とても面白かった。これは新しい家族の在り方を提示してくれる。そしてそれは「こういうのもいいんじゃないか」という感じの安っぽい提案ではない。こんな可能性の中にこそ、これからの自分たちの在り方が確かにあるのか、なんて思わされた。もう目から鱗だ。芝居を見ながらいろんなことを考えさせられる。同時に、芝居自身はとても快調にお話をどんどん進めていく。良質のシチュエーションコメディでも見ている気 . . . 本文を読む
12歳、15歳、18歳の3つの時代、3つの風景が描かれる。夜の江の島。放送部の部室。予備校の帰り道。些細な風景の点描。ひとりの少年がもうひとりの少年と出会い、さらにはもうひとりの少女と出会う。家族のこと、友人のこと、好きになった女の子のこと。どこにでもあるできごとが丁寧に描かれたとき、それは唯一絶対の彼の人生の風景として心に沁みてくる。誰もが感じる孤独や焦燥、怒り、切ない想い。それ . . . 本文を読む
何も考えなくていい、映画が見たかった。単純に娯楽映画の王道を行くようなスペクタクル大作。アナログなお話でいい。「このベタさ、は凄いぜ」と予告編を見たときに感心した。今どきはやらない3D映画(今の時代だから当然2D上映だったけど)というのもいい。今どき『ジョーズ』の亜流映画なんてのがこれほどの大予算で作られるバカバカしさ。チャイナマネーが入っているから、金に糸目は付けない。やりたいよ . . . 本文を読む
今回はラブロマンスではない。政治的なドラマだ。以前作った『わたしはライト』の姉妹編。そこはこのタイトルを見たなら明らかだ。すぐわかる。そのわかりやすさがいい。
ラブロマンスではないけど、カチカチの政治劇ではない。軽いタッチで、よど号ハイジャックからサリン事件までを描く。これは作、演出の武田一度さんが言いたいことをストレートに吐露した作品だ。だが、それは痛烈なメッセ . . . 本文を読む
渋谷ニコルソンズの木下半太が大阪で芝居を作った作品。オーディションで選んだメンバーと劇団員のコラボで送るお得意のシチュエーションコメディ。お話はとてもよく出来ている。この秀逸なアイデアのもと、役者たちを自在に動かして、ラストまで一気に見せてくれる。渋谷ニコルソンズの3人を中心にて総勢20人以上の大人数のキャストが(一部ダブルキャスト)右往左往する芝居なのだが、お話はワンシチュエーションで、とてもシ . . . 本文を読む