『ヒメアノ~ル』に続く吉田恵輔監督最新作。今回は久々のオリジナル台本なので期待も高まる。前作も気味の悪い映画で強烈だったが、今回もまた別の意味で強烈に気味が悪い映画だ。犬猿の仲の兄弟と姉妹を新井浩文、窪田正孝と江上敬子、筧美和子の4人が演じる。よくある「賢兄愚弟もの」のバリエーションなのだが、いろんな意味で過剰なのだ。
史上最低の兄貴を演じた新井浩文が凄い。こんな奴と関わり合いたくは . . . 本文を読む
『オマールの壁』
ガザ地区で暮らす男の日常を描くラブストーリーなのだが、お話の展開自体も理解できないような日常が描かれる。政治的なお話なのでパレスチナ問題に疎い僕たちにはわからないことだらけだ。でも、親切な解説は一切ないまま、テロ活動が描かれ、スパイ行為を強要され、恋を諦めて。とても辛い話で見ているのがしんどい映画なのだが、最後まで目が離せない。この映画の不親切さがとてもいい。見ている間、圧倒さ . . . 本文を読む