ウイングカップ9がスタートした。今回は8劇団が参加する。そして、この劇団三日月の旗揚げ公演がトップバッターである。とても初々しくて気持ちのいいお芝居だった。やりたいことが明確で、それを何のひねりもなくストレートに見せていく。でも、そこがとてもいい。斜に構えることなく直球勝負でなんの衒いもない。
中島卓偉の楽曲をそのまま使ってストーリーを組み立てた。昔、ヒットした歌をそのまま映画化した歌謡映画とい . . . 本文を読む
今なぜ熱海なのか。一昔前なら安易に熱海を上演しただろうが、今、熱海をするのはそうとうの覚悟が必要だ。でなくては、やけどをする。70年代の熱気は、もうとうの昔に沈静化した。つかの時代ではない。21世紀に入って、つかこうへいのテンションの高さは受け入れられなくなっている。そんな時代にあえて、つかを、しかも、この『売春捜査官』をするのは、無謀だ。
役者がどれだけ熱くなろうとも観客は醒め . . . 本文を読む