まさかの大ヒット中のこの映画はTOHOシネマズで拡大公開されている。大阪公開2週目からは、梅田ではなんと1番スクリーンでの終日上映となった。キャパ700以上の大劇場なのに、しかも平日の夕方なのに、ほぼ満席状態。驚くべき大ヒットを記録している。制作費250万円のノースター、自主映画がTOHOシネマズ自慢のラージスクリーンでロードショー公開されるという奇跡が、この夏起こったのである。こ . . . 本文を読む
感傷過多にも必要以上のコミカルにもならない。とてもバランスよく、冷静に作られている。この作品に対する大根仁監督の想いがちゃんと伝わってくる。原作である韓国映画があまりに素晴らしいから普通なら二の足を踏むところだろう。「じゃぁ、日本人でも、同じようなのを作ろう!」という安易さからは程遠い「いや、それに負けないような映画を作ってやろうじゃないか!」という強い気持ちが込められた。
これは安易なリメイク . . . 本文を読む
ドロドロの恋愛をこんなにもあっさりと描いて、そこに何らかの批評を加えたりもしない。彼らをみつめていると、人間ってなんてつまらなくて、バカなのかと思う。でも、バカはバカなりに生きている。作者は彼らを野放しにして放置する。でも、彼らから目を離さない。しっかりみている。愛おしむように。同じように僕たち観客もそんなふうにして見ている。
彼らは自分の恋愛感情をもてあましている。彼らは実はバカではなく、クー . . . 本文を読む