『翔んで埼玉』や『テルマエ・ロマエ』の武内英樹監督なので、もしかしたらバカバカしくて楽しい映画になっているかも、と、ほんの少しだけ期待して劇場に入った。のだが、これはあまりに酷い。2時間が地獄だった。深田恭子はいくつになってもかわいいし好きだから、TVシリーズも、ときたまだけど「ながら」で見たこともあるけど、たわいもない話でつまらないので、ちゃんと1話分を見たことはなかった。でも、今回は映画である . . . 本文を読む
死んでしまう2人の男女が死の直前の「狭間の世界」で出会い、ふたりきりで過ごす時間が描かれる。不思議な場所に放り込まれて、困惑する。でも、受け入れざる得ない。まるで面識のないふたりが、同居することになる。でも、この世界には彼らしかいない。半径15分圏内の世界で、でもなんでも叶う世界。そこに閉じ込められて、出られない。
登場人物は彼らふたりだけ。いや、そこにサカキと名乗る中年女がやってきて、彼らの置 . . . 本文を読む
リドリー・スコットの最新作は初心に戻って、シンプルな決闘を描く。デビュー作である小品『デュエリスト 決闘者』を彷彿させる作品だ。それを『グラディエーター』並みのスケールで描く大作である。これまで彼は手あたり次第という感じで、さまざまなタイプの映画を作ってきたのに、商業主義の器用な便利屋ではなく、なぜか作家主義のアーティストだ。ヒットメイカーだし、大ヒットする大作映画を数々手掛けたのにもかかわらず、 . . . 本文を読む