3部作で一応は決着がついたはずなのに、ヒット作品の宿命で、映画会社からさらに新作を求められる。グリーングラス監督とマット・デイモンは再びボーンをよみがえらせる。必然性なんてないのに。
これは最初から可能性のない映画だ。ここに残るのはテクニックだけ。でも、彼らはそこに勝負をかける。ドキュメンタリーのようなタッチをさらに推し進め、編集によって時間軸のつながりをわざと不安定なものにする。大がかりな . . . 本文を読む
前田隆成一人芝居。今年の「ウイングカップ」1番バッターの公演である。今回は9団体が参加してこの10月から来年の1月にかけて公演する。今年で7年目になるが、近年どんどん若くて意欲的なグループが参戦することが増えてきた気がする。先日の前夜祭でのプレゼンも、どこの団体も見応えがあった。期待できる。これはそんな中での、1番手なのである。
今回を第0回公演と銘打つ。彼の中では、まだ、何も始まってはいな . . . 本文を読む
まだ自分が何者でもないと思わされるのは怖い。大学に入って希望に燃えてサークル活動や勉学に全力で励んでみた。そして、次に社会に出る。自分がやってきたことを生かし、この世界に貢献したい。いや、まず社会人としてちゃんと仕事に就いて生活していきたい。大きな夢とささやかな望みを抱いて就職試験に挑む。なのに、なかなか内定をもらえない。当然希望の職種には、たどりつけそうにない。
いや、もうどこでもいいから . . . 本文を読む