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映画・演劇のレビュー

劇団往来『マクベス』

2022-04-05 12:20:13 | 演劇
昨年の『ヴェニスの商人』はとてもよかった。題材自体も往来のテイストに近いから無理なく作られていた。だが今回はシェイクスピア4大悲劇の一つ『マクベス』である。コミカルに仕立てるのではなく、シリアスで押し通すことになる。その重圧に耐えられるのか。その辺が成否のポイントになるだろう。 残念だが、失敗だ。最大の問題点は役者たちの芝居に幅がでなかったこと。手練れを配して確実に短いシーンでも彼らの芝居だけで . . . 本文を読む
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小野寺史宜『いえ』

2022-04-05 12:13:55 | その他
『ひと』『まち』に続く小野寺史宜の三部作完結編。と、勝手に書いてしまったけど、どうだろうか。このタイトルの付け方は明らかにそういうふうな意図だ。3作は別々のお話でひらがな2文字タイトルという以外に明確な共通項はない。だが、さりげない日常の積み重ねの先にある「人」の営みが綴られているのは同じだろう。「人」が「町」で暮らし「家」に帰る。そんな当たり前のことを大事に描いていく。 今回は交通事故の後遺症 . . . 本文を読む
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『アダム&アダム』

2022-04-05 10:56:54 | 映画
このタイトルはいただけない。せめて原題通り『アダム・プラン』にすべきだった。もっと大作感のあるタイトルがいい。これではあまりに軽くなりすぎるのだ。この映画はよくあるファミリーピクチャーに分類されて軽く扱われるのにはあまりに惜しい出来なのだ。『バック・トゥー・ザ・フューチャー』や『スターウォーズ』に比肩する傑作、とまでは言わないけど、かなりの完成度を保つ作品である。相変わらずネットフリックス映画恐る . . . 本文を読む
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