習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『世界の涯での鼓動』

2020-03-21 11:34:17 | 映画
昨年の『マチネの終わりに』と同じようなパターンのラブストーリーなのだけど、(公開後はこちらのほうが少し早い)当然こちらのほうがずっといい映画だ。ヴィム・ヴェンダース監督最新作。たった1度、5日間しか一緒にいられなかった2人の恋の物語。彼らが別々の場所で相手のことを想いながら、自分の仕事と向き合う姿が描かれるのだけど、彼らの仕事というのがこの映画のメインとなる。大事なのは甘い恋愛シーンではなく、それ . . . 本文を読む
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『アマンダと僕』

2020-03-21 11:02:14 | 映画
昨年『サマーフィリング』を見てこの監督(ミカエル・アース)のファンになった。あの映画はとてもよかった。大切な人の死という現実をどう受け止めて、そこからどう生きていくのかが3つの夏、3つの場所で描かれる。彼があの作品の後に手掛けた本作もまた、同じ話で、2作連続同じテーマで2本を作ったのだ。こういう内容だから昨年日本では2本セットで劇場公開されたみたいだ。ようやく、こちらの映画も見ることができてうれし . . . 本文を読む
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『弥生、三月』

2020-03-21 10:28:49 | 映画
もしかしたら、と期待したのだが、残念ながら期待はずれの一作。30年以上の歳月を3月だけに集約して描くというアイデァは興味深いし、15歳から50歳までという時間の設定も面白い。波瑠と成田凌がその30数年をひとりで演じる。時間軸は自在に前後するからわかりにくいけど、提示されたものを自分で頭の中で整理していくように作ってある。彼らの30年が見えてくる。ラストでは彼らの縁が実は誕生の瞬間からだったことが明 . . . 本文を読む
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