なんとメリーポピンズが帰ってきた。さすがにジュリー・アンドリュースが演じるわけにはいかないけど、正統的な続編として登場する。映画のテイストもちゃんと前作を踏襲する。ということは、クラシックな映画になる。今の時代にそぐわない。古き良き時代の映画。のんびりしていて、テンポも遅い。悪く言うとかったるい映画。あまり何も考えないで、ふわふわした世界に浸っていればいい。悠々たるタッチで2時間1 . . . 本文を読む
シャマランの映画で1番好きなのは、2作目の『アンブレイカブル』だ。『シックスセンス』で衝撃のデビューをした後、それを遥かに超える衝撃を与えた映画である。でも、この衝撃はちょっと常軌を逸していた。それはないわぁ、という声もちらほら。それくらいにあの映画はむちゃくちゃな展開を見せる。前半はミステリで後半にはヒーロー物に様変わりする。そんなむちゃな映画に続編を作る。しかも20年近くの歳月 . . . 本文を読む
劇団大阪に所属していた武藤さんが再び個人商店に舞い戻ってスケッチブックシアター☆プロジェクトとして放つ最新作。台本は伊地知克介に依頼した。伊地知さんの独自の世界観が前面に出る作品を、ちゃんと武藤色に染め上げる。お互いが遠慮するのではなく自分をちゃんと押し出しながら共同製作ならではの新鮮さでこのほのぼのとしたささやかなお話を形作る。
これはちょっとしたユートピア伝説 . . . 本文を読む
なんとも不思議な感触になっている。今までの浪花グランドロマンとはひと味もふた味も違う作品に仕上がった。いつもの浦部さんなら、もっとウエットな芝居だったのに、今回はなんだかドライなタッチだ。それが確信犯としてではなく、なんだか迷走してそこに至っている、という感じがする。浦部さん自身もこの素材を上手く扱い切れてない。距離感をつかめないまま作った、って感じ。手探りで芝居自身も進行していく。ちょっぴり不安 . . . 本文を読む
アポロが月に着陸する。人類が初めて月面に立ったときを描くのだが、これって、1950年代の終わりから69年という今からもう半世紀も前のできごとなのだ。描かれる時代も風景も今からは遙か昔の世界で、映画はちょっとした時代劇なのだ。NASAが舞台の宇宙開発のお話なのに、である。今までもこういうタイプの映画はたくさんあったけど、この映画の懐かしさはそれをノスタルジックに描くからではない。反対 . . . 本文を読む