。せめて、そこだけでも、もっと明確にして欲しい。
彼の罪とは何なのか。運命に導かれてここまで、きた。しかし、それは本来の自分の人生ではない。 . . . 本文を読む
ウエイン・ワンが日本映画に挑戦した、なんていうキャッチはあまり面白くない。なんで、日本映画なのか、というのも、つまらない。ボーダレスになった今の時代、日本映画だとか、アメリカ映画だとかいう垣根はない、と思いたい。しかし、厳然として僕たちの意識の中にはそれがあるようだ。これをウエイン・ワンの新作として見る前に、「ウエイン・ワンの日本映画」という色眼鏡で見てしまう僕たち . . . 本文を読む