もうすぐ、第13回大阪アジアン映画祭が始まる。今年も刺激的なラインナップが並んでいる。数年前までは毎回4,5本は見ていたのだが、昨年から見るのをやめた。時間もないし、チケットも取りにくいからだ。わざわざ前売りを買ってまで見るのは僕にはムリ。映画は当日、時間が出来たときに見るようにしている。以前はそれでも十分対応できたのに、最近はすぐに売り切れるようだ。いいことだとは思うけど、これでは僕の出番 . . . 本文を読む
カバーイラストを見て、これは読みたくないな、と思った。内容も含めての話だ。60代前半の男性が主人公だ。リタイアして、今では週に2度カルチャーセンターで小説の書き方を教えている元雑誌編集者。妻に先立たれて子どもたちと同居している。女ばかり。怒濤の3ヶ月間のお話。自分の5年後を見ている気分にさせられる。90になる母親の介護の問題も抱える。いろんな状況が今の僕と同じで、カバーイラストのじいさんは他 . . . 本文を読む
常に果敢に新しい挑戦に挑む棚瀬美幸の新作は、社会的マイノリティをテーマにした。オーディションで自ら社会的マイノリティであると自認する人たちを集め、彼らに自分を演じてもらう。もちろん、すべてが事実である必要はない。自分をモデルにした人物を演じるのだ。ベースとなるお話はソートン・ワイルダーの「わが町」なのだが、筋書きをなぞるわけではない。それどころか原作の骨子すら残さないくらいのオリジナルになっている . . . 本文を読む