レオス・カラックスの久々の新作だ。前作『ホーリー・モーターズ』から10年経つ。その前の『ポーラX』は99年作品だからそこからカウントするともう20年。40年近くのキャリアで長編は6作品。寡作だ。今回の作品はなんとミュージカル。でも、当然、明るく楽しい作品ではない。
映画を見ながら不快になった。途中何度か、眠くなった。(だから少し、居眠りした、たぶん)僕はミュージカルが嫌いだったことを思い出した。 . . . 本文を読む
2年半ぶりの新刊らしい。タイトルの「春のこわいもの」ってコロナのことみたいだ。2020年春、学校が休校になる直前くらいの時間がお話の舞台ではないか。少なくとも5つ目のお話はそうだ。マスクが店頭からなくなり、でも、まだ詳しいことはわからないまま、みんなが疑心暗鬼してきた頃。夜の高校に忍び込み、失くした手紙を探す男女ふたりの高校生。絶対失くすはずのない彼女からの手紙が家に帰るとなかったので。夜の10時 . . . 本文を読む