今我が家では「韓国映画週間」をしている。12本レンタルしてきた。見逃していたこの10年ほどの韓国映画を一気にかっさらうという企画だ。めぼしい映画はほとんど劇場で見ているし、そうじゃなくてもすでにDVDで見ているからそれほど面白そうな映画は残ってなかったけどそんな中からチョイスした。(というか、勝手にしているだけだけど)
まず、秀吉による朝鮮侵略を描く2本の戦争映画を見る。どちらも力に入った凄い迫 . . . 本文を読む
凄い緊張感だ。冒頭の20分間、何が起きているのか、よくわからない。ただただ圧倒される。現在の香港からスタートして、チャン・ドンゴンが殺しに向かう。彼が一人目の主人公だ。3年前、北朝鮮の野原の小道。可憐な少女が歩いている。車に乗った男たちが彼女を拉致する。一家惨殺事件の現場。惨たらしい。なぜか担当した刑事は捜査から外される。彼が二人目。殺された少女の顔にカメラが寄る。拉致された少女だ。ということは、 . . . 本文を読む
これは2016年に出版された本なのだが、まだ読んでいなかった。読み始めて、止まらない。短編連作のスタイルになっているのは、『ツナグ』と同じで彼女の得意技。時系列になっているのも、この場合当然なのだけど、大正12年から始まり、昭和39年までの5作品を読み終えた時の気分はなんとも言いようのない清々しさだった。ここまでが上巻であり、『旧館』である。2冊目に入ると,趣が変わる。
五つのお話のひとりひとり . . . 本文を読む